デルタの羊 の商品レビュー
アニメーターの特殊な世界を描いた作品。情熱的な人々が熱意を持って作る作品は、見るものを感動させる。 アルカディアの翼から始まり、渡瀬たちのストーリーとなり、文月の話になる。この複雑さにも騙された。 面白い作品でした。実際の作品が見たい。
Posted by
アニメーションで、背景画や人物を綺麗に丁寧に描写することを取り上げた一方で、人間関係を複雑にして、今の日本の声優や俳優たちの泥々した裏側を描いているよう。また、その時のファン、所謂『オタク』たちの心境が少し垣間見られてクスリ、としながら読んだ。 今の日本のアニメや漫画が、日本だ...
アニメーションで、背景画や人物を綺麗に丁寧に描写することを取り上げた一方で、人間関係を複雑にして、今の日本の声優や俳優たちの泥々した裏側を描いているよう。また、その時のファン、所謂『オタク』たちの心境が少し垣間見られてクスリ、としながら読んだ。 今の日本のアニメや漫画が、日本だけではたち行かなくなっている現実や、アニメ界の裏事情が随所に見られておもしろかった。 本の最初と最後の仕掛けも中々で、 こんな書き方ができる作者に脱帽。
Posted by
私だって「存在の全てを」を読みたい 読んで待ちます、塩田さん8作目 アニメ業界の内幕を描く アニメの制作過程とか、制作委員会系の話とか 内幕と共に 過去のアニメ作品がぱらぱら登場 会話にもアニオタっぽさ満載 アニメに人生をかけていた(結局賭け続けた)男達が 最初に描いた夢を...
私だって「存在の全てを」を読みたい 読んで待ちます、塩田さん8作目 アニメ業界の内幕を描く アニメの制作過程とか、制作委員会系の話とか 内幕と共に 過去のアニメ作品がぱらぱら登場 会話にもアニオタっぽさ満載 アニメに人生をかけていた(結局賭け続けた)男達が 最初に描いた夢をーアニメ化したい“アルカディアの翼”作中作品ー紆余曲折しながら叶えていく 構成を工夫しすぎていて読みにくい 再読すると たぶんすっきりすると思う そして、あとは読まずに待ちます「存在の全てを」
Posted by
あらすじ 『罪の声』『騙し絵の牙』映画化。一番新作が待たれる作家、2年ぶりの新刊 製作委員会、制作会社、ゲーム、配信、中国、テクノロジー、コロナ後…… これが日本のアニメの“リアル”! 「俺たちはあまりに善人だ」 「誰かが羊飼いにならなきゃ、日本アニメは地盤沈下していく」 ...
あらすじ 『罪の声』『騙し絵の牙』映画化。一番新作が待たれる作家、2年ぶりの新刊 製作委員会、制作会社、ゲーム、配信、中国、テクノロジー、コロナ後…… これが日本のアニメの“リアル”! 「俺たちはあまりに善人だ」 「誰かが羊飼いにならなきゃ、日本アニメは地盤沈下していく」 アニメ製作プロデューサー・渡瀬智哉は、念願だったSF小説『アルカディアの翼』のテレビアニメ化に着手する。 しかし業界の抱える「課題」が次々と浮き彫りとなり、波乱の状況下、窮地に追い込まれる。 一方、フリーアニメーターの文月隼人は、ある理由から波紋を広げる “前代未聞のアニメ”への参加を決意するが……。 アニメに懸ける男たちの人生が交差するとき、【逆転のシナリオ】が始動する!─Amazon本の概要より 感想 アニメってこういう風にできていくのか~、こんな裏話、裏事情があるなんて!!と全く知らない世界のお話でしたが、みな作品にかける思いは強く、情熱的な作品でした!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ありそうであまり多くは見ない、アニメ作成に関連したストーリーです。[ハケンアニメ]ほどはキラキラしていません。セリフとかについてはここまで完成したアニメ好きが周囲にいないので新鮮でした。 内容はかなり読みごたえがあり、筆者の本はとても好きなのですが、業界の中をのぞいたような気持ちを味わえます。数冊筆者の本を読んで、いぶし銀のような、地味な仕事ながら着実に歩みを進めるキャラが個人的に好きなのも、筆者の作品に惹かれる要因なのかなと思ったりもしました。
Posted by
現代のアニメ制作に関わる人たちのお仕事小説のパッケージをとりつつ、労働環境のあり方を問う。文体はあくまで軽やかだが、サブカルに近しくないと一部読むのがきついかも。それくらい攻めてる。くせが強い。読者層をどこに定めてるんだろ…。声優の炎上で作品制作が中止になるとか、あまりにリアル。...
現代のアニメ制作に関わる人たちのお仕事小説のパッケージをとりつつ、労働環境のあり方を問う。文体はあくまで軽やかだが、サブカルに近しくないと一部読むのがきついかも。それくらい攻めてる。くせが強い。読者層をどこに定めてるんだろ…。声優の炎上で作品制作が中止になるとか、あまりにリアル。 ネタバレにならない程度に書くと、美味しんぼとドラゴンボールと進撃の巨人とプリキュア、ほかにもいくつもの作品がオマージュされている。デジタル化が進んだアニメ制作が地方都市と親和性が高い、というのは地方在住者の実感としても感じているところ。
Posted by
昼呑みしたい ってな事で、塩田武士の『デルタの羊』 塩田武士さんならではのアニメ社会の実情を時に真面目に、時にクスッと、時にグッと熱く描く内容は流石じゃね 日本のアニメは世界一っ!って言われとるが、もうそんな悠長なことは言ってられない現状。 一昨日の新聞で中国アニメがグン...
昼呑みしたい ってな事で、塩田武士の『デルタの羊』 塩田武士さんならではのアニメ社会の実情を時に真面目に、時にクスッと、時にグッと熱く描く内容は流石じゃね 日本のアニメは世界一っ!って言われとるが、もうそんな悠長なことは言ってられない現状。 一昨日の新聞で中国アニメがグングン勢いを付けてきている。 資金、人材、環境が圧倒的に強い。 そのうち中国アニメが世界を席巻する事になるかもね で、内容は小説『アルカディアの翼』を読んだ渡瀬が感銘を受けアニメ化にしたい夢を叶える為に奔走する。 その夢に賛同したアニメーター達との仕事っぷりや人間関係が面白い アニオタの人はニタニタしながら読めるところも♪ 果たしてアルカディアの翼はアニメ化出来るのかっ! 後半から滅茶苦茶面白く、熱くなる登場キャラが愛おしい人が多い 久々に爆笑した一文が 「いいか文月。スタジオ『アルカディア』の社是は『結果オーライ』だ。格好にはこだわらん」でした これドラマか映画化しそうな気がする それに絡めて『アルカディアの翼』のアニメを実際に作って欲しいな 2021年13冊目
Posted by
表紙からしてファンタジーかと思って読みましたら、アニメ業界のお仕事小説だったんですね。 てっきりアニメは日本のお家芸で追随するもの無し、と思っていたのですが中国がそんなに力を持っているとは・・・。
Posted by
図書館で見かけたとき隣りに『女神のタクト』があって、あ~あの作家さんかぁ~と思いはしたものの、その内容が思い出せなかったのはいつもの話で(^^; 今作は現在の日本アニメ業界がおかれている状況をかなりリアルに描きこんでいる(んだろう)お話です。話の展開にはじめちょっと戸惑いましたが...
図書館で見かけたとき隣りに『女神のタクト』があって、あ~あの作家さんかぁ~と思いはしたものの、その内容が思い出せなかったのはいつもの話で(^^; 今作は現在の日本アニメ業界がおかれている状況をかなりリアルに描きこんでいる(んだろう)お話です。話の展開にはじめちょっと戸惑いましたが、終わってみれば清々しくいい話だなぁと。セルアニメの制作工程なら学生時代にちょっくら齧ったので分かるし、ペンタブで作画するのも多少分かるんですが…モデリングにテクスチャマッピング、スキニングにリギングて、もう何の呪文ですか?(苦笑)アニメーターでは食っていけないというのは30年前にすでに言われていたことだと思うのですが、いまだにそうなんですね…いつまでもアニメーターたちのアニメ愛だけに頼ってる場合じゃないです!アニメ見なくなって久しい私ですが、純国産アニメはぜひ守り続けてほしいなぁと思います。
Posted by
アニメを創り上げる、作り手達の物語と今のアニメ界を描いた作品。どこまでリアルなのかは分かりませんが、へえ~と頷くことや、そんなんなってるの!?という驚きもあり、楽しかった。熱血度の塩梅も個人的にはちょうどよかったです。
Posted by