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日本人のための第一次世界大戦史 の商品レビュー

4.5

19件のお客様レビュー

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2024/10/09

Podcast番組「コテンラジオ」、第一次世界大戦回で紹介されていたので購入した。 わかりやすく丁寧に書かれているとの話だったが、元々歴史が大の苦手で基礎知識のない私は何ヶ月もかけて読むことになった。けれどどうにか読み終えたし、内容もわずかだろうが吸収できたと思うので、やっぱりわ...

Podcast番組「コテンラジオ」、第一次世界大戦回で紹介されていたので購入した。 わかりやすく丁寧に書かれているとの話だったが、元々歴史が大の苦手で基礎知識のない私は何ヶ月もかけて読むことになった。けれどどうにか読み終えたし、内容もわずかだろうが吸収できたと思うので、やっぱりわかりやすく丁寧な本だったと思う。 兵器、流通、金融など様々な視点から戦争の流れと長期化の理由が説明されていて非常に興味深かった。特に流通に関して、兵士や糧食の移動を考えれば当然大きな課題になるはずではあるが、その視点が全くなかったのでとても新鮮に思った。それにそれぞれの指導者の意見がこんなにも大勢に影響するのだなと。 平和教育では第二次世界大戦だけを学び、原爆の恐ろしさだけを教えられた。歴史の授業は近代史をほとんどやらなかった世代だ。細かな状況や流れをこの本で知って、漠然と思い描いていた「戦争」がリアリティを持った気がする。 とても勉強になった。難しいだろうが、悲惨な戦争がこの世からなくなってほしい。釈迦に説法かもしれないけど、政治家には歴史を勉強してほしいなと思った。

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2024/08/23

あらすじに政治・経済・軍事・金融・メディア・テクノロジーなど幅広い観点から、戦争の背景・内実・影響を読み解く、日本人のための入門書、とあるがまさに。特にテクノロジーのとこを時間軸を合わせて並べられると戦争の功罪を改めて考えさせられる。

Posted byブクログ

2024/06/19

2022/12/23 読み終わった コテンラジオの第一次世界大戦回で紹介されていた本。概要がいちばんわかりやすいのがこの本だと言うことで。 ラジオ内で言及があった、「日本人にとって第一次大戦は馴染みがない」というくだりが印象に残っていた。確かにフラットに考えて、日本人にとって...

2022/12/23 読み終わった コテンラジオの第一次世界大戦回で紹介されていた本。概要がいちばんわかりやすいのがこの本だと言うことで。 ラジオ内で言及があった、「日本人にとって第一次大戦は馴染みがない」というくだりが印象に残っていた。確かにフラットに考えて、日本人にとって先の戦争といえば太平洋戦争だし、第二次大戦だと思う。どの国とどの国が戦ってどこが勝ったのか、も知らない人が多いのではないか、と。(自分は三国同盟三国協商ベルサイユ条約くらいは知っていたが、それ以上ではなかった。)ところが、ヨーロッパ人にとってはThe Warは第一次大戦だし、そちらの方がインパクトがあったとのこと。 この本は、その辺りの日本人との認識の違いから始まって、どうして第一次大戦があの時期に始まったのか、どうしてインパクトがあったのか、どうしてそれまでと桁違いの人数が死んだのか、に答えてくれる。さらには答え方も政治的、技術的、思想的バックグラウンドからと多面的で示唆に富んでいる。 内容はコテンラジオと重なっている部分が多い。ラジオで十分と感じる方もいるかも。ただし自分としては、ラジオで知ったからこっちは読まなくていいってことはなくて、自分の知識や認識を強固にする上で耳と目の両方を使えるのはありがたかった。

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2023/09/15

COTEN RADIOの第一次世界大戦編がめちゃくちゃ面白くて好きなんだが、そこで超オススメされていた本がこちら。 なかなか硬派な見た目。 中身も硬派。 日本人にとっては馴染みの薄い第一次世界大戦。 本書はそこに至る前からの時系列で、各国の政治、経済、軍事、メディア、テクノロ...

COTEN RADIOの第一次世界大戦編がめちゃくちゃ面白くて好きなんだが、そこで超オススメされていた本がこちら。 なかなか硬派な見た目。 中身も硬派。 日本人にとっては馴染みの薄い第一次世界大戦。 本書はそこに至る前からの時系列で、各国の政治、経済、軍事、メディア、テクノロジーなど、幅広い観点から網羅的に描き出し、この戦争の背景、内実、影響を読み解いている。 全然関係ないけど、こういう内容だと語尾が、〜だ。とか、〜である。とかが多い気がするんだが、全てをですますで締める文章が印象的だった。 それにしても本当にめちゃくちゃ学びが多い1冊。 特に大戦に向かって進んでいくテクノロジーや各国の思惑、動き…。 渦中にいたら絶対に見えないであろう、史上最大規模の戦争に至る構造がよく理解できる。 でもマジで今まで全然知らなかった情報が多くて、初読ではうまくまとまらないな。COTEN RADIO聴いてなかったら理解も難しかっただろう。 今回1番印象に残ったのは、言い出しっぺのアメリカが国際連盟に加入しなかった理由。 そう言えばその事実は知っていたけど、なぜなのかを知らなかった。 民族自決が叫ばれたり、国民国家で国の意思が統一されているように見えても、国家はやはり個々人の集まりであり一枚岩ではないということ。これは当たり前だけと連盟に加入しなかったアメリカだけに言える話ではないというのを改めて感じた。 この戦争が、今現在にも継続的に影響があるのは勿論、はるか昔の世界歴史はダイレクトに今に繋がっているということを思い出させる良書。 面白かった!

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2023/06/18

読みやすかった。日本人としてあまり馴染みのない第一次世界大戦だが、入門書として素晴らしいと思う。著者の本を他にも読みたいと思う。

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2023/05/07

細かく記載されていて網羅的に学ぶには良いが軽く読もうと思うと前提の知識がなく、読み進みませんでした。 また数ヶ月後に改めて読みたいと思います。

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2023/04/20

そもそもなぜ第一次世界大戦になったのか。 そこんところから丁寧に説明してくれる。 日本人に馴染みのある身近な例を用いて、かなりかみ砕いて話かけるように教えてくれるので非常にわかりやすい。 著者の気づかい、やさしさが伝わってくるようだった。 そのため ・船や鉄道の成り立ちや仕組...

そもそもなぜ第一次世界大戦になったのか。 そこんところから丁寧に説明してくれる。 日本人に馴染みのある身近な例を用いて、かなりかみ砕いて話かけるように教えてくれるので非常にわかりやすい。 著者の気づかい、やさしさが伝わってくるようだった。 そのため ・船や鉄道の成り立ちや仕組みなどの技術的なお話 ・戦術や地理的なお話 などは入門として本書を読もうという読者には一般的にはツマラナイ内容になりがちだと思うが「ふ~む。なるほどぉ」なんて言いながら読み進められた。 飽き性で忍耐のない自分には、読み切り形式の一話数ページで構成してあることがとても良かった。 そんなこんなで読みながら「とは言えどうせ今に難しいこと言い出すんでしょ?」なんて思っているうちに、いつの間にか戦争史に突入してしまう。 戦争ものは10年ほど前にクラウゼヴィッツの『戦争論』とリデルハートの『戦略論』ぶりだったから読みやすさを比べるのは間違っていると思うけど大変読みやすかった。 株式市場等経済からの視点もあるから、小学生ではきついかもしれないけど、真面目に授業を受けていて理解力のある子なら中学2年生くらいから面白く読めるんじゃないだろうか。 小林よしのりのゴー宣並みといったら言い過ぎ? 第一次世界大戦の入門書として間違いなく良書だと思う。 孫子関連の本、読み返してみようかと思った。 孫子は非常に面白い。

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2023/02/23

日本人にはあまり馴染みのない、第一次世界大戦についてわかりやすく解説してくれている。第一次世界大戦はその規模だけでなく、戦争の中身としても人類が未経験の大戦であった。その背景には科学技術の発展があり、主に以下の要素が挙げられていた。 ・軍事技術(機銃掃射や戦車の登場) ・鉄道網の...

日本人にはあまり馴染みのない、第一次世界大戦についてわかりやすく解説してくれている。第一次世界大戦はその規模だけでなく、戦争の中身としても人類が未経験の大戦であった。その背景には科学技術の発展があり、主に以下の要素が挙げられていた。 ・軍事技術(機銃掃射や戦車の登場) ・鉄道網の構築による兵站・兵士の補給といったロジスティクスの進化 ・通信技術の発達による参謀本部への指揮機能の集中 第一次世界大戦は経緯を辿ると勃発は必然に見えてくる。普仏戦争を経て帝国を樹立したドイツは鉄血宰相ビスマルクの体制のもと平和を保っていたが、ビスマルクの穏当な方針に不満を抱くヴィルヘルム二世が権力を握った後に綻びが生じ始める。ドイツはヨーロッパ列強の中では比較的後進であったため植民地が少なく、国力増強のために植民地の拡大に動き始める。1905年、鉱物資源が豊富なモロッコへのフランスの進出に対して、ヴィルヘルム二世が軍艦を率いてモロッコに上陸して抗議を行った(タンジール事件)。6年後の1911年には、モロッコの内乱を鎮圧するため派兵したフランスに対して、モロッコの自国民保護を名目として軍艦を派遣する(アガディール事件)。実際モロッコにはドイツ人はいなかったため、工作としてドイツ人を送り込んだが、到着したのは軍艦が到着した後だったらしい・・・。タンジール事件/アガディール事件を経て、独仏の対立が先鋭化すると共に英仏の結びつきも強化され第一次世界大戦勃発の土壌が培われていく。ビスマルクはこの事態を予想し植民地の確保には慎重だったのだが、若きヴィルヘルム二世にはそのビジョンは理解できなかったようである。 第一世界大戦はザックリ、英仏露の三国協商、独墺伊の三国同盟の衝突の構図だが、勃発の最後のダメ押しとなったのは墺(オーストリア=ハンガリー帝国)によるバルカン半島への進出であった。バルカン戦争を経てオスマン帝国による支配が弱まる中、ボスニアではセルビア人による国民国家樹立の機運が高まっていた。このような背景の中、ボスニアを訪問中のオーストリア皇太子が過激派集団のメンバーにより暗殺される事件が起きる(サラエボ事件)。暗殺の背景には大セルビア主義があると見たオーストリアは反オースリア的なプロパガンダの禁止やボスニア政府へのオーストリア側の代表者の参画等を盛り込んだ最後通牒を出したが、ボスニアには到底受け入れられる内容ではなく事実上の宣戦布告であった。この際、オーストリアは同盟国ドイツの軍事支援の確約を取り付けてから最後通牒を出しているが、ヴィルヘルム2世はこの時、ロシアとの衝突になる事も予想しておらず、すぐに事態は収まると考えていた(ロシア皇帝はヴィルヘルム2世の親戚でもあったためどこか安心感を抱いていたという説もある)

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2022/07/21

先日読み終えた『天国でまた会おう』は、冒頭が第一次世界大戦の塹壕戦だった。映画『1917 命をかけた伝令』を観たときも感じたが、読みながら、第一次世界大戦のことはあまり知らないと思った。歴史の授業でも、サラエボ事件からの簡単な流れを教えられるだけだったように記憶している。そこで検...

先日読み終えた『天国でまた会おう』は、冒頭が第一次世界大戦の塹壕戦だった。映画『1917 命をかけた伝令』を観たときも感じたが、読みながら、第一次世界大戦のことはあまり知らないと思った。歴史の授業でも、サラエボ事件からの簡単な流れを教えられるだけだったように記憶している。そこで検索して格段に評判の良さそうな本書を読むことにした。結果、大正解で、非常に勉強になった。 本書は週刊エコノミスト連載を書籍化したもので、著者の板谷氏は歴史学者でもない。たが、ありとあらゆるデータに基づき、ここまで精緻に、かつわかりやすく第一次世界大戦を扱った書籍は少ないのではないかと思う。巻末に参考文献が挙げられているのもありがたい。 興味深いのはテクノロジー、経済の面から戦争を俯瞰する視点である。艦船の進歩、鉄道の発展、飛行機や潜水艦の登場、銃火器の大量生産、石炭から石油へのエネルギー転換…諸々の事象が、近代国家の成立による総力戦への移行とも相まって、戦争をより大きな、悲惨なものへと突き進ませる。 簡単に人が死んでいく。この戦闘で5万人が死んだ、10万人が、100万人が…と本書では淡々と語られる。『坂の上の雲』で日本人が知る日露戦争全体の砲弾が、第一次世界大戦では一地域の戦闘で消費され、最終的にはその500倍の13億発が撃ち込まれた。そもそも、夏に参戦した若い兵士たちはクリスマスには帰れるだろうという認識だったという。結局、戦争は4年も続くことになる。 第一次世界大戦は、世界地図を大きく変えた。地図を見ると今とはまるで国境が違うことがわかる。現在の東欧諸国はこの大戦で独立した国が多い。本書を読むと、第一次世界大戦と第二次世界大戦は地続きであることがわかる。また現在の社会情勢も第一次世界大戦の影響下にある。ウクライナも同様であるし、中国や韓国の反日感情もこの時代に端を発する。 今こそ読みたい本かもしれない。図書館で借りたが、購入して手元に置いておこうと思う。

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2022/06/12

とても勉強になりました。 序盤にも記載があった通り、日本人にとってあまり学ぶ機会も少ない第一次世界大戦ですが、人類にとって大きな転換点だったのだと感じました。 技術の発展と国民国家の熟成が背景にあるのはなんとなく認識していたのですが、未熟な世界が泥沼な大戦に突っ込んでいったという...

とても勉強になりました。 序盤にも記載があった通り、日本人にとってあまり学ぶ機会も少ない第一次世界大戦ですが、人類にとって大きな転換点だったのだと感じました。 技術の発展と国民国家の熟成が背景にあるのはなんとなく認識していたのですが、未熟な世界が泥沼な大戦に突っ込んでいったという認識がめちゃくちゃ変わりました。 直近は悲惨な記憶が残るのでしょうが、過去を都合よく解釈したり、客観的に判断できなかったり、メディアに煽られたりなどはいくら時代が進んでも起こりうると思います。第二次世界大戦との間隔の短さが恐ろしいです。現代の状況に重なる部分が大きいだけに恐ろしく感じます。 勝っても負けても悲惨な目に遭うのだと、泥沼の大戦を読み通して再認識できたのはとても大きかったです。情報の密度がすごいので読むのに時間がかかりましたが、それだけの価値はあると思います。

Posted byブクログ