命の砦 の商品レビュー
女性消防士 神谷夏美の三作目。まさかの展開で、このシリーズでは常連の登場人物が次々と…。 もし本当にこんな事が起きたら、自分はどう行動するのか?今の日本なら起こりえる可能性もあるなと、そう考えされました。 最後の終わり方も気になる! また読み返したくなるシリーズでした。
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クリスマスイブで賑わう新宿地下街を想像を絶する大火災が襲う。前2作は人災だったが本作では放火による犯罪が描かれる。 放火犯の正体に迫る過程で警視庁捜査一課の火災捜査官が登場し、警察小説の要素もプラスされているのが本作の特色だろう。 警察小説が得意な五十嵐さんだけに、描写はピカイチ。夏美の成長が青春モノだとすれば、本作は五十嵐作品の集大成の感あり。 炎に負けてたまるか。絶望的な状況でも消防士たちは諦めない。炎よりも熱い信念(プライド)を胸に、最後の戦いが始まる。 マグネシウム火災の恐ろしさを初めて知った。水を掛けたら余計に危険な火災があるだなんて⋯。最終作に相応しい強敵だ。 地下街での火災の怖さも充分に伝わって来る。迷路のような地下を縦横無尽に駆け抜ける業火⋯想像しただけで震えが走る。 前2作に輪を掛けてハラハラ・ドキドキが止まらない。危機また危機、スリルに次ぐスリル、そして予想だにしなかった別れ⋯ 辛いと思う暇無く、場面が矢継ぎ早に展開するテンポの良さが素晴らしい。一気に駆け抜ける筆致はまさにエンタメの真髄だ。 自らの命を犠牲にしてでも、救いたい命がある。最後の瞬間まで諦めず、命の使い道を模索して命を燃やす消防士たちの姿が本当にカッコ良く描かれていて胸が熱くなる。 犠牲礼賛やお涙頂戴に陥らず、ファイアファイターの皆さんへのリスペクトがあってこその熱さが、文章から伝わって来た。 消防士長となり、小隊を率いて指示を飛ばす夏美の逞しい姿に、成長したんだなと妙な親心みたいな感情が湧いて、涙が⋯ 夏美がどんな決断を下すか、読者に全てを委ねる結末だ。夏美は立ち上がるだろう。そこに守らねばならぬ命がある限り⋯ 心震える完結編だった。
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#読了 2025/12/8 命の砦/五十嵐貴久 女性消防士シリーズ3作目にして最終作。ショックなことが多すぎる巻だった…。終わり方も、主人公がこれからどうするのかが気になって仕方がない。でも彼女ならきっと希望に満ちた選択をすると思う。そう願う。怒涛の3作だった。全巻面白いので...
#読了 2025/12/8 命の砦/五十嵐貴久 女性消防士シリーズ3作目にして最終作。ショックなことが多すぎる巻だった…。終わり方も、主人公がこれからどうするのかが気になって仕方がない。でも彼女ならきっと希望に満ちた選択をすると思う。そう願う。怒涛の3作だった。全巻面白いのでぜひ読んでください。
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シリーズ3作目で完結編。 読み応えはあったけどシリーズ最後という事で関係者が死ぬんですね。 それが寂しいですね。 犯行の動機も悲しいですね。 単純にパニック小説と思えば面白いのにね。
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このシリーズの一巻目が大好きだったので、三巻目でちょっとテイストが変わった(一巻目は結構がっつり目のエンタメだと思っているので)のは悲しいんですが、でもこれはこれで面白いと思います。
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「消防士・神谷夏美シリーズ」三部作の3作目であり、最高傑作。 炎に包まれた現場の臨場感の描写は凄まじく手に汗を握りながら読んだ。 そして何よりも消防士たちの熱い使命感と強固な絆が作品全体を通して感じられ、心を打たれた。 例えば日本では警察官は尊敬の対象になる仕事だが、汚職が横行し...
「消防士・神谷夏美シリーズ」三部作の3作目であり、最高傑作。 炎に包まれた現場の臨場感の描写は凄まじく手に汗を握りながら読んだ。 そして何よりも消防士たちの熱い使命感と強固な絆が作品全体を通して感じられ、心を打たれた。 例えば日本では警察官は尊敬の対象になる仕事だが、汚職が横行している国などでは必ずしもそうではない。 しかしファイヤーファイター(消防士)はどんな国でも子供たちの憧れであり、カッコいい職業だ。どこの国でも消防士は身を挺して勇敢に炎に立ち向かう。 このシリーズは1作目、2作目は有名な映画のオマージュだったが、この3作目は完全オリジナル。作者本人が言っているように怖いのは炎ではなく人々の悪意だ。本作と同じことが現実でも起きないとも限らないと考えると背筋が凍る。 三部作で終わりと聞いていたし、本作の終わり方を読むと終了するのも已む無しと残念に思っていたが、どうやら4作目として時間を遡り神谷夏美がギンイチに配属される辺りの話が上梓されたようだ。その後の5作目の構想もあるらしくとても期待している。
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シリーズの最終巻。話の展開に慣れてきたのか少し薄く感じたけどそれでも面白かった。できれば続いて欲しいくらい! ただ違和感があったのは夏美が待ち合わせして地下にいるはずの雅代や折原の心配を全く口に出さない。優先して救出なんて立場的にも無理なのは分かるけど、心の中で心配するとか無事を祈っててもいいんじゃない? 婚約者が死んだ時も雅代のことは思い出さなかったみたいだし… まぁその違和感を忘れるくらいに展開が早くて面白いんだけどね。 最後、雅代さんの覚悟には涙が出てしまう。殉職した二人から全てを託された夏美はどうするのか… 何だかんだ文句は多かったけど最後までやりきった溝川さんは頑張ったと思う!立派な消防士だよ!
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身命を賭して炎と戦う消防士たちが熱いのだけど、夏実や雅代たちの覚悟が決まりすぎに思えて、ひりつくような緊迫感が少し薄れていると感じた。歴戦の強者たちでさえ怯んでしまうほどの大規模火災だろう。そのあたりを描写して話の深みをまだ引き出せた気はするけどね。 それでも移動中の機内を退屈...
身命を賭して炎と戦う消防士たちが熱いのだけど、夏実や雅代たちの覚悟が決まりすぎに思えて、ひりつくような緊迫感が少し薄れていると感じた。歴戦の強者たちでさえ怯んでしまうほどの大規模火災だろう。そのあたりを描写して話の深みをまだ引き出せた気はするけどね。 それでも移動中の機内を退屈しないで過ごせる熱い本だった。 爆破の件は知識や資格は当然として、実戦やるには訓練を行ってきたかが大事なんじゃないの。やってるのかな。 消防活動が個ではなく隊としての連携なのはわかりすぎても、結束を表に出しすぎじゃないかね。不満ではなく疑問ね。 漫画『め組の大吾』が好きだから、消防士やレスキュー隊ものは期待してしまう。
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女性消防士・神谷夏美シリーズ三部作の最終作 今回、夏美たちギンイチが立ち向かう相手は大都市東京 新宿駅地下街で同時多発火災が発生 それは、世界の火災史上でも例がないほど強敵である 消防士の一番の強い力である『絆』を武器に炎に立ち向かっていく本物のプロたちの闘いが凄まじい! ...
女性消防士・神谷夏美シリーズ三部作の最終作 今回、夏美たちギンイチが立ち向かう相手は大都市東京 新宿駅地下街で同時多発火災が発生 それは、世界の火災史上でも例がないほど強敵である 消防士の一番の強い力である『絆』を武器に炎に立ち向かっていく本物のプロたちの闘いが凄まじい! 炎から一歩も退かず、一歩前へ、一歩前へと立ち向かっていくファイアーファイター村田の勇姿を忘れることはないだろう… 自らの命を犠牲にしてまで、他人の命を救おうする柳のその強い意志を忘れることはないだろう… このふたりの背中を見続けてきた夏美がこれからのギンイチを背負っていってくれと信じて… 本作はシリーズの中でも群を抜いて最高傑作!
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