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きのうのオレンジ の商品レビュー

4.4

160件のお客様レビュー

  1. 5つ

    75

  2. 4つ

    64

  3. 3つ

    17

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2024/03/28

三十三歳の遼賀が受けた胃癌宣告。 宣告を受けてからの病気、自分、家族、周り、過去と 向き合い、浄化していくさま 涙なしには読めない。 けれど決して悲しい涙では終わらないところが 素敵な本だな~と思わせてくれるところだ。 双子?の弟 恭平との関係。 生死をさまよう体験(雪山遭難)...

三十三歳の遼賀が受けた胃癌宣告。 宣告を受けてからの病気、自分、家族、周り、過去と 向き合い、浄化していくさま 涙なしには読めない。 けれど決して悲しい涙では終わらないところが 素敵な本だな~と思わせてくれるところだ。 双子?の弟 恭平との関係。 生死をさまよう体験(雪山遭難)をした二人。 本当の兄弟ではない二人。 秘密を共有している二人。 本当の家族ってなんだ?ってことも考えさせられる。 同級生看護師の矢田さん 職場の高那くん 全てにやさしさがあふれている。 それはきっと遼賀くん自身がやさしさにあふれた人だから なのだろうな。

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2024/02/05

マメム様よりご紹介いただき読ませていただきました。 若くして癌を患ってしまう遼賀さんのお話。 生き様、家族愛、闘病生活...ちと恋模様。 いやー、泣きますって、泣かされますって (´;ω;`) このお話も生と死を考えらさせられるお話でした。 毎日を大事に過ごさねばねっ マメム...

マメム様よりご紹介いただき読ませていただきました。 若くして癌を患ってしまう遼賀さんのお話。 生き様、家族愛、闘病生活...ちと恋模様。 いやー、泣きますって、泣かされますって (´;ω;`) このお話も生と死を考えらさせられるお話でした。 毎日を大事に過ごさねばねっ マメム様、ご紹介ありがとうございました (╹◡╹)♡

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2024/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

従兄。 僕にとっては44歳でガンで早逝した従兄と遼賀が見事に被ってしまった。 自分のことを一番に考える今の世の中で、従兄や遼賀は、自分の身近な人たちの幸せを、自分自身の幸せより優先して考えていた気がする。 彼らの生きた意味は何だったんだろう・・・。 本当に「いい人」で、人柄でも手放しでも尊敬してしまう人。 そんな人に早逝されるのはたまらないな。 それが何度も胸をよぎった本作だった。 さわやかな風が吹き抜けるような本作。 でも哀しいなぁ。

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2024/02/04

主人公の遼賀はなんの変哲もない会社員だと思っていたが、読み進めるにつれてとてもいい人に感じられた。なぜ遼賀ががんにならなくちゃいけなかったのかと心が痛くなった。周りの人たちの優しさに助けられるだけでなく遼賀が周りの人たちに与える影響もあり、胸が熱くなる作品だった。

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2024/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読友さんお薦めの本。レストラン店店長として働く遼賀、33歳独身。体調が悪く検査で胃がん告知される。看護師の矢田との再会。遼賀は双子の恭平にがん告知されたことを伝える。この作品のメインは兄弟愛であるが、遼賀の温厚でしっかりとした性格から、職場の部下への想い、さらに家族愛としても深い話であった。ただ、看護師の矢田の主治医との立ち振る舞いや遼賀を追って地元に戻ってきた理由は彼女の現実逃避としか感じられず、若干盛りすぎだったかな。しかし主人公の強さと潔さ、さらに後悔。これらの感情が最後の壁である登山へと導いた。④

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2024/01/04

泣きます。ティッシュ必須。可哀想とかじゃなくて、涙が出てきます。この作者さんの本は基本的に看護師さんがストーリーテラーになることが多いですが、それぞれの作品で全然違ってどれも心に残ります。そしてさりげなく、会話のなかに臨床をやっていなければ書けない人間の機微が差し込まれている。素...

泣きます。ティッシュ必須。可哀想とかじゃなくて、涙が出てきます。この作者さんの本は基本的に看護師さんがストーリーテラーになることが多いですが、それぞれの作品で全然違ってどれも心に残ります。そしてさりげなく、会話のなかに臨床をやっていなければ書けない人間の機微が差し込まれている。素敵な一冊です。

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2023/12/27

涙を通り越してその先の高次元まで運んでくれました。なんといってもこの作品、ただでさえ泣けるのに山が出てくるんですよ。無茶ストライクゾーンの話じゃないですかぁ、星5つじゃ足りないくらいでした。 ストーリーの中にはすべての良きものが詰まっていて不安や恐怖さえも凌駕して美しい光景を見せ...

涙を通り越してその先の高次元まで運んでくれました。なんといってもこの作品、ただでさえ泣けるのに山が出てくるんですよ。無茶ストライクゾーンの話じゃないですかぁ、星5つじゃ足りないくらいでした。 ストーリーの中にはすべての良きものが詰まっていて不安や恐怖さえも凌駕して美しい光景を見せてくれました。とくに雪山って綺麗なんですよね登山道のない藪山だと雪が積もると雪庇の白い道ができてそこを辿って登っていくことができてワクワクするんです。1,200m位の山ならば自然林に霧氷とかエビの尻尾がついて幻想的な世界になるんですよね。 33歳で胃ガンの宣告を受け闘病生活を続ける主人公を支える家族や知人、多くの愛に恵まれて生きた証が綴られてました。できることが次第に少なくなっていくなか、15の時、雪の那岐山で遭難した兄弟がもう一度山を目指すあたりからはもう震えが止まりませんでした。 山頂ついた時の達成感を共有できる幸せは仲間だけじゃなく、その場に居合わせた登山者とも共有でき心を開くことができる奇跡に感動。当時山岳警備隊として彼らを捜索したメンバーだったことが分かる件は、如何にも盛りすぎだと感じる読者もいるかもしれませんが山はそんな偶然が、わりかし起こりうるところなんですよね。 だからわざとらしさとか感じられず自然と受け入れることができるし錆びついてた記憶が解放され優しい気持ちになれる。 彼の生き様は、友人の看護師、弟の教師、アルバイト店員だった部下の人生にも確かな芽吹きを与える。 朽ち果てても残った者たちが未来に連れていってくれる幸福の連鎖、主人公の人柄がより一層輝く瞬間に立ち会うことができて幸いでした。

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2023/11/28

何度泣きながら読んだことだろう。 癌だと宣告された遼賀が、弟の恭平や母、同級生の看護師矢田、職場のスタッフ高那のそれぞれのかかわり合いを描く。 みんなの優しい人柄に心を打たれる。 中学卒業前、父親と冬登山をした時に遭難した過去がある遼賀と恭平。 もしもの時を考え、両親に手紙を書い...

何度泣きながら読んだことだろう。 癌だと宣告された遼賀が、弟の恭平や母、同級生の看護師矢田、職場のスタッフ高那のそれぞれのかかわり合いを描く。 みんなの優しい人柄に心を打たれる。 中学卒業前、父親と冬登山をした時に遭難した過去がある遼賀と恭平。 もしもの時を考え、両親に手紙を書いたりしていたが、それでも15歳の自分は逃げ出したいなんて、一度たりとも思わなかった強い意志。 父にもらったオレンジ色の登山靴。 オレンジには、ネガティブをポジティブに変える元気な意味がある。 周りをポジティブに変えてきた遼賀にピッタリな色だ。

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2023/11/25

ある日突然がん宣告を受けた33才の笹本遼賀。その遼賀と家族や友人達との物語。 遼賀には、双子と思われているよく似た弟の恭平がいる。スポーツ、野球も上手い恭平と違い、遼賀は何が得意というわけでなく帰宅部であったが、先生から何かて頼まれ事をされたりと、周りから頼りにされる存在だった。...

ある日突然がん宣告を受けた33才の笹本遼賀。その遼賀と家族や友人達との物語。 遼賀には、双子と思われているよく似た弟の恭平がいる。スポーツ、野球も上手い恭平と違い、遼賀は何が得意というわけでなく帰宅部であったが、先生から何かて頼まれ事をされたりと、周りから頼りにされる存在だった。 自分は、新聞に載るほどの良いことも悪いこともせず、特に目立つ事もなく生きて、山に生える一本の木のような人生だ。でも、間違いなく、自分は幸せだった。 死に臨み、ある程度の覚悟をもち、穏やかに最後を迎えたいものです。

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2023/11/21

アラフォーなのに夜更かしして一気読みしてしまいました。明日の仕事が恐ろしい… 優しい人たちに包まれた物語はとても心に沁みて涙が止まりません。

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