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学術書を読む の商品レビュー

3.8

23件のお客様レビュー

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2024/03/24

「専門外の学び」をテーマにしたもので、まさに自分がずっと気になってきたことについての本。サイード「オリエンタリズム」を読んで挫折した経験もあるので。読みたい本の広がりがすごい一冊だった。読書会のような読み方を1人でもしていきたい。

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2023/10/22

わかりやすさに逃げず、複雑さ・難解さに向き合う。bean counters に陥らない。 学術書の線引が自分の中でまだあいまいではあるが、まずは本書に登場した本から読んでいきたい。

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2023/08/10

学術研究の課題に切り込みつつ、古典など学術書を読む意義を教えてくれる。 選書がためになり、数冊買った。

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2023/06/12

手に取った理由は、"専門の"学術書の読み方の本だと思ったからだけど、本書のテーマは"専門外の"学術書の読み方だった。ただ、今の自分の読書習慣や考え方にとって、刺激的で楽しい本だった。 なぜ専門に固執していてはダメなのか、なぜ「わかりやす...

手に取った理由は、"専門の"学術書の読み方の本だと思ったからだけど、本書のテーマは"専門外の"学術書の読み方だった。ただ、今の自分の読書習慣や考え方にとって、刺激的で楽しい本だった。 なぜ専門に固執していてはダメなのか、なぜ「わかりやすい」本はアブナイのか、そういった問いから、最終的に、学術・知識の意義などにも発展していくような本書は、これまでにない新しいタイプの「読書指南書」と呼ぶに相応しいだろう。なにより、さまざまな名著を引用しながら進んでいくのは楽しい( ¨̮ )

Posted byブクログ

2022/11/29

図書館でたまたま見かけたもの。タイトルだけだと分からないんだけど、本書の主旨は”専門外”の学術書を読むこと。色んな方面に興味を持って、フラフラ手にとっては、入門書みたいなものを読んでみることも多いんだけど、次の一歩がなかなか難しいってのが悩みどころ。口当たりの良いものばかりでなく...

図書館でたまたま見かけたもの。タイトルだけだと分からないんだけど、本書の主旨は”専門外”の学術書を読むこと。色んな方面に興味を持って、フラフラ手にとっては、入門書みたいなものを読んでみることも多いんだけど、次の一歩がなかなか難しいってのが悩みどころ。口当たりの良いものばかりでなく、ときには咀嚼し難いものにも手を出すようにというのは、特に目新しい視点ではないんだけど、改めて自己確認した次第。

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2022/08/14

自分の専門外の学術書を読む際、どのような基準で選べばよいのかが書かれている。また「分かりやすい」本の功罪、「多読・速読」も使い方を誤れば理想的な効果は得られない、といった著者の読書観も書かれており、知識のあり方についても考えさせられる。 また、研究者や大学を数値で格付けし、社会...

自分の専門外の学術書を読む際、どのような基準で選べばよいのかが書かれている。また「分かりやすい」本の功罪、「多読・速読」も使い方を誤れば理想的な効果は得られない、といった著者の読書観も書かれており、知識のあり方についても考えさせられる。 また、研究者や大学を数値で格付けし、社会の関心を順位に向け、資源を集中させることは「エリート」には利益を「大衆」にはコストをもたらす、という指摘は目から鱗だった。 格付けされた対象に「上位ランクに入るためのコンサルタント」を行う、上位(エリート)のランクを下げないために多額の資金を流入することが格差を広げ、学びの裾野を狭くし「学びたいのに学べない」環境を産み出す。 この悪循環を断ち切るためには、専門領域を超えた対話と連携が不可欠である。丁寧な対話は確かに時間がかかる。しかし、コストパフォーマンスを重視するばかりでは視野が狭くなり、長期的な成長をかえって阻害するのではないだろうか。 この本で紹介された本、自分にはだいぶ難解だろうけど頑張って読んでみようと思う。

Posted byブクログ

2022/08/20

専門外の学術書を読むことの勧め。自身の職業に関わる分野以外の学術書を読むことは、他分野の人々とのコミュニケーションを構築することにつながっていく。コロナ禍のなか、医学の専門家だけでも経営や経済の専門家だけでも問題は解決しない。どちらが大事か、ではなく、異なる分野の専門家同士で対話...

専門外の学術書を読むことの勧め。自身の職業に関わる分野以外の学術書を読むことは、他分野の人々とのコミュニケーションを構築することにつながっていく。コロナ禍のなか、医学の専門家だけでも経営や経済の専門家だけでも問題は解決しない。どちらが大事か、ではなく、異なる分野の専門家同士で対話しながら進むべき道を探っていくこと。外側に立って傍観者として批判するのではなく、渦に巻き込まれ現場で働きながら、異なる専攻の者たちと知恵を寄せ合うこと。対話型専門知を持ち続けるために、専門外の学術書をこれからも読んでいこう、と思いました。

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2022/03/23

図書館で立ち読み。学術書の勧めというより近年の読書の潮流に対するアンチテーゼといった印象。学史、専門に近い分野、古典、歴史的視点からみた現代の課題という4テーマから読書をしていくことで体系知が得られると説く。特に「わかりやすい」「速読多読」「知の数量化」にご立腹な様子。もっとゆっ...

図書館で立ち読み。学術書の勧めというより近年の読書の潮流に対するアンチテーゼといった印象。学史、専門に近い分野、古典、歴史的視点からみた現代の課題という4テーマから読書をしていくことで体系知が得られると説く。特に「わかりやすい」「速読多読」「知の数量化」にご立腹な様子。もっとゆったりとした姿勢が大事なのではないかという。確かにそうだが、じっくり洞察するには基礎的な知識が必要だし、時間も限られている中判りやすさや速度に頼ることは必要ではないかと思う。そもそも本書はある程度確固とした専門分野がある人向けという印象なので、世間の専門分野すらない人を対象とした大衆向け本を批判してもどうなの?といった気もしないでもない。まあ学術書なんて結局知的水準の高い人しか読まないし、そういったレベルの人には価値ある一冊ではあると思う。 2021/12

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2021/09/27

不完全であることを認めること、そのうえで対話することこそ、未来に進む私たちにとって大切だということは専門外の知をはぐくむ読書、そのための本選びにとっても、最も大切な心構え。 まずは一冊を余さず読むこと、体系として記された知を情報に分解せずに知識として身に着けること。こうした心路が...

不完全であることを認めること、そのうえで対話することこそ、未来に進む私たちにとって大切だということは専門外の知をはぐくむ読書、そのための本選びにとっても、最も大切な心構え。 まずは一冊を余さず読むこと、体系として記された知を情報に分解せずに知識として身に着けること。こうした心路が前が必要。

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2021/08/15

特に学術書を読むアドバイスがあるわけではない 知が重要だとか当たり前の話かと思いきやいきなりインパクトファクターの罪についての持論 それ学術書を読む側にはあまり関係ないのですけど 入門書のふりを装って世に通じない(通じるならばその業界で話せば良い)持論を入門者に押し付けるのは下策...

特に学術書を読むアドバイスがあるわけではない 知が重要だとか当たり前の話かと思いきやいきなりインパクトファクターの罪についての持論 それ学術書を読む側にはあまり関係ないのですけど 入門書のふりを装って世に通じない(通じるならばその業界で話せば良い)持論を入門者に押し付けるのは下策でしょう

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