デルタの羊 の商品レビュー
99出版、新聞以外の分野にも造詣が深い。オタクやったんですね。そろそろ阪神淡路のことも小説として書けるかな。楽しみにしております♪
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アニメ界が抱える問題を小説化。 確かにスタッフを多く抱える中で、その情熱を頼りにしてしまう現実はあるのかもしれない。 その中で、鬼滅の刃のヒットがあるので、利益分散を現実に想像してしまう。 さて、物語はといえば、挫折からの成功で、マンガやアニメによくありそうな展開。 最近映像化の多い作者だけに、アニメ化を狙っているのかもしれない。
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アニメ業界を舞台にしたお仕事小説。 前半の急な場面展開による凝った構成と、アニメ業界の現状を伝える詳細な描写にやや取っつきづらさを感じてしまいました。後半、物語が動き出してからはとても面白かった。
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一冊の本の中に、アニメの中のアニメ?と読み進めているうちに、ひとつの作品はドキュメントアニメなんだと気づき、そのふたつがうまく溶けあって進んでいく。『アルカディアの翼』は、見たこともないし見ることもない作品なのに、絵が頭の中で駆け抜けるほどの描写。スカイカラーが見てみたい。
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1つの作品対する想いや仕事への想いなど、感心・共感できる内容が多かった。 アニメーターには独自通貨があるところや、プロとしての仕事振りに見習いたいところも多かった。 物語の展開が章を重ねるごとにバラバラだったものが密度が濃く一緒になっていく展開も◎ 1つだけ欠点をあげるとすれば物...
1つの作品対する想いや仕事への想いなど、感心・共感できる内容が多かった。 アニメーターには独自通貨があるところや、プロとしての仕事振りに見習いたいところも多かった。 物語の展開が章を重ねるごとにバラバラだったものが密度が濃く一緒になっていく展開も◎ 1つだけ欠点をあげるとすれば物語の背景、動機となる序章部分が半分くらいあり、もう少し本質が始まってからの展開を長く楽しみたかった。 結末を知った上でもう一度読み返したい本。
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アニメ業界の話ということで楽しみに本を開いた。でも出だしが私の好みではなく、また構成が理解できず、途中でやめてしまおうかと思った。3分の1程読んだところで、ようやく構成が理解でき、内容的にも面白くなってきたので、最後まで読めた。 アニメ業界の大変さと、アニメーターのアニメ愛の深さ...
アニメ業界の話ということで楽しみに本を開いた。でも出だしが私の好みではなく、また構成が理解できず、途中でやめてしまおうかと思った。3分の1程読んだところで、ようやく構成が理解でき、内容的にも面白くなってきたので、最後まで読めた。 アニメ業界の大変さと、アニメーターのアニメ愛の深さがよくわかった。
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読書備忘録582号。 ★★★☆。 アニメ業界のお話。しっくりこない。作者はいろいろ取材したと思うが、やっぱりしっくりこない。 アニメ業界はもっともっと進化している・・・。 物語は「アルカディアの翼」という冒険小説の冒頭で始まる。そしてこの作品をアニメ化したいという十字架を背負った玩具メーカー社員の渡瀬の話になる。アニメは製作委員会方式で作成され、そこにはアニメ制作と周辺ビジネスで商売として成立するんだという構図。グッズ販売で利益を得るのが渡瀬という訳だ。 渡瀬はアルカディアの原作者近藤との長年の交渉でやっとアニメ化の許可を得る。しかし、メインの声優の不祥事で計画は頓挫する。渡瀬は玩具メーカーを去る・・・。 場面は変わり、トータル・リポートというドキュメンタリーアニメを制作しようとしているアニメーターの文月の物語になる。なんとトータル・リポートはアルカディアの企画から挫折までを描いたノンフィクションアニメとして制作される計画。そして、トータル・リポートも制作途中に社員が起こした煽り運転事故の結果、頓挫する。制作会社も解散し、文月も無職となる。 そして渡瀬と文月が再び手を組み、アルカディアの翼を世に送り出す! というサクセスストーリーです。 ですが!登場人物を躍らせることで、イチイチくどいくらいアニメ業界を業界!業界!業界!としつこく表現する作風にちょっとイラついてしまう私。笑 個人的にアニメは、私の人格形成の半分ほどを占めるくらい重要なアイテムなのでイライラ感が半端なかった。 夢を追う男たちとそれをサポートする女という構図もイライラを増長させる。笑 辻村深月さんの傑作「ハケンアニメ!」には足元にも及ばない。 どうもこの作家は相性が悪い。
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業界もので面白いはずなのだけど、自分にはこの構造がはまらなかった。そうだったのか!とわくわくする方向じゃなくて、えー、そうなの…?になってしまってその後も疑う読み方になってしまったのが残念。
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小説『アルカディアの翼』を渡瀬がアニメ化しようとする第1章、文月が1アニメーターとして働く第2章、第2章の最後に『トータル・レポート』として渡瀬の失敗の物語をアニメ化しようとしていることが書かれる。全てが同テクスト上で書かれるため、どこまでがフィクションで作品なのか、序盤は判別できない点は面白い書き方だと思った。 物語の要所や結果の部分は空白にしたまま、時間が飛び次の章が始まる書き方には好みが分かれるだろう。加え、後半は文月視点で展開されるため、実は渡瀬が奔走しており、アニメーターの繋がりの良さをアピールする終盤に、その実感が欠けてしまっているように感じた。 コーヒーを飲む休憩室、卓球、PUB、観覧車などリフとして機能する場所とそれに付随する内容の書き方は効果的に作用していると感じた。
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21/03/08読了 アニメ制作/製作業界を舞台にした小説。 ストーリーもアニメ制作の裏側もおもしろいけど、文月の魅力伝わらないのと、渡瀬のいやほんとそこまでザオタクな喋りいる?なのが気になった。
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