蒼き山嶺 の商品レビュー
山岳部で同級だった今は山岳ガイドの得丸、公安警察官の池谷、K2で死んだ友人の妹だと判明するゆかり。拳銃で脅される関係になりながら、雪山で人は死なせないという信念の得丸は池谷をかばって歩き続ける。池谷が「池谷」でさえないことがわかってからも雪山を背負ってさらに歩く。少し都合よく人物...
山岳部で同級だった今は山岳ガイドの得丸、公安警察官の池谷、K2で死んだ友人の妹だと判明するゆかり。拳銃で脅される関係になりながら、雪山で人は死なせないという信念の得丸は池谷をかばって歩き続ける。池谷が「池谷」でさえないことがわかってからも雪山を背負ってさらに歩く。少し都合よく人物が揃いすぎた気がするのであるが、都合をつけるのが小説でもあるからよしとしなければならない。ガイドとしての使命感の「公」と友情という「私」が交錯しつつ、これまであまり読んだことのない物語世界を楽しませてくれた。
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長野県警(サツカン)、ハム~北朝鮮、大学時代の山岳仲間、K2遭難死亡の友・・そして北アルプス白馬と来るんだもの、馳さんの手にかかる調理の最高潮は確定的。 作品の3割ほど、かつての盟友若林との回想と幻影に割かれていた。 特のラストの死の影がちらつく日本海へ向けての歩きのシーンはくど...
長野県警(サツカン)、ハム~北朝鮮、大学時代の山岳仲間、K2遭難死亡の友・・そして北アルプス白馬と来るんだもの、馳さんの手にかかる調理の最高潮は確定的。 作品の3割ほど、かつての盟友若林との回想と幻影に割かれていた。 特のラストの死の影がちらつく日本海へ向けての歩きのシーンはくど過ぎる感有り・・まぁ、限界を超えて100キロの荷物を背負って死の歩みをするには常人を超えないとならないからやむを得ないかな。 同性から見ても素人レベルを超えた若い女性が若林の妹‥で、出来すぎた臭さが有った・・が設定の素材には美味しかったのかも。 10年前、雪倉から親知らずまで歩いた・・4人の仲間と・・2人はバテバテでその後 山から離れた。 美しく、自然をいやというほど知らされらツガミ新道・・忘れられないひとこま。
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北アルプスで山岳ガイドをしている得丸は、体力技術不足の登山者と出会う。 それは得丸の大学時代の山岳部同期、池谷だった。 卒業後、公安の刑事となった池谷は山から離れていたため、すっかり鈍っており、得丸にガイドを依頼する。 山岳小説であり、公安がらみの事件に巻き込まれる男っぽい作品...
北アルプスで山岳ガイドをしている得丸は、体力技術不足の登山者と出会う。 それは得丸の大学時代の山岳部同期、池谷だった。 卒業後、公安の刑事となった池谷は山から離れていたため、すっかり鈍っており、得丸にガイドを依頼する。 山岳小説であり、公安がらみの事件に巻き込まれる男っぽい作品で、非常に面白かった。 今作では雪の白馬岳がとてもハードなのだが、大学時代の記憶パートがまた良い。 池谷の背景を知った上で読む、山岳部での描写に特に胸打たれました。
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山好きの自分としては、山の美しい風景、厳しさ、山歩きのメンタリティが鮮やかに描かれていて、とても面白かった。 まるで自分が登山している気分になる。 日本海に着いた後、得丸らはどうなったのかまで描いて欲しかったが、そういう終わり方もアリか。 K2に若林を捜索しにいく続編が書かれ...
山好きの自分としては、山の美しい風景、厳しさ、山歩きのメンタリティが鮮やかに描かれていて、とても面白かった。 まるで自分が登山している気分になる。 日本海に着いた後、得丸らはどうなったのかまで描いて欲しかったが、そういう終わり方もアリか。 K2に若林を捜索しにいく続編が書かれることを切に願う。
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蒼き山嶺 馳星周さん 1.購読動機 山を見たかったからです。 身体の都合もあり、久しく山から遠ざかっています。 そこで、山を舞台にする小説に出会いたく、手にとりました。 ------------ 2.馳星周さん 初めましてです。 2021年に出会えてよかった作家さんのお一人と...
蒼き山嶺 馳星周さん 1.購読動機 山を見たかったからです。 身体の都合もあり、久しく山から遠ざかっています。 そこで、山を舞台にする小説に出会いたく、手にとりました。 ------------ 2.馳星周さん 初めましてです。 2021年に出会えてよかった作家さんのお一人となりました。 登場人物が少ないこと。だから、ストーリーに入りやすいです。 ------------ 3.「蒼き山嶺」 山岳の描写が力強く、美しいです。 光が差し込む。 吹ぶく。 雪解けの音が聞こえる。 五感に訴求してくる文体の臨場感。 巻末に、馳さんご自身が軽井沢に転居してから、登山に魅了されたとの談話があります。 2021年。 名刺代わりの小説10選にノミネートです。 ------------ #馳星周 さん好きな人とつながりたい
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同作者の『神奈備』という山岳小説を読み、本作へ高い期待を持ち読み始めた! 読んで正解の一冊となる! 山岳ガイドの得丸は、雪山で大学時代の山岳部で同期の池谷と再開する。 池谷はかつて徳丸と並ぶ程の山屋であったが久々の山登りに四苦八苦・・・ どうしても山を登りたい池谷は得丸をガ...
同作者の『神奈備』という山岳小説を読み、本作へ高い期待を持ち読み始めた! 読んで正解の一冊となる! 山岳ガイドの得丸は、雪山で大学時代の山岳部で同期の池谷と再開する。 池谷はかつて徳丸と並ぶ程の山屋であったが久々の山登りに四苦八苦・・・ どうしても山を登りたい池谷は得丸をガイドとして雇うのだが・・・ 山での出会い、池谷の焦燥、不穏な影と大自然の優雅さ、そして失われた学生時代の青春と亡くした友!? 色んなものが絡み合ってるけど何故かスッキリ? 湊かなえの山岳小説は山に登りたくなるが、馳星周の山岳小説は生半可な体力と気持ちで山に登ってはいけないと思わせる!
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蒼き山嶺、読み終えました(^^) とても良かったです。 山登りしてる人なら、感動する本だと思います。 やっぱり山はいいですよね。 そう思いました。
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元長野県警の山岳遭難救助隊員だった得丸は現在は山岳ガイドとして白馬村観光課に勤めている ある日、残雪の状況を確認していた得丸は無謀な登山者に出会う それは、大学時代の山岳部の同期池谷だった 池谷もまた警視庁公安部に所属する警察官だった 卒業後二十年全く山から離れていた...
元長野県警の山岳遭難救助隊員だった得丸は現在は山岳ガイドとして白馬村観光課に勤めている ある日、残雪の状況を確認していた得丸は無謀な登山者に出会う それは、大学時代の山岳部の同期池谷だった 池谷もまた警視庁公安部に所属する警察官だった 卒業後二十年全く山から離れていた池谷の身体はすっかりなまっていた そんな池谷に白馬岳までのガイドを引き受けた得丸だったが… ・ 二十年も山から離れていた池谷が何故急に山に戻ってきたのか 何故友人である得丸を脅してまで登り続けなければならなかったのか その理由はあまりにも衝撃的で思わずえっ!?と声が出てしまうほどでした ・ 登山をする人ならもっと臨場感が伝わり楽しめたのだろうな、と思います 何せ、専門用語とか道具の名前とかよく分からなかったので… そこを差し引いても充分楽しめるスケールの大きな物語でした ・ 二人の大学時代が織り交ぜながら語られていますが、二人の同期でありライバルであり目指すべき存在であった天才登山家若林は8000メートル級のK2で命を落とし、遺体は発見されていない 得丸が若林の遺体を発見するため、K2に挑む…という続編に期待したいです
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よかった 寒々とした風景描写、自然脅威 読みながら凍えるし、熱くなる 人間関係まわりで、ん?と思うところはなくもないが、それは気にならないぐらいにのめり込めた もっと伏線が張られてた気もしてたが、全て杞憂だった、素直に読めばよかった
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最後の最後での大学時代の回想。初めて山行をした時の池谷の山に魅了された瞬間がたまらなかった。雷鳥、雲海、ご来光。山にいるときだけは全てを忘れて登山に没頭出来ていたのだろうと思うと・・・。
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