デルタの羊 の商品レビュー
5章まで我慢…1章から4章までは5章でジャンプするための序章。アニメ業界の描写が詳しく書かれているので興味のない方は、きびしいかなとも思うけれど、有名な作品のセリフが各所に出てきてアニメファンとしてはニヤリとしてしまう。5章以降どんどん伏線を回収し見事な着地に拍手。NHKで実写化...
5章まで我慢…1章から4章までは5章でジャンプするための序章。アニメ業界の描写が詳しく書かれているので興味のない方は、きびしいかなとも思うけれど、有名な作品のセリフが各所に出てきてアニメファンとしてはニヤリとしてしまう。5章以降どんどん伏線を回収し見事な着地に拍手。NHKで実写化お願いします。
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のっけから文明退化時代の壮大なファンタジーではじまり、アニメ業界のお仕事小説なのかと思ったら、劇中劇ってやつなのかってなるも、ひとつの世界に集約してくのは結構面白かった。 内容的には、戦国時代の下克上みたいなテイストもあり、結局人とのつながりみたいな美談にも感じられた。 コロナ禍...
のっけから文明退化時代の壮大なファンタジーではじまり、アニメ業界のお仕事小説なのかと思ったら、劇中劇ってやつなのかってなるも、ひとつの世界に集約してくのは結構面白かった。 内容的には、戦国時代の下克上みたいなテイストもあり、結局人とのつながりみたいな美談にも感じられた。 コロナ禍が作中に出てくる話で今年書かれた本だと思うと、直後にきめつ映画でまたアニメ業界の情勢変わったところもあるだろうなぁ。 主要人物が男メインのせいなのか、ちょっとひと昔前のような感じもするけど、コロナ後なんだよな…
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とても深い内容でした。 アニメ業界のみならず、日本企業の未来を憂いました。 日本の経済が落ち込んできて、一人当たりの所得も低下してきて、お金で足元を見られてる現状が悔しいですね。 オールジャパンでアニメ制作が出来る環境作りが必要だと感じました。 やはり、自国できちんとアニメ制作の給与体系を整える必要があり、可能な限りアニメーターや動画マンにお金を回す仕組みを作って欲しいです。 やはり、お金と環境づくりをこれからの日本ですべきことだと思いました。
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アニメ業界のリアル!という文句は正しいのかもしれないけれど、リアルなのかどうか判断できるほど、内容が理解できず。でももうちょっと知っていたからと行って理解できたような気もしないんだけれど。最後はスッキリ終わることができました。 2020/11/6読了
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面白い。辻村深月さんの「ハケンアニメ」もそうだったけど、アニメものは愛があるからさわやかでいいよね。本書は現実と創作が混じり合う構成もリーダビリティを高めていて見事。
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時間軸と人間関係、こう繋がるか!とわかった時点で面白さが増し一気に読んでしまう かなり取材されたのかなと用語が難しく感じることもあったけれどアニメーション作りの現場に詳しくなれる、かも? 人の繋がり、想いの強さ(執念…)が大きな事を成し遂げる原動力だなと思い知る 資金繰りや人手不足の問題等々を解決していくのは大変だろうけれど…渡瀬と文月、未来に向けて準備万端でも「結果オーライ!」でも楽しんで乗り越えていけそう
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懐かしい伊予弁。テーマはアニメだが、コロナ後の日常が舞台になった初の小説かも。出てくるアニメすべて、シーンが浮かぶのは小生も立派なアニオタ?「地方の人を吸いとって、一人だけ肥大するモンスター東京」
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アニメ制作現場を舞台にした“お仕事小説”。この作者だから予想外の展開があるのかと思いながら読んだがそんなこともなく、至極まっとう(?)な小説だった。カルト的SF小説をアニメ化するため、2人の男が奔走するだけ(^_^;)の話だが、アニメ界が抱える問題を過去・現在・そして未来まで見据...
アニメ制作現場を舞台にした“お仕事小説”。この作者だから予想外の展開があるのかと思いながら読んだがそんなこともなく、至極まっとう(?)な小説だった。カルト的SF小説をアニメ化するため、2人の男が奔走するだけ(^_^;)の話だが、アニメ界が抱える問題を過去・現在・そして未来まで見据えて暴き出す。相当綿密な取材を行ったと思われる。アニメ好きでなくてもお薦め。
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安定の世界観とリアリティ やりがいと愛情の搾取の上に成り立っているように見える世界 その中で そうではない在り方を模索し それでもやはり溢れる愛情を押さえきれないキャラクター達 ビジネスライクなスタイルでする仕事も 悪くはないけど やはり「好き」を感じながらできる仕事っていい...
安定の世界観とリアリティ やりがいと愛情の搾取の上に成り立っているように見える世界 その中で そうではない在り方を模索し それでもやはり溢れる愛情を押さえきれないキャラクター達 ビジネスライクなスタイルでする仕事も 悪くはないけど やはり「好き」を感じながらできる仕事っていいなぁと 思ってしまった
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新聞社や出版社の裏側を丁寧な取材で描いてきた著者の新作の舞台はアニメ業界。実在のアニメ・漫画ネタから業界の構造変化、VR/ARなどテクノロジーの進化までヒップホップ的に様々な要素が引用された作りが楽しい。プロローグで読ませた文章を“映像化”してみせるクライマックスは凄まじい筆力。...
新聞社や出版社の裏側を丁寧な取材で描いてきた著者の新作の舞台はアニメ業界。実在のアニメ・漫画ネタから業界の構造変化、VR/ARなどテクノロジーの進化までヒップホップ的に様々な要素が引用された作りが楽しい。プロローグで読ませた文章を“映像化”してみせるクライマックスは凄まじい筆力。一方でイベントや応援上映は再開されている少し先のアフターコロナ設定はまるで読者への応援歌のようで温かい。
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