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悪い夏 の商品レビュー

3.8

337件のお客様レビュー

  1. 5つ

    61

  2. 4つ

    141

  3. 3つ

    103

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    3

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2023/05/30

ソワソワしながらも続きが気になる展開だった。絶対にハッピーエンドにならないと予想できるからこそ、あぁ‥というため息が漏れてしまった

Posted byブクログ

2023/05/29

生活保護というテーマを、受給者と役所のケースワーカーの両者の目線から描く。最初はまあまあ現実的な設定で社会派ドラマかと思いきや… 受給者を食い物にする素行不良の同僚ケースワーカーや、不正受給ビジネスに手を染めるヤクザやヤブ医者、無職の振りをしてドラッグディーラーにいそしむ受給者の...

生活保護というテーマを、受給者と役所のケースワーカーの両者の目線から描く。最初はまあまあ現実的な設定で社会派ドラマかと思いきや… 受給者を食い物にする素行不良の同僚ケースワーカーや、不正受給ビジネスに手を染めるヤクザやヤブ医者、無職の振りをしてドラッグディーラーにいそしむ受給者のおっさんなんかが出できて、彼らの思惑が交錯するごとに話が段々きな臭くなってくる。 クライマックスでは複雑に利害関係の絡んだ登場人物たちがほぼ全員集合。ひっちゃかめっちゃかの大乱闘。そうはならんやろ!の展開だけど、白けずに結構楽しめた。 帯のコピーにもあった通り登場人物みんなクズ。そして最後にみんな不幸になる。 なんとも救いようのない話だけど、ユーモラスに描かれていて読後感は悪くなかった。

Posted byブクログ

2023/05/23

生活保護とそれを取り巻く底辺の人々の生活を描くドタバタサスペンスでひたすら堕ちていくような退廃的な雰囲気

Posted byブクログ

2023/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ケースワーカーの佐々木、宮田、高野 シングルマザーの愛美 生活保護受給者の山田 生活に困窮する古川佳澄 登場人物が、結局誰も彼もが最終的には地に落ちてしまう 佐々木の落ちていく姿がとても悲しく、また登場人物が誰も幸せにならないエンドには非常に胸が痛くなった。 美空?なのか愛美なのか、絵が届き続けるというエンドだけが救いか。 また、嶺元が1番まともだったというオチでもある。 -- ケースワーカーの佐々木は、ひょんなことからケースの1人である愛美と出会うことに。愛美は、同じくケースワーカーである高野から肉体関係を強要されていた。その話を知り得たヤクザの金森と、佐々木のケースである山田は高野を脅すことに。しかし、佐々木と同じくケースワーカーであり、非常に正義感の強い宮田は高野が愛美に肉体関係を迫っていることを知り、愛美のもとを訪れる。 山田は、高野を自分たちが脅す計画がオジャンになったことを残念に思うが、逆に佐々木を陥れることを計画。 愛美に、佐々木を落とすよう命令する。 しかし、愛美は佐々木に心から惹かれていく。 また、娘の美空も佐々木に懐いていく。 しかし、そんな日々は長く続かなかった。 金森は、愛美を脅し佐々木に薬物を飲ませるよう指示をし、佐々木はまんまと薬物中毒になってしまう。また、佐々木は自分が嵌められたことを知り、自暴自棄になってしまう。 薬物中毒になってしまった佐々木のもとに、生活保護の相談が古川より来るが、精神的に追い詰められていた佐々木は古川を強く叱責し、後日古川は自死する。 何もかも嫌になった佐々木は、愛美と共に死ぬことを選ぶ。 たまたまその場に居合わせたリカが刺され、その場に高野もやってくる。 また、実は彼に執着的な好意を抱いていた宮田も現れ、場は混乱状態に。 更に、金森がやってくるが、佐々木をはじめ次々と倒されてしまう。 最後には警察がやってきてその場は収まる。 それからどれぐらいの月日が経ったか分からないが、佐々木のモノローグが始まる。 彼は、生活保護受給者となっていた。 彼の元には、差出人の分からない絵が毎月届いていた。

Posted byブクログ

2023/05/13

一気読みした方がいい 時間をかけて読むほどのものじゃないというか人生が嫌になるのは一日ぐらいでいい。

Posted byブクログ

2023/05/11

登場人物全員悪いやつ、 でもなぜか読むては止まらないそんな作品でした。 読み終わったあとも何故かそこまで不快感はありません。

Posted byブクログ

2023/05/03

すごい。これは途中から我を忘れて読んでしまった。生活保護受給者のもとをまわるケースワーカーが陥った陥穽。 主人公がこの陥穽にハマりこんでいく過程がとてもリアルで、身を乗り出してしまった。途中、怖くなって自分の生活は大丈夫か、俺は人の道を踏み外していないかと自問自答もした。悪意の連...

すごい。これは途中から我を忘れて読んでしまった。生活保護受給者のもとをまわるケースワーカーが陥った陥穽。 主人公がこの陥穽にハマりこんでいく過程がとてもリアルで、身を乗り出してしまった。途中、怖くなって自分の生活は大丈夫か、俺は人の道を踏み外していないかと自問自答もした。悪意の連鎖の果てに待つものとは。必読の一冊だ。

Posted byブクログ

2023/04/28

真っ黒。 初めてです。こんなに"真っ黒"な物語は。 登場するキャラクターも、9割が"クズ"で 物語で起こる出来事も、全て悪いです。 希望の光が全く見えてこない展開が予想できる小説。 個人的に読んでみて"新しいジャンル"...

真っ黒。 初めてです。こんなに"真っ黒"な物語は。 登場するキャラクターも、9割が"クズ"で 物語で起こる出来事も、全て悪いです。 希望の光が全く見えてこない展開が予想できる小説。 個人的に読んでみて"新しいジャンル"でした。 "イノセント・デイズ"という小説だと"悲しさ"とか "辛さ"が滲み出てきましたが。 この小説は何とも思わなかった(笑) 救いようがないんだもの、やる事が全て裏目に出て 読んでいる最中に"もう最悪(笑)"と口から出ました。 こんな夏は過ごしたくないぜ! エピローグまで読み終わった後に、"滑稽"と独り言が 漏れて染井先生の"あとがき/悲劇と喜劇"を読むと 先生自身も"滑稽"と評しており、親近感を覚えた(笑) 展開がどんどん悪くなる小説。 面白かったです、読んでよかった。

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2023/04/27

生活保護の不正受給を模索する人達。それを見定める生活保護課の人達。不正受給を食い物にする裏社会。悪い夏に悪い人達ばかりの息苦しさ。 生保関連の小説は最近多いけど、生活保護課側の男性が転落していく様子は、気持ち悪い。 仕事としても、毎日会話にならない相談を受け続けると、自分を保ちに...

生活保護の不正受給を模索する人達。それを見定める生活保護課の人達。不正受給を食い物にする裏社会。悪い夏に悪い人達ばかりの息苦しさ。 生保関連の小説は最近多いけど、生活保護課側の男性が転落していく様子は、気持ち悪い。 仕事としても、毎日会話にならない相談を受け続けると、自分を保ちにくいかもしれないね。 どこまで皆んな堕ちるのか、気になって読んでしまいましたが、ラストは、逆大円団。逆大団円。

Posted byブクログ

2023/04/26

帯の クズとワルしか出てこない。 最低にして最高。 文章に惹かれて購入。 序盤はなかなか読み進めるのが、 正直退屈だったが、 中盤、後半に行くにつれて興奮して 一気読みするくらいの作品。 いい意味で捉えて欲しい“胸糞”の一言。

Posted byブクログ