文学少女対数学少女 の商品レビュー
数学の天才である女子高生の韓采蘆(かんさいろ)が探偵のような立場で事件を解決する。登場人物の陸秋槎(りくしゅうさ)は推理小説好きで犯人当て小説を校内誌に発表するような女子高生。秋槎などが書いた小説の犯人を数学的手法で犯人を特定する。数学と推理の相性の良さに感服した。学校では習わな...
数学の天才である女子高生の韓采蘆(かんさいろ)が探偵のような立場で事件を解決する。登場人物の陸秋槎(りくしゅうさ)は推理小説好きで犯人当て小説を校内誌に発表するような女子高生。秋槎などが書いた小説の犯人を数学的手法で犯人を特定する。数学と推理の相性の良さに感服した。学校では習わないような数学の知識が使われることはあるが、采蘆が話すのは文系の人々に向けてなので、解説も分かりやすい。数学好きなら論理の穴を探してみるのもよい、数学嫌いな方は新しい推理手法として小説を読むのもよい。
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人名からのイメージって重要だと思った。馴染みがないのでピンとこないのと、本格で数学が絡むともう頭に入ってこないので、またの機会に読んでみたい。
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登場人物の名前に馴染みがないので一致させるのに時間がかかったが、なかなかおもしろい話だった。 ミステリーではあるが、実際の事件を解決に導くようなものは多くなく、ミステリーのあり方というか、評論というか、数学との関連性など、推理小説を書く少女と数学の天才少女、その友人などが議論をし...
登場人物の名前に馴染みがないので一致させるのに時間がかかったが、なかなかおもしろい話だった。 ミステリーではあるが、実際の事件を解決に導くようなものは多くなく、ミステリーのあり方というか、評論というか、数学との関連性など、推理小説を書く少女と数学の天才少女、その友人などが議論をしていくような話。 みんな頭の回転良すぎるので、読者として推理を楽しんでいくというよりは、外からの討論観戦のような感覚。
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図書館の新刊コーナーで、「取りあえずお手軽に読めそうなのを」と思ってカバーだけ見て借りて、読んでみたら、中国の作家さんでビックリ! 人名の漢字の読みが覚えづらい以外は、日本人作家の手になるもの、と言われても気が付かないかも。
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文学少女と数学少女。一見すると水と油のような関係に見える2人ではあるが、お互いの足りないところを補う関係が読んでいて微笑ましかった。 登場人物の名前が全員中国語なので、読む時に少し大変ではあったが、中国の文化や暮らしぶりが垣間見えて勉強になった部分もある。 物語の骨格になっ...
文学少女と数学少女。一見すると水と油のような関係に見える2人ではあるが、お互いの足りないところを補う関係が読んでいて微笑ましかった。 登場人物の名前が全員中国語なので、読む時に少し大変ではあったが、中国の文化や暮らしぶりが垣間見えて勉強になった部分もある。 物語の骨格になっているミステリー要素と数学。特に数学はフェルマーの最終定理や谷山志村予想が出てくるなど小説としては高度な話が出てくるが、それがうまく内容と結びついていてとても読みやすいと感じた。
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連作短編4編。 劇中劇のように現実の事件の進行する中で、犯人当てミステリー小説も登場し、謎解きが2倍の二重構造。しかもその謎解きにはわかったようなわからない数学の公式や定理が登場し読者を煙に巻く。女子高校生の友情も魅力で三角関係風の雰囲気も面白かった。
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表紙が可愛いという理由だけで手に取ったら なんと華文ミステリー。しかも本格。 自身が書いた推理小説に自信がない高校生・陸秋槎 (りくしゅうさ)は学校で数学の天才と有名な 韓采蘆(かんさいろ)にアドバイスを求めようとする、 すると采蘆は…。 全4篇、すべて作中作を読み解き(?)...
表紙が可愛いという理由だけで手に取ったら なんと華文ミステリー。しかも本格。 自身が書いた推理小説に自信がない高校生・陸秋槎 (りくしゅうさ)は学校で数学の天才と有名な 韓采蘆(かんさいろ)にアドバイスを求めようとする、 すると采蘆は…。 全4篇、すべて作中作を読み解き(?)かつ 現実の問題も解決(?)していく物語。 なぜ(?)なのかというと、ミステリの超初心者読者 の私としては「なんで?」「それはアリなの?」 「どうしてそうなった?」「ところで○○は?」 と(?)の連続だったからです。 数学が分からなくても(いい意味で)浅く楽しく読めました。 数学が大好きなら深く楽しく読むことができそうです。 パズルの解き方を教えてもらうような読書、 中国の(たぶんちょっとお金持ち)学生さんの 生活も体験できました。 ************************************* 中国は学生服というとジャージが一般的だそうで この表紙のセーラー服はとても珍しいのでは ないでしょうか。
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作中作を数学的論法と絡めて展開する短編が4つ。解説で2氏が後期クイーン的問題について論じている。初華文ミステリで、好きではない系統だが、あと少しは読んでみようと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
するする読めたし、面白かった。ただし、連作短編として読むならば、個人的な好みからは外れる作品だった。 毎回作中作を題材に、様々な観点から推理方法を議論したり、解釈してみたりする様子は、読んでいて刺激を受けた。同じ題材で、こうも多様な謎解きができるんだなぁ、と思った。それのみならず、ミステリというジャンルに対して、どの話も違う角度から、かなり挑戦的な作品だったように思う。そこが非常に面白い点でもあったものの、結果として、斬新なアプローチを提示したにとどまっているように感じることがなくもない。つまり、きちんと「落ちた」と感じる話は少なく(=物語として不完全な感じがする)、あまつさえ犯人を提示しない話もある(=ミステリとして不完全な感じがする)。 また、ガール・ミーツ・ガールものとしても、趣味には合わなかった。確かにお互いに大事に思っている描写はあるものの、それがほとんど発展することはない。連作短編には、それぞれ独立した話ではありつつも、一本の太いストーリーが、或いは主軸となる人物の関係性が進展していくことを期待して読む場合が多いが、本書はそうした期待には応えてくれなかった。ガール・ミーツ・ガールとしてではなく、また純粋な短編集として、推理小説を好む人が読むのなら、かなり楽しめた作品であったと思う。
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面白くないわけではないのだけれども…という感想。 犯人を捜せ、という命題に数学の公式を当てはめて推理するってのは面白そうだけど。まぁでも彼女が書いた文章以外の論理的根拠等は無しとして、犯人を当てるという事にしないと辻褄が合わないような? 最後はちょっと、うん。 親友が文学少女だ...
面白くないわけではないのだけれども…という感想。 犯人を捜せ、という命題に数学の公式を当てはめて推理するってのは面白そうだけど。まぁでも彼女が書いた文章以外の論理的根拠等は無しとして、犯人を当てるという事にしないと辻褄が合わないような? 最後はちょっと、うん。 親友が文学少女だけを連れて行っちゃうのはナンダカナな感じが。そんなんで良いのか?
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