ジジイの片づけ の商品レビュー

沢野ひとし(著者)

2024/07/09

A5判の大きいサイズの本。その理由は、著者がイラストレーター・エッセイストなので、ページの上部2/3に文章、下部1/3にイラストという構成になっているためだ。ページ数は176ページだが、文章量が少なく、内容も文章も読みやすいものなので、すぐに読了した。

私は片付け本はなん十冊と読んできたが、年配の男性が書いた本は初めて読んだ。片付け本の著者は圧倒的に女性が多く、男性の著者は中年までが多かった。「ジジイの片づけ」というタイトルから想像して、頑固なジジイが片付けの指南をして、その偏った考え方にユーモアを感じる類の本かと思っていたが、全く違った。

著者は、「若い頃から掃除と整理整頓を守ってきた」という人物で、その内容はまともなものであった。長い経験から生み出されたその内容は、真理といっても良いような普遍的なことばかりである。話は片付けにだけに特化しておらず、心温まるような「ちょっといい話」も織り交ぜながら綴られた23篇のエッセイ集で気軽に読める。

個人的にはイラストは趣味に合わなかったが、内容は賛同できた。この本は特に男性にお勧めしたい。

2024/06/30

沢野さんって椎名誠さんとセットのイメージだったので、こんな人だったんだ、と言うのが感想。そして、物を捨てられない自分は耳が痛い。明日から参考にして少しづつ始めてみよう。

2024/05/04

尊敬する方からおすすめされた本。
繰り返しおすすめされるので、
その度に定期的に読んでいます。

目的は片づけではなく、快適に生きることにある。

・朝の10分片づけ
一日のはじまりに、まずどう動くか。その行動いかんで一日は、また将来は決定づけられる…p.14

・人を羨ましがらせたり幸せを見せつけたりするためのものではない。p.44

2023/09/12

机の上を何もない状態にリセットするのは素晴らしい！
後半はジジイらしく愚痴と自慢が入り交じっているようにも感じたが。

2023/08/25

若い頃、椎名誠の自伝小説が好きだった
友達との貧乏同居に憧れた
大人になるとは何かを捨てることであり、”哀愁の街に霧が降る”ことだった

椎名の同居相手だった頃、ウスラバカと呼ばれた沢野ひとしも、爺になり人生の片づけをするのだな

良き本である

2023/06/13

そう、私は爺が苦手であった。ほんとに苦手である。読んでて再確認した。薪ストーブとレタスの収穫の話、原稿用紙を北京の日本語教師に渡せた話、それが素晴らしい。どんなに苦手でも時々こういうのがある。逃げてはいけない。
捨てたがりの旦那はほんとにかなわんだろうなあ。同情します。

2023/01/28

絵と文章が合っているようであっていない。片付けの事を言って居るようであまりこだわっていない。それでも人生のことを言って居るようでもある。
まあ、それでいいんじゃないですか。

2022/10/10

ジジイの片付けは本人も周りの人も幸せにする、名言です。全国のジジイにも読んで欲しい面白さです。イラストも良いですね。

2022/10/01

登山の本などで見かけるヒョロヒョロした線のイラストを描く方です。
数々の片付け本を読んできましたが、こんなに楽しく片付けようかな♪と思えたのは初めて。お説教でもなくこうすべきでもこうしたらいいよでもなく、重い腰を上げさせてくれます。ユーモアがいいのかな。早速引き出し一つ片付けました。

2022/06/07

椎名誠さんの作品に登場する沢野ひとしさんしか知らないと、『え、こんなちゃんとしてる人だったの？！』って、そのギャップにびっくりするはず。少なくとも私はめちゃくちゃ驚いた。
沢野さんがたどり着いた片付け術が、理路整然と書かれていて無理なくやれそうな気になる。…気にはなる。こんなふうにすっきりと生きることができたら。
…それにしても、椎名さんの本に出てくる沢野さんとは別人過ぎるのだが…(w