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ダーク・ロマンス の商品レビュー

3.7

19件のお客様レビュー

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2022/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

櫛木理宇「夕鶴の郷」 事故ってガードレールぶち破って落っこちた先の村で…っていう話 面白かった、オチ好きだな~ 黒木あるじ「ルボワットの匣」 バーで出会ったおっさんに「ルボワットの匣」というおっさん家に代々受け継がれている匣にまつわる話を聞くって話 これも良かった、ジェヴォーダンの獣いいね~ 篠田真由美「黒い面紗の」 篠田真由美の「実は有名な話」オチ好き 澤村伊智「禍 または2010年代の恐怖映画」 「禍」というタイトルのホラー映画を撮っている、っていうストーリー。SNSでの宣伝ツイートみたいなのが挟まれる書き方ですごい面白い!「禍」は呪われた映画だっていう、ホラー映画にはよくある噂があるんだけど、その呪いがどんどん本当になっていく描写が楽しい~これとても好きだ 牧野修「馬鹿な奴から死んでいく」 タイトルがもう最高に好き。主人公は魔術医(ウィッチドクター)って設定で、すごく簡単に言うと悪い魔女と戦う話なんだけど、設定が西洋っぽいのに魔女が中華風でなんかすごく良い、ぐっとくる。 犬がかわいそうなことにならなかったから良かった。犬賢くてかわいい。 伴名練「兇帝戦始」 源義経がチンギスハンなのかと思ったら玉藻前でチンギスハンをチンギスハンにしたという感じ ゲンギケイのキャラ良い やっぱり狐はこうでないとな 図子慧「ぼくの大事な黒いねこ」 遺伝子操作された猫チャンを繁殖させている財団の職員の話。 猫チャン… 文の書き方好きだ 坊木椎哉「ストライガ」 百合ホラー 良かった…ありがとう… 荒居蘭「花のかんばせ」 目が覚めると、花が髑髏になっている鈴蘭に生まれ変わっていた。隣の鈴蘭がいろいろ説明してくれる、って話。 面白かった。 真藤順丈「愛にまつわる三つの掌篇」 「血の潮」 厄災を呼び寄せる性質を持つ女の話 さらっと義理の兄(養親の息子)との間に子供できててはえ~となった 「サンタクロース・イズ・リアル」 サンタクロースを探す話 リン、かっこいい 「恋する影法師」 パントマイマーが原発で影だけが残った少女に会うために影の国に行くという話 どれも確かに愛の話だった、いい話。面白かった 平山夢明「いつか聴こえなくなる唄」 これめっちゃ好き 設定はSFで、「ノックス」というゴリラに似た生き物を管理している親子の話 平山夢明のパンを麺麭って表記するの好きだ Bとアノアの絆、BとOの絆、アア~あったかいやんけ…いい話だった…と思ってページをめくったら最悪だった。大好き 上田早夕里「化石屋少女と夜の影」 化石屋の少女の話。出てくる化石が架空の生き物でとても良い 良い百合だ… 加門七海「無名指の名前」 左手の薬指に人格を奪われる話。スタージョンの「ビアンカの手」を思い出した。右手は左手の奴隷、良いな~ 菊地秀行「魅惑の民」 WW2のドイツっぽい 井上雅彦「再会」 ファッションの話っぽい 序文や各作家の解説とても好きだが、話自体はそんなに合わないな…

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2021/11/18

たくさんの名作が生まれ、他の短編集にも収録されたりした、異形コレクションが9年ぶりの復活。前のシリーズ刊行時には読めてなかったので、今度は続けて読んでみようと思います。

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2021/07/31

黒木あるじ「ルボワットの匣」 篠田真由美「黒い面紗の」 上田早夕里「化石屋少女と夜の影」 が特に好みです。

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2021/06/05

「星新一ショートショート・コンテスト」でデビューし、以後も活躍を続ける作家・井上雅彦監修による、全編書き下ろしのテーマ・ホラーアンソロジーのシリーズ。それが「異形コレクション」。1998年にスタートして以来、2011年の48巻(!)までそのすべてを氏が企画・監修し、総勢200人以...

「星新一ショートショート・コンテスト」でデビューし、以後も活躍を続ける作家・井上雅彦監修による、全編書き下ろしのテーマ・ホラーアンソロジーのシリーズ。それが「異形コレクション」。1998年にスタートして以来、2011年の48巻(!)までそのすべてを氏が企画・監修し、総勢200人以上の作家が参加した伝説的なシリーズながら、震災の影響を受け、その後は長く企画を見送られていました。  しかし昨年、9年ぶりに満を持してのシリーズ再開が発表され、49巻目となる『ダーク・ロマンス 異形コレクションXLIX』は、大きな反響とともに迎えられました。  ホラーアンソロジーを謳うものの、その収録作は幻想ファンタジーにSF、伝奇にミステリと常にバラエティ豊か。モードファッション界でトレンドだった「ダーク・ロマンティック」に着想を得たという今回のテーマ――『ダーク・ロマンス』への豪華な執筆陣によるアンサーもまた、いずれ劣らぬ粒ぞろいの作品群です。  ヴィクトリア朝時代イギリス。芸術家の卵たちが暮らす屋敷にやってきた、肖像画を描いて欲しいという黒い面紗(ヴェール)で顔を隠した貴婦人を巡る不穏な昔話(「黒い面紗の」篠田真由美)。“ホラー映画の現場で怪現象が起こる”ホラー映画を撮影する現場。相次ぐトラブルやスタッフの降板により製作は遅れに遅れ、「呪われている」と噂される映画の参加オファーを受けた編集マンは、映像に不可解な影が映り込んでいることに気づく(「禍 または2010年代の恐怖映画」澤村伊智)。草原の民である部族に生まれた少年は、毒草を飲まされ倒れているところを美しく艶やかな謎の青年・ゲンギケイに助けられた。東の国から逃げ延びてきたというゲンギケイは乗馬や狩り、話術にも長け、以来部族に溶け込んでいたが……(「兇帝戦始」伴名錬)。小さく貧しい港町で、異形生物の化石掘りとその加工で生活する紗奈。街の外の世界と学問への憧れを抱く少女は、浜辺で出逢った見知らぬ女性に「あなたのような子を探していたの」と告げられる(「化石屋少女と夜の影」上田早夕里)。  他、菊地秀行や平山夢明に真藤順丈と、ベテランから新鋭まで贅沢な顔ぶれが並ぶ、目眩がするほど絢爛たる、まさに“異形”のショーケース。  昨年は記念すべき50巻となる『蠱惑の本』が、そしてこの6月には早くも51巻『秘密』も刊行されるとのことで、スタイリッシュにリニューアルされた装幀とともに、今後がさらに楽しみなシリーズ。震えて待ちたい。

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2021/02/21

十五人の作家による短編集。 「異形コレクション」の復刊とのことで、奇妙な味、あるいはホラー、ファンタジーが揃っている。 「夕鶴の里」は、かの「鶴の恩返し」「鶴女房」、舞台「夕鶴」を下地にした、恐怖の物語である。 知らない土地で助けられ、うつらうつら……。 夢現の中見たものに叫び...

十五人の作家による短編集。 「異形コレクション」の復刊とのことで、奇妙な味、あるいはホラー、ファンタジーが揃っている。 「夕鶴の里」は、かの「鶴の恩返し」「鶴女房」、舞台「夕鶴」を下地にした、恐怖の物語である。 知らない土地で助けられ、うつらうつら……。 夢現の中見たものに叫びが止まらない。 山に潜む異形のもの。 いったいなんなのか。 閉鎖的な、しかし開かれた村に潜む恐ろしい物をえがいている。 「ルボワットの匣」は人を死に至らしめる、決して開けてはならぬ箱のことである。 一家に代々語り継がれる人殺しの箱。 しかしその箱を開いた時の旋律はなんとも甘美な調べだという。 その箱が災いを成す理由、その箱に魅入られたものがどうなるか。 聞こえないはずの美しい音色が聞こえてくるような物語である。 「禍 または2010年代の恐怖映画」は、いかにも現代的な物語。 低予算で作り上げる映画、しかし呪いがかかったかのように怪しい出来事が続く。 どこまでが映画で、どこまでが現実なのか。 本文中のSNSに記載されるハッシュタグも穏やかでない。 「ストライガ」は、エロスが招くなにかにぞわりとする。 愛は手に入れたら満足か? 愛するものがどんな姿になっても愛せるか? 愛は無限か? 愛とは何かを問いかける少女の微笑みは、危険なものだと私の体が信号を発する。 ファムファタル、そんな言葉では収まらないほどの妖しい愛の形は、まさに、異形。

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2021/01/08
  • ネタバレ

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櫛木理宇「夕鶴の郷」★★★ 黒木あるじ「ルボワットの匣」★★★ 篠田真由美「黒い面紗の」★★ 澤村伊智「禍 または2010年代の恐怖映画」★★★ 牧野修「馬鹿な奴から死んでいく」★★ 伴名練「兇帝戦始」★★★★ 図子慧「ぼくの大事な黒いねこ」★★★★ 坊木椎哉「ストライガ」★★★ 荒居蘭「花のかんばせ」★★★ 真藤順丈「愛にまつわる三つの掌篇」★★★ 平山夢明「いつか聴こえなくなる唄」★★★ 上田早夕里「化石屋少女と夜の影」★★★ 加門七海「無名指の名前」★★ 菊地秀行「魅惑の民」★★★ 井上雅彦「再会」★★

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2020/11/30

「異形コレクション」復活! そしてテーマの「ダーク・ロマンス」ってどういうのだろう、と考えてみましたが。案外と「ロマンス」の概念は広いものなのですね。だけどどの作品にも魅了されてしまうことは間違いなしです。 お気に入りは井上雅彦「再会」。一番最後に収録されているのだけれど、これっ...

「異形コレクション」復活! そしてテーマの「ダーク・ロマンス」ってどういうのだろう、と考えてみましたが。案外と「ロマンス」の概念は広いものなのですね。だけどどの作品にも魅了されてしまうことは間違いなしです。 お気に入りは井上雅彦「再会」。一番最後に収録されているのだけれど、これってシリーズ再開のファンファーレにも思えて、どうしようもなく気分が高揚してしまいました。豪華絢爛なイメージの美しさに圧倒されます。 図子慧「ぼくの大事な黒いねこ」は猫好きにとっては外せない一作なのですが。しかもこの猫ってあれですか! 読む人にとっては恐ろしく感じるのかもしれませんが。しかしそれでもやはり猫は可愛くて魅惑的。「ぬこ」ってのもなんか可愛い。 櫛木理宇「夕鶴の郷」も酷い(褒めてます)物語。しょっぱなからこれって! じわじわとした恐怖感が高まる物語だったのだけれど、ラストでがつんとやられました。ほんと酷い(めっちゃ褒めてます)。

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2020/11/29

異形コレクションはこれがはじめて。 どれも面白かった。 中でも好きだったのは以下の5つ。 『ルボワットの匣』 一族に伝わる美術工芸品をめぐるモダンホラー。 忌まわしい匣の正体とは…。 『禍 または2010年代の恐怖映画』 ホラー映画の撮影班たちを襲う怪奇現象。 やっぱり澤村...

異形コレクションはこれがはじめて。 どれも面白かった。 中でも好きだったのは以下の5つ。 『ルボワットの匣』 一族に伝わる美術工芸品をめぐるモダンホラー。 忌まわしい匣の正体とは…。 『禍 または2010年代の恐怖映画』 ホラー映画の撮影班たちを襲う怪奇現象。 やっぱり澤村伊智のホラーは安定して面白い。 『馬鹿な奴から死んでいく』 SFホラーアクション。 勢いと、爽快なんだか悲惨なんだかなんともいえない気持ちになるしめかたが好き。 『ストライガ』 ユカリとアオイの視点ですすむ、猟奇的な愛の話。 グロテスクで倫理観がなかなかにやばいが、それでも事の真相が好み。 『いつか聴こえなくなる唄』 SFであり、ロマンティックな話。 平山夢明にしてはグロさもたいしてなく、話も純粋にいい話だなぁと、思ったけど…。

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2020/11/27

9年ぶりに復活した"伝説の"書き下ろしアンソロジー・シリーズ。その復刊第1弾。 《ダーク・ロマンス》とあるが単なる「ダークな恋愛」ということでなく、モード界隈から因んだテーマらしい。 旧シリーズでの常連作家から、休眠期間中にデビューした新鋭作家まで粒揃い。文...

9年ぶりに復活した"伝説の"書き下ろしアンソロジー・シリーズ。その復刊第1弾。 《ダーク・ロマンス》とあるが単なる「ダークな恋愛」ということでなく、モード界隈から因んだテーマらしい。 旧シリーズでの常連作家から、休眠期間中にデビューした新鋭作家まで粒揃い。文字通り「満を持して」の復活だと思える。 各収録作品など詳しくはこちらに。 https://rene-tennis.blog.ss-blog.jp/2020-11-27

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