十の輪をくぐる の商品レビュー
なんて悲惨な人生を強いられた女性なんだ…と苦しい思いで読んでいた。 3分の2位のところで話の方向が変わって、心が軽くなっていった。 DVは今こそ社会問題として扱われているけど、ひと昔前は男尊女卑の元に当たり前のように認識されていた。 暴力を振るうのはその人がおかしいからと単純に思...
なんて悲惨な人生を強いられた女性なんだ…と苦しい思いで読んでいた。 3分の2位のところで話の方向が変わって、心が軽くなっていった。 DVは今こそ社会問題として扱われているけど、ひと昔前は男尊女卑の元に当たり前のように認識されていた。 暴力を振るうのはその人がおかしいからと単純に思っていたけどこの本を読んで、もしかすると病気という脳の誤作動によることもあるのかも?と考えさせられた。なかなか深い一冊だった。
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認知症や介護がテーマのお話だと思って読み始めたところ、もっと深い、夫婦、親子、家族のあり方を問いかけてくるようなお話だった。 主人公の生きる現在と、その母が若かりし日の時代が交互に語られ、読み手には分かっているできごとが、それぞれの登場人物には伝わることがないのが、もどかしかっ...
認知症や介護がテーマのお話だと思って読み始めたところ、もっと深い、夫婦、親子、家族のあり方を問いかけてくるようなお話だった。 主人公の生きる現在と、その母が若かりし日の時代が交互に語られ、読み手には分かっているできごとが、それぞれの登場人物には伝わることがないのが、もどかしかった。
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辻堂作品に初めて触れた 令和と昭和の戦後、九州と東京 時間と場所を行き来し、読者に徐々に疑問と回答 中々素晴らしいと思った 最初はこの母子どうなるかと思うと共に自分なりの結末を想像したが、あまり当たらなく病気が出現し初めて納得した 戦後の女性はこのように苦労した人がきっと多いのだ...
辻堂作品に初めて触れた 令和と昭和の戦後、九州と東京 時間と場所を行き来し、読者に徐々に疑問と回答 中々素晴らしいと思った 最初はこの母子どうなるかと思うと共に自分なりの結末を想像したが、あまり当たらなく病気が出現し初めて納得した 戦後の女性はこのように苦労した人がきっと多いのだろう 最後は少しだけウルッとしてしまった
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実際の世相や事件を背景に丁寧に物語が展開していく。老齢、更年期に入った登場人物の諸問題もリアルに描いている。 感情移入が進み、重い話となっていきますが、解決策があり、希望が持てる内容でした。
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泰介の幼い頃の描写や、大人になってからの仕事ぶりにはイライラしてしまったけど、後半あー、そういう設定なのかと。 でもそれで許されるというのもなんだか腑に落ちないのは心が狭い? 実際こんな旦那さんだったら無理かも。 もっと泰介の良さを出してもよかったのでは。 母の苦労、老いて認知症...
泰介の幼い頃の描写や、大人になってからの仕事ぶりにはイライラしてしまったけど、後半あー、そういう設定なのかと。 でもそれで許されるというのもなんだか腑に落ちないのは心が狭い? 実際こんな旦那さんだったら無理かも。 もっと泰介の良さを出してもよかったのでは。 母の苦労、老いて認知症、バレーボール、東京オリンピック、妻、娘との関係。 そして泰介の特性、多分亡くなった父も? 過去と現在を行きつ戻りつつ謎解きの要素ありで文章は読みやすい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
認知症になり言動が曖昧となって、初めて気になり出した母の過去。 昭和から令和へ、再び巡ってきた東京オリンピックを前に、母が頑なに隠し通した過去の記憶を紐解く物語。 昭和の時代の、女性の生きづらさに気が滅入ってくる。これでもかこれでもか、と追い詰められるような仕打ちに目を塞ぎたくなる。 そんな世間からの冷たく厳しい目から、ただひたすらに我が子を守ろうとする母。 この時代の、地方に住む子持ち女性はきっと似たような閉塞感に苛まれじっと耐え忍んで来たのだろう。周囲の男たちに自己主張することなど許されず、何も知らない子供時代に思いを馳せながら、目の前の現実をなんとかやり過ごす女性たちを見るとこちらまで辛くなってくる。 「子どもには、物心つく前の出来事を忘れ去る権利がある」 「人には、得意不得意が必ずあるから、打ち消し合ってゼロくらいになっていれば、それでいい」 周囲の誰もが悪く言おうと、ただ一人、我が子の行く末だけを願う母の強さに、ただただ頭が下がるばかり。 2つ目の五輪をくぐってようやく生まれた母の穏やかな笑み。最後に救われた。
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私の感覚ですが、疑問点だらけのストーリー。登場人物には魅力なし。内容は認知症と介護、子供と老人への虐待、閉鎖的な村社会、発達障害の大人と陰鬱で、描写は露骨。全然共感のできないつまらない小説でした。オリンピック開催に合わせて書いたのでしょうが薄っぺら。嫌な気持ちになりたいのなら読ん...
私の感覚ですが、疑問点だらけのストーリー。登場人物には魅力なし。内容は認知症と介護、子供と老人への虐待、閉鎖的な村社会、発達障害の大人と陰鬱で、描写は露骨。全然共感のできないつまらない小説でした。オリンピック開催に合わせて書いたのでしょうが薄っぺら。嫌な気持ちになりたいのなら読んでも良いかも知れません。
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十の輪をくぐる 辻堂ゆめさん。 母の強さ。 ヒシヒシと伝わってきました。 結婚。子育て。って奥が深いなー。
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辻堂ゆめの十の輪をくぐるを読みました。 主人公はスポーツ用品の会社に勤め、娘はバレーボールで活躍しています。 主人公は昔から問題になる行動をとっていましたが、ADHD(注意欠陥・多動性障害)と言うことでした。 主人公の認知症の母親が若い頃と現代の主人公の二本立てで話が進められてき...
辻堂ゆめの十の輪をくぐるを読みました。 主人公はスポーツ用品の会社に勤め、娘はバレーボールで活躍しています。 主人公は昔から問題になる行動をとっていましたが、ADHD(注意欠陥・多動性障害)と言うことでした。 主人公の認知症の母親が若い頃と現代の主人公の二本立てで話が進められてきますが、なかなか面白かったです。 ADHDはスティーブ・ジョブズや楽天の三木谷氏など企業している人は多くかかっている病気で、30人に1人はかかってるのではないかと言う話です。 確かにスティーブ・ジョブズの充電を見ると納得できますね。IT業界は『ADHDだらけ』らしいです。
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辛い辛い万津子の人生。老後や人生の最期は幸せを感じましたか?事故の真実を知ることが出来ましたか?…と問いかけたくなりました
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