刑事何森 孤高の相貌 の商品レビュー
デフ・ヴォイスシリーズに登場していた刑事のスピンアウト作品。短編2作と中編1作で読み応えある。時系列的には荒井夫妻の2人目の娘が4歳になってるので、本シリーズでは3作目と4作目の間かな。けっこう荒井妻が活躍する。刑事何森、エンケンさんのイメージ強いわ・・・
Posted by
一匹狼の刑事、何森(いずもり)の活躍を描いた、「デフヴォイス」のスピンオフ作品。 2階の部屋で死体となって見つかった母親と1階にいた車椅子の娘。誰が何故母親を殺したのか。 捜査を始めると娘に怪しさを覚えるが。 強盗容疑で捕まった男。彼の供述には不自然なところがあった。その不自然さ...
一匹狼の刑事、何森(いずもり)の活躍を描いた、「デフヴォイス」のスピンオフ作品。 2階の部屋で死体となって見つかった母親と1階にいた車椅子の娘。誰が何故母親を殺したのか。 捜査を始めると娘に怪しさを覚えるが。 強盗容疑で捕まった男。彼の供述には不自然なところがあった。その不自然さに冤罪の匂いを感じた何森は単独で捜査を始める。 銀行を襲って大金を奪うものの逃走中に事故を起こした男。命は取り留めたが記憶喪失となった。 刑期を終えた男のその後を追う何森は意外な真実を突き止める。 窓際に追いやられている何森が、疑問に思って始める捜査の様子が描かれていて、その中で「デフヴォイス」の荒井の妻、みゆきの協力も得る。 硬派な刑事もので読み応えもありおすすめ。
Posted by
デフ・ヴォイスシリーズのスピンオフ。みゆきの仕事っぷりも窺えて楽しい。「供述弱者」、興味深いので別の本を当たろう。
Posted by
昔気質の1匹狼「デフ・ヴォイス」の何森を主役にした、スピンオフの刑事連作サスペンス NHKドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」を見て遠憲さんの何森が良かったので読んでみた 犯罪者の心理に寄り添い、読み応えあった 孤高とは言っているが、みゆきなど協力者もいて なかなか良かった...
昔気質の1匹狼「デフ・ヴォイス」の何森を主役にした、スピンオフの刑事連作サスペンス NHKドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」を見て遠憲さんの何森が良かったので読んでみた 犯罪者の心理に寄り添い、読み応えあった 孤高とは言っているが、みゆきなど協力者もいて なかなか良かった 本編も1話ずつじっくり読んでみたい
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
デフ・ヴォイスに登場する刑事 何森 が主人公のお話。 「二階の死体」 障害のある娘とその母親の二人暮らしの家で、母親が殺される。母親は2階で死亡。娘は半身不随で二階には上がれず、ケースワーカーの男性に電話をし、母親の遺体を発見。医師からは娘の障害の状況では2階に上がるのは無理だという。捜査本部は「連続窃盗犯の仕業」という予見に基づく捜査。何森は母娘とケースワーカーの関係性に疑問を持つ。 「灰色でなく」 強盗事件の被疑者として逮捕された男に覚えのあった何森。デフ・ヴォイスにも登場する荒井みゆきから聞かされた「供述弱者」の話。前話でも登場した間宮をギャフンと言わせる。 「ロスト」 兄と妹がテーマ。3組の兄と妹が出てくる。強盗事件で逮捕された男は記憶を失い、記憶を取り戻すことなく、仮釈放で出所。支援施設の所長が彼の記憶を取り戻すことに奮闘していく。また何森もその所長の後を追うように男の生きてきた軌跡をたどる。 著者は何森に対して思い入れがあるようだが、私は荒井のほうがいいなあ。何森が組織の中で不遇で優秀なのに一匹狼的なところが可哀想にはなるけれど、でもなあ、と考えてしまう。 次は荒井のほうの話を読みたい。
Posted by
「障害」と「病気」のちがいについて考えていたとき、北條一浩という方が書いたこの本の書評を読んだのがきっかけで出会ったミステリー。 (https://realsound.jp/book/2020/10/post-637665_2.html) 「障害者を介護することをエンターテイン...
「障害」と「病気」のちがいについて考えていたとき、北條一浩という方が書いたこの本の書評を読んだのがきっかけで出会ったミステリー。 (https://realsound.jp/book/2020/10/post-637665_2.html) 「障害者を介護することをエンターテインメントにする」
Posted by
「デフ·ヴォイス 法廷の手話通訳士」のスピンオフ作品。作中に出てくる非常に印象的な刑事さんが、本作品の主人公。 この刑事さんが人気があるのがよくわかります、組織に疎まれる姿は痛々しいですが。
Posted by
デフヴォイスシリーズのスピンオフで何森刑事を主役に短編3話。いずれも障害や病気などの社会的弱者に寄り添う内容。 頸髄損傷の重度障害者、人間の尊厳、家族の介護問題からミステリーに仕上げた1話目。 2話目は、供述弱者、という、相手に合わせて話す心理傾向がある被疑者の話。 そして...
デフヴォイスシリーズのスピンオフで何森刑事を主役に短編3話。いずれも障害や病気などの社会的弱者に寄り添う内容。 頸髄損傷の重度障害者、人間の尊厳、家族の介護問題からミステリーに仕上げた1話目。 2話目は、供述弱者、という、相手に合わせて話す心理傾向がある被疑者の話。 そして最後はこの本の半分以上を占めた、現金強盗事件からの全生活史健忘の鑑定上の判決を受けた、兄妹愛の話。 散らばった糸を多摩動物園で回収。良かった。 一見堅物に見られる何森刑事のチーム度外視した捜査方法だが、世の悪は見逃せない、昭和な刑事を貫く。ベタといえばベタ。デフヴォイスシリーズを読んだ者としてはスピンオフにも興味が湧くかも。
Posted by
スピンオフの小説だったんだ。 他の作品は読んでないけど、問題なく読めた。 スピンオフのスピンオフで、間宮の物語もあっていいのではないか。
Posted by
デフ・ヴォイスシリーズのスピンオフ。頑固だが正しいことをする何森刑事の連作短編集。障害のある娘が一階で暮らす二階で母親が殺された事件。自供するが当てにならない犯人。現金強奪犯のうち捕まった唯一の犯人は記憶喪失になってしまった。 三番目の「ロスト」はちょっと長いかなとは思うけれど...
デフ・ヴォイスシリーズのスピンオフ。頑固だが正しいことをする何森刑事の連作短編集。障害のある娘が一階で暮らす二階で母親が殺された事件。自供するが当てにならない犯人。現金強奪犯のうち捕まった唯一の犯人は記憶喪失になってしまった。 三番目の「ロスト」はちょっと長いかなとは思うけれど、全体として読み応え抜群。警察ミステリーとしてよく出来てる。
Posted by