暗殺の幕末維新史 の商品レビュー
繰り返されてきた暗殺:政権奪取・武家政権・戦国時代の暗殺・法よりも情 テロリストを神格化 夷秋を排除:維新と復古 頻発する外国人暗殺 桜田門外の変 なぜ井伊を殺すのか 人斬り往来:天誅第一号の島田左近暗殺 言路洞開を求めて:新撰組誕生 天皇権威の争奪戦:佐久間象山暗殺 坂本龍馬・...
繰り返されてきた暗殺:政権奪取・武家政権・戦国時代の暗殺・法よりも情 テロリストを神格化 夷秋を排除:維新と復古 頻発する外国人暗殺 桜田門外の変 なぜ井伊を殺すのか 人斬り往来:天誅第一号の島田左近暗殺 言路洞開を求めて:新撰組誕生 天皇権威の争奪戦:佐久間象山暗殺 坂本龍馬・中岡慎太郎暗殺 龍馬暗殺犯は誰か 維新に乗り遅れた者たち 正しい暗殺・正しくない暗殺:開国始末対桜田義挙録 大隈重信と島田一郎は両立しない それでも続く暗殺:明治の暗殺・外交問題と暗殺・暗殺を必要とする社会・朝鮮半島をめぐる暗殺
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日本は、暗殺の歴史でいっぱいである。特に幕末は、歴史そのものが暗殺、襲撃の歴史である。日頃から刀を差しているということは、武士は、軍人だから常に戦いの為に生きているということだけど、意見が違うと言うだけで、問答無用というのはどうか。その上に成り立った薩長政府ひいては、明治政府の成...
日本は、暗殺の歴史でいっぱいである。特に幕末は、歴史そのものが暗殺、襲撃の歴史である。日頃から刀を差しているということは、武士は、軍人だから常に戦いの為に生きているということだけど、意見が違うと言うだけで、問答無用というのはどうか。その上に成り立った薩長政府ひいては、明治政府の成り立ちは、かなり無理があったのでは。その無理が現代でも続いていないか。
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戦争は暴力そのものなのだ。実は政府が入れ替わる明治維新期は、歴史的に最も暗殺が行われた時代であるそうだ。本書は、そうした暗殺事件を多数取り上げて、それぞれの暗殺の理由というところに特化して語る一冊である。 ぼくには維新期の暗殺者ということで言えば、映画や大河ドラマで勝新太郎...
戦争は暴力そのものなのだ。実は政府が入れ替わる明治維新期は、歴史的に最も暗殺が行われた時代であるそうだ。本書は、そうした暗殺事件を多数取り上げて、それぞれの暗殺の理由というところに特化して語る一冊である。 ぼくには維新期の暗殺者ということで言えば、映画や大河ドラマで勝新太郎や萩原健一の演じた「人斬り」岡田以蔵のイメージが強く、彼の処刑シーンはどちらでも印象深かった記憶が残る。だが、人斬り以蔵にせよ、人斬り新兵衛にせよ、捕縛されるまでになかなか捕まらぬプロの殺し屋であったことは今更ながら異例に近いようにすら思える。 むしろ複数思想犯による斬殺とそのあとに目立つ場所に晒される首級、そして暗殺者たちも刑場の露となって消えてゆくことが、維新の暗殺史のスタンダードのようである。殺せば処刑されるのだ。 しかし、中には、生き残る殺人者もいて、それらが実は明治政府の中心人物であるばかりか、日本国首相として生き延びてゆく者すらいる。また首相ですら、また凶刃に倒れたりする、というテロまたテロという世界がこの時代の狂気の強さを表していて驚かされる。 暴力でしか解決できないサムライ、剣の文化であった。外国人を襲撃するという攘夷行動も目立つが、それらが国際戦争に直結しなかったのは今更ながらあまりにも幸運であったとしか思えない。それだけ各国の日本との交易の旨み、反して国際情勢の緊張が東アジアを席捲していたに違いない。 背筋が凍るのを通り越して、胃の具合が悪くなりそうなほど残酷な、山のように連続する暗殺行動、それらを次々と記録した本書を通して、日本の、否、世界の人間の未来に警鐘を響かせたくなる、まさに心が寒くなるような、それでいて読むべき一冊なのであった。
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ペリ-提督の黒船来航から「明治」と改元される十数年間に百件を超す暗殺事件(政治的テロ)が頻発した。 桜田門外で主君を護ろうとして闘死した井伊側八名は忠臣として顕彰され、無傷で藩邸に帰った七名は絶家、斬に処された。坂本竜馬と中岡慎太郎は、明治12年に靖国合祀された。長州の大村益次郎...
ペリ-提督の黒船来航から「明治」と改元される十数年間に百件を超す暗殺事件(政治的テロ)が頻発した。 桜田門外で主君を護ろうとして闘死した井伊側八名は忠臣として顕彰され、無傷で藩邸に帰った七名は絶家、斬に処された。坂本竜馬と中岡慎太郎は、明治12年に靖国合祀された。長州の大村益次郎は、故郷に大村神社が創建、明治11年に靖国神社に銅像建立。大久保利通暗殺の首謀者島田一郎は、藩閥政治に抵抗した政党政治の先駆者して浅草本願寺の「憲政碑」に合祀など、暗殺事件後の様々な処遇に目を奪われる血生臭い幕末維新の暗黒史。
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暗殺を羅列では無くて時系列に並べてみせた面白い趣向の読み物。意外に面白かった。 この方、文章が上手。 別の時代の暗殺の歴史とか書いても面白いのでは?
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「正義」は我にあり? 近代日本のあけぼのは、暗殺の嵐が吹き荒れていた。尊攘運動から倒幕、藩閥政治打破へ。もう一つの幕末維新史
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幕末から明治、暗殺という視点から見つめ直した日本史。 幕末から昭和の戦前までの日本史は暗殺の歴史といえるだろう。本書は明治期までだが、実に多くの人材が暗殺で失われている。「言路洞開」、言論の道が開かれていない時代にはテロはやむを得ない手段だったのかもしれないが、どうも腑に落ちな...
幕末から明治、暗殺という視点から見つめ直した日本史。 幕末から昭和の戦前までの日本史は暗殺の歴史といえるだろう。本書は明治期までだが、実に多くの人材が暗殺で失われている。「言路洞開」、言論の道が開かれていない時代にはテロはやむを得ない手段だったのかもしれないが、どうも腑に落ちない。テロリストを礼賛する隣国のような狂信的な態度はどうかと。 暗殺に関する評価の変化が本書では面白い(第6章正しい暗殺、正しくない暗殺)。井伊直弼を顕彰し横浜に銅像を建てる旧幕臣。一方で桜田烈士50年祭を挙行する新政府寄りの立場。その翌月に大逆事件が起こるという皮肉。 暗殺という手段に違和感を覚えるのは、今の日本が恵まれているからなのか。平和ボケなのかもしれない。世の中には過去も現在もテロに頼る以外に現状の苛酷な環境を変えられない人々がいるのも事実である。 淡々と暗殺に関する記述が続く中、殺す側殺される側両方の立場も考慮した、良著でした。
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正義と不正義が、国の方針とか声の多さに寄る世の中を現していた。暗殺された人の中にも後に位を貰った人とか靖国に弔われた人とか、まさに時の権力が後ろにいた、底知れない怖さを感じた。
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桜田門外の変から大久保利通暗殺まで、近代日本が生まれた幕末維新期。日本史上これほど暗殺が頻発した時期はない。この国の夜明けは・・・?血に塗られていたのか???
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思ってたより倍くらい面白かった。これぞ歴史とい感じがした。 歴史は為政者によって都合よく語られるというのは良く言われることで、明治維新とはまさしくその側面があると改めて知ることができた。正しいことなど主義主張によって違うし、世の中歴史の理は決して単純ではない。 あと、暗殺は肯定さ...
思ってたより倍くらい面白かった。これぞ歴史とい感じがした。 歴史は為政者によって都合よく語られるというのは良く言われることで、明治維新とはまさしくその側面があると改めて知ることができた。正しいことなど主義主張によって違うし、世の中歴史の理は決して単純ではない。 あと、暗殺は肯定されることではないが、やはり敵陣営の有能な人を1人殺すことで世界は変わっていく、というのも事実かもしれない。だからこそ暗殺が流行ったのだと思うが、一般人は何人いても大勢に影響ないが、いわゆるインフルエンサーは1人でかなり世界を変えられるものなのかとも思った。
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