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きのうのオレンジ の商品レビュー

4.4

156件のお客様レビュー

  1. 5つ

    74

  2. 4つ

    62

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

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2024/05/08

藤岡陽子のきのうのオレンジを読みました。 原題は夕空のうらがわでした。 きのうのオレンジは、どういう意味か読む前は計りかねていたのですが、登山靴の色のようです。 主人公の遼賀は専門学校を出てからレストランに就職。 店長をしていましたが、堪えられない胃痛に襲われ店員のすすめもあり病...

藤岡陽子のきのうのオレンジを読みました。 原題は夕空のうらがわでした。 きのうのオレンジは、どういう意味か読む前は計りかねていたのですが、登山靴の色のようです。 主人公の遼賀は専門学校を出てからレストランに就職。 店長をしていましたが、堪えられない胃痛に襲われ店員のすすめもあり病院へ。 そこで高校の同級生の女性看護師矢田に再会します。 まさかの末期胃がん。 兄弟として育った恭平と雪山の遭難。 闘病生活とその心理が良く描かれています。 映画になって欲しいですね

Posted byブクログ

2024/04/30
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兄、遼賀の優しさが切なさを増幅させる。 優しすぎるよと何だか泣けてしまった。 癌がじりじりと迫る恐ろしさ。 新薬に挑戦しようとするも直前で引き返す辺り、勢いに流されずにちゃんと立ち止まれるあの場面に強く家族愛を感じた。大事な人なんだという想いに溢れていて好きな場面の一つだった。 弟恭平も真っ当な教師でとても魅力的だった。こんな教師が世に溢れてくれたらとつい願ってしまう。いじめの首謀者だった生徒に真っ直ぐ届いていて欲しい。 冬山の恐ろしさは私も雪国育ちなのでとても分かる。その楽しさも。 山にはその人の本性を剥き出しにしてしまう恐ろしさもあるが、山に登った全員が気持ちの良い人達で読後感が非常に良い。 いい小説を読めました。

Posted byブクログ

2024/07/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

働き盛りの30代でがん宣告なんて、どれほどの衝撃かと…思考が拒否して、しっかりとした想像力が働かない。それでも作中に人の優しさが散りばめられていたから、最後まで読み終えることができました。 オレンジ色の靴がキーポイントにも感じるし、実家と職場のレストランで生った蜜柑もオレンジ色、山で感じたまぶた裏の夕陽もオレンジ色…( ;∀;) 明日を生きる大切さも考えさせられました。 『不安、恐怖、後悔…。この3つを口にする患者さんが多いかな。』 『自分が無力であることを突きつけられる。それなのに、こんな状態でもまだ必死になって探している。自分にもまだ何かできることがあるのではと、その何かを探している。』 2024.4

Posted byブクログ

2024/04/19
  • ネタバレ

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病気の進行や対応がリアルな闘病の話なのに 終始穏やかだった。 病気になった人が優しいからだろうか… 医師の説明を受ける場面があるが 医学をかじっているせいで説明している内容が妥当だな〜と思っていると 家族が憤慨していたのに少し驚いてしまった。 確かに,自分の大切な家族に置き換えたら,そう思う人もいるのかも…と学びになった(?) 病状の伝え方ってきっと難しいのだと思う。

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2024/03/26

泣けはしなかったが、優しさがにじみ出る内容。みんなが幸せになればいいと願わずにいられない。リモコンの5の部分の突起みたいな優しさ、持ち合わせたいもんです。

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2024/03/26

日々を誠実に生きる青年が病気となり、それを支える人たちとの物語。 主人公の今までの優しさがあったから周りが当然のように更なる優しさで包み込む。 兄弟愛、家族愛、恋模様の全てが心地よい。 辛く哀しくも心温まる感動作。

Posted byブクログ

2024/03/28

三十三歳の遼賀が受けた胃癌宣告。 宣告を受けてからの病気、自分、家族、周り、過去と 向き合い、浄化していくさま 涙なしには読めない。 けれど決して悲しい涙では終わらないところが 素敵な本だな~と思わせてくれるところだ。 双子?の弟 恭平との関係。 生死をさまよう体験(雪山遭難)...

三十三歳の遼賀が受けた胃癌宣告。 宣告を受けてからの病気、自分、家族、周り、過去と 向き合い、浄化していくさま 涙なしには読めない。 けれど決して悲しい涙では終わらないところが 素敵な本だな~と思わせてくれるところだ。 双子?の弟 恭平との関係。 生死をさまよう体験(雪山遭難)をした二人。 本当の兄弟ではない二人。 秘密を共有している二人。 本当の家族ってなんだ?ってことも考えさせられる。 同級生看護師の矢田さん 職場の高那くん 全てにやさしさがあふれている。 それはきっと遼賀くん自身がやさしさにあふれた人だから なのだろうな。

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2024/02/05

マメム様よりご紹介いただき読ませていただきました。 若くして癌を患ってしまう遼賀さんのお話。 生き様、家族愛、闘病生活...ちと恋模様。 いやー、泣きますって、泣かされますって (´;ω;`) このお話も生と死を考えらさせられるお話でした。 毎日を大事に過ごさねばねっ マメム...

マメム様よりご紹介いただき読ませていただきました。 若くして癌を患ってしまう遼賀さんのお話。 生き様、家族愛、闘病生活...ちと恋模様。 いやー、泣きますって、泣かされますって (´;ω;`) このお話も生と死を考えらさせられるお話でした。 毎日を大事に過ごさねばねっ マメム様、ご紹介ありがとうございました (╹◡╹)♡

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2024/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

従兄。 僕にとっては44歳でガンで早逝した従兄と遼賀が見事に被ってしまった。 自分のことを一番に考える今の世の中で、従兄や遼賀は、自分の身近な人たちの幸せを、自分自身の幸せより優先して考えていた気がする。 彼らの生きた意味は何だったんだろう・・・。 本当に「いい人」で、人柄でも手放しでも尊敬してしまう人。 そんな人に早逝されるのはたまらないな。 それが何度も胸をよぎった本作だった。 さわやかな風が吹き抜けるような本作。 でも哀しいなぁ。

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2024/02/04

主人公の遼賀はなんの変哲もない会社員だと思っていたが、読み進めるにつれてとてもいい人に感じられた。なぜ遼賀ががんにならなくちゃいけなかったのかと心が痛くなった。周りの人たちの優しさに助けられるだけでなく遼賀が周りの人たちに与える影響もあり、胸が熱くなる作品だった。

Posted byブクログ