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刑事何森 孤高の相貌 の商品レビュー

3.8

35件のお客様レビュー

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2021/12/05

刑事何森(いずもり)の過去が明らかに。デフヴォイスシリーズが好きなので読んでみたが、予想よりもっとおもしろかった。三作連作のラスト『ロスト』が読み応えあり。もちろんその他の2編も。 人間は弱いものだが、命がけの目的があるととてつもなく強くなるものかと、しみじみ考えた。デフヴォイス...

刑事何森(いずもり)の過去が明らかに。デフヴォイスシリーズが好きなので読んでみたが、予想よりもっとおもしろかった。三作連作のラスト『ロスト』が読み応えあり。もちろんその他の2編も。 人間は弱いものだが、命がけの目的があるととてつもなく強くなるものかと、しみじみ考えた。デフヴォイスシリーズを読んでいなくても十分たのしめます。

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2021/10/08

127デフヴォイスを読んでないので少し不明な部分もあったけれど執念と正義の孤独な刑事の物語としてはとても面白かった。本編も読みますわ。

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2021/10/04

何森さん人気なのですね。 私は荒井目線の話が好きなので、こちらよりデフヴォイスシリーズの方が好み。 でも筆者さんもいろいろ悩むのですね。 障害を持つ人ばかりを書くのは…と。 私はそういう作家さんがいたっていいと思いますしこれからも応援します!

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2021/09/13

2021/09/04 読了。 図書館から。 デフヴォイスのシリーズは未読。 先にこちらから手と出してしまったのだが、 ちゃんと先にデフ…の方から読めばよかったかも。 書下ろしのロストの話が物悲しいけれど、良きでした。 何森って名前かっこいいな…。

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2024/05/13

「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフ作品で、主人公は何森(いずもり)刑事です。『刑事何森 孤高の相貌』というタイトルを見て「硬そう」「ハードボイルド?」「おじさま向け?」と思ったあなた、大丈夫、怖くないですよ〜(おいでおいで)。「“Webミステリーズ!”で2本読んじゃったし……...

「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフ作品で、主人公は何森(いずもり)刑事です。『刑事何森 孤高の相貌』というタイトルを見て「硬そう」「ハードボイルド?」「おじさま向け?」と思ったあなた、大丈夫、怖くないですよ〜(おいでおいで)。「“Webミステリーズ!”で2本読んじゃったし……」という方も、この本の半分以上は第3話「ロスト」です。買って損はナシ! <あらすじ> 第1話「二階の死体」 2007年、何森刑事は久喜署刑事課強行犯係に所属。住宅街の一軒家の二階で深夜女性が殺害される。二十代の娘と二人暮らしで、通報者は娘の担当ケースワーカー。娘は車椅子ユーザーで一人では2階へ上がれないという。何森は「連続窃盗犯の仕業」という捜査本部の見立てに納得がいかない。 第2話「灰色でなく」 2019年、何森刑事は飯能署の盗犯係に所属。強盗事件の被疑者として逮捕された男の名に何森は聞き覚えがあった。2年前の取り調べで従順すぎる供述をした青山。あのときは逮捕直前で真犯人が捕まり、青山の疑いは晴れた。では、今回は? 何森は強行犯係の荒井みゆきの協力を得て一人で捜査を続ける。 第3話「ロスト」 2020年、何森刑事は飯能署刑事課記録係に所属。2013年に起きた現金輸送車襲撃事件の犯人が仮釈放されることになった。犯人の男は逃走時の事故で記憶喪失となったまま7年半の刑期を終え、更生保護施設へ入るという。いまだ捕まっていない共犯者の接触を警戒する上の指示で、何森はその男を監視することになり、1年ぶりに荒井みゆきとタッグを組む。 Webミステリーズ!によると、「ロスト」の裏側(表側?)では『わたしのいないテーブルで』が進行しているそうです。 http://www.webmysteries.jp/archives/27269146.html 何森さん、第一印象からだいぶ変わりました。人間味が増してきたというか……。幸せになって欲しいなぁ。

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2021/08/12

シリーズを通して、みゆきの人物像をあまり好きになれずにいたけれど、このスピンオフでは正義感に溢れとても良かった。

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2021/07/20

久しぶりに超正統派のミステリー小説読んだ感じ。 2つの短編と1つの中編。 3話目の中編が良かった。 最後にほんわかしたというかほろっとするような気持ちになる所は、東野圭吾さんの加賀恭一郎とダブル所があるような通ずるものがあるような気がする。

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2021/07/16

デフヴォイスに 当場する 何森刑事にスポットをあてた スピンオフ物語 短編なので スイスイ読めちゃう 何森刑事の 辛い過去も分かり 新井家との 繋がりも 少し変わっていく 不器用だけど 優秀な刑事の 孤独な闘いが読めます

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2022/01/23

「デフボイス」シリーズで素晴らしい存在感を醸し出している何森刑事を主人公にしたスピンオフです。 自分の道を曲げないが故に周囲に疎まれる何森が、色々な事に道を阻まれながら隙間からちょいちょい手を出して結局解決に導き、警察関係は苦々しく思っているというシチュエーションが萌える。主流で...

「デフボイス」シリーズで素晴らしい存在感を醸し出している何森刑事を主人公にしたスピンオフです。 自分の道を曲げないが故に周囲に疎まれる何森が、色々な事に道を阻まれながら隙間からちょいちょい手を出して結局解決に導き、警察関係は苦々しく思っているというシチュエーションが萌える。主流ではない人が正義感と能力で突き進んでいくのは物語としてとても面白いものになります。鉄板。 デフボイスの主人公荒井の奥様が大事な協力者として大車輪の活躍です。

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2021/05/30

「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフに当たる警察ミステリ。事件の真相や犯人を追うだけでなく、「なぜ事件が起こってしまったのか」を突き詰めて事件関係者に寄り添う何森の姿に魅力を感じます。そして何森自身の過去に何があるのか、というのも気になるポイント。 どの物語の事件も、一見障害者...

「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフに当たる警察ミステリ。事件の真相や犯人を追うだけでなく、「なぜ事件が起こってしまったのか」を突き詰めて事件関係者に寄り添う何森の姿に魅力を感じます。そして何森自身の過去に何があるのか、というのも気になるポイント。 どの物語の事件も、一見障害者が関わっているように見えます。だけど「灰色でなく」の供述弱者というのは、少し昔なら障害とすら思われていなかっただろうし、今でもあまり知られていないかもしれません。「ロスト」の記憶喪失に関しても認定が難しいところだし。どれもそれを「障害」とひとくくりにしてしまうわけでなく、あくまでもその人の特性であり弱いところであり、だからこそそこに寄り添うような結末を求める何森の優しさが素敵です。 やはり分量的にも一番である「ロスト」が印象深い一編です。記憶喪失の真偽の謎もさながら、彼の過去に何があったのかをたどり、彼の望みが何だったのかを知る過程が切ないです。そして本当の真相が世間的に明らかにされることがなかったのは良いことなのだけれど、それで良しとしてしまう警察の見解は皮肉に思えますね。

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