1,800円以上の注文で送料無料

マナーはいらない の商品レビュー

3.8

102件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小説家になりたいわけでも、趣味で小説を書いているわけでもないのに、つい買ってしまった三浦しをんの本。 でも読んでよかったです。 幼いことから本ばかりは沢山読んできて、中学生くらいまでは褒められましたが、高校生ともなると「作家になるわけでもないのに、本ばっかり読んで…」と言われたものです。 でも、私は本を読む才能はあったかもしれないけれど、本を書く才能は全くない自信があったので、作家になろうなどと思ったことは今に至るまでない。 この本を読んで、そんな考えがどれほど傲慢であったか思い知りました。 才能があるからと言って努力をしないわけじゃないんだ。 というか、多分才能があるからこそ、自己に恃む部分が多くなる分、書くことの苦しみが増すんだなあって。 三浦しをんといえば、いつも締め切りが守れないなどとエッセイに書いてあったり、自由にのびのび書いてあるような作風なので驚いたのだが、ちゃんと構想・構成をしっかり作り上げてから作品を書いているのだ。 手書きのノートの写しを見て、当たり前だが、行き当たりばったりで書いているわけではないのだなあ…と。 だから、「何でもかんでも伏線を重視する昨今の風潮には賛同しかねます」には納得した。 東京03の飯塚さんも言っていたが、「伏線なんてものは後からさかのぼって書き足していけばいいんだから、大したテクニックではない」のだそうだ。 それよりも見てほしい部分は他にある、と。 学生時代にゼミの先生に「ストーリーを追うだけではなく、プロットを見よ」と言われたのがまさにそれで、卒業して数十年、ようやく先生のおっしゃった意味が分かるお年頃になりました。←遅っ 小説家を目指さなくても、小説をよりよく読むために、この本は読んでよかったと思いました。

Posted byブクログ

2025/10/04

小説の書き方を料理のフルコースに見立てて、24皿(項目)ごとに解説してくれている。 24皿のコース料理は多かったし、途中途中でHigh & Low(おそらく執筆当時にハマっていたであろう趣味)に脱線するあたり…三浦さんらしい。 足の爪剥がれたくだり…自分の実話だったか。...

小説の書き方を料理のフルコースに見立てて、24皿(項目)ごとに解説してくれている。 24皿のコース料理は多かったし、途中途中でHigh & Low(おそらく執筆当時にハマっていたであろう趣味)に脱線するあたり…三浦さんらしい。 足の爪剥がれたくだり…自分の実話だったか。 (『ゆびさきに魔法』の大将のネタ) テーマは真面目に、内容は凡人でも共感しやすく書いてくれているので、なるほどなぁ~と思った。また自身の作品をネタバレしながら、構成の仕方を説明してくれていて、頑張って身を削っているぞと思った。 そんなネタバレしていた作品をどう書いているのか、じっくり読んでみたいと思う。

Posted byブクログ

2025/08/06

語り口が腐女子のそれ 「マナーはいらない」とタイトル通り、明確な答えは出さない(というか出せない)タイプ 多少書いている人間にとっては後半の小説への向き合い方は刺さるとと思う

Posted byブクログ

2025/07/28

フルコース、いただきました!目次からお料理風で楽しいです。くどくないところ、押し付け論でないところが好きです。 小説家志望ではないが、ひとつの小説ができあがるまでの準備、取材の段階や心意気、表現方法等について知ることができた。小説以外の文章を書く時にも役立てることができそうな内容...

フルコース、いただきました!目次からお料理風で楽しいです。くどくないところ、押し付け論でないところが好きです。 小説家志望ではないが、ひとつの小説ができあがるまでの準備、取材の段階や心意気、表現方法等について知ることができた。小説以外の文章を書く時にも役立てることができそうな内容だと思う。 〜フレーズ〜 目に映ったものや感じた気持ちを、普段から脳内で言語化する

Posted byブクログ

2025/07/06

小説の書き方が丁寧かつ軽やかに書かれたエッセイ。語り口が楽しく、例を挙げて分かりやすく説明してくださるのでとても楽しく読めた。

Posted byブクログ

2025/06/26

【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC03669825

Posted byブクログ

2025/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ハッとさせられた部分メモ p.167 『愛とは、なにかひとつのもの(この場合は自作)への思い入れであると同時に、相互理解への希望を抱くことでもあります。自作に思い入れることと、自分以外のだれかと作品を通して理解しあいたいと願うこととは、両立しますし、どちらも同じくらいの大切です。』 小説を書く上での心構えとして読んでも、単純に「愛」とは何であるかのひとつの定義として読んでも、この部分、とても深い。味わい深い。 p.200 『率直に言って、私なんでもかんでも伏線を重視する昨今の風潮には賛同しかねます。人生に伏線などない!それに、(中略)それ以上の「なにか」は、むしろ伏線ではない部分から感じることのほうが私は多いのだが。』 子どもの頃から読書のジャンルは推理小説ばかりだった私は、これに頭をガツンと殴られた感じがした。 ミステリ以外も読まなければと、最近になってからやっと、(私としては)広く他ジャンルにも手をつけ始めた。が、抱く感想はいつも「小説は伏線が命なのに!途中の疑問が回収されぬまま終わってしまっては、何も面白くない。生ぬるくて仕方ない」などということばかりだった。 小説の殆どは誰かの人生を描いているもので、そこに必ずしも伏線がある必要はなかった。それどころか、......そうだ、私のこれまでの人生に伏線なんて皆無だったではないか。「将来は◯◯にならなきゃいけない。だから今はここに入ってこれだけ勉強して〜〜」なんて夢(?)や理想を見ながら何年もかけて立てたフラグもことごとく途中で折れた。別に住みたいと思ってもいなかった場所に住み、願ったこともない仕事を今はしている。作者さまの明快な論破に打ち負かされ、ぐうの音も出なかった。 もちろん私の好みの話として、ちょうどいい塩梅で張られた伏線がきれいに回収されていく小説を読みたいと思うことに変わりはない。ただ、あの場面や会話は何の意味があったのかとか、伏線の回収がないとか下手だったとか、そういう読者としての勝手な願望を作者に押し付けて、その作品の味わい深い部分を逃すことのないようにしたい。

Posted byブクログ

2025/04/29

枚数感覚の話とマラソンの話が個人的には収穫。 とりあえず短編から書いてみようという気になった。実践の中で試行錯誤するのが大事。

Posted byブクログ

2025/02/02

文章を書くことに行き詰まった方に最適な本だと思います 三浦しをんさんのエッセイが好きならいつものテンションで書かれているのでお勧めします 物語を読むときはただ楽しんでいましたが、この本を読んでから作家の先生がどのような意図で書いているのか考えながら読むようになりました 文章を...

文章を書くことに行き詰まった方に最適な本だと思います 三浦しをんさんのエッセイが好きならいつものテンションで書かれているのでお勧めします 物語を読むときはただ楽しんでいましたが、この本を読んでから作家の先生がどのような意図で書いているのか考えながら読むようになりました 文章を書き続けることの大変さも分かりましたが、楽しく末永く続けるコツも分かりました とにかく先ずは書いてみること、そして楽しんで書くことなんですね

Posted byブクログ

2025/01/05

好きな作家さんがどう書いているのかが分かって楽しかった。まだ読んでいない小説はかなりあるのでこれからも楽しみ。エッセイはほぼ読破してるけどw

Posted byブクログ