緊急提言 パンデミック の商品レビュー
孤立ではなく、互いの信頼と協力と団結 ナショナリズムに基づく孤立ではなく、グローバルに基づく団結を 正しい情報を選ぶこと 私たちが直面している最大の危険はウイルスではなく、人類がうちに抱えた魔物たち、すなわち憎悪て強欲と無知 今後の選択次第で世界は良くも悪くも変えることがで...
孤立ではなく、互いの信頼と協力と団結 ナショナリズムに基づく孤立ではなく、グローバルに基づく団結を 正しい情報を選ぶこと 私たちが直面している最大の危険はウイルスではなく、人類がうちに抱えた魔物たち、すなわち憎悪て強欲と無知 今後の選択次第で世界は良くも悪くも変えることができる。
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<目次> 序文 人類は新型コロナウイルスといかに闘うべきか ~今こそグローバルな信頼と団結を コロナ後の世界 ~今行う選択が今後長く続く変化を私たちにもたらす 死に対する私たちの態度は変わるか? ~私たちは正しく考えるだろう 緊急インタビュー、パンデミックが変える世界 P...
<目次> 序文 人類は新型コロナウイルスといかに闘うべきか ~今こそグローバルな信頼と団結を コロナ後の世界 ~今行う選択が今後長く続く変化を私たちにもたらす 死に対する私たちの態度は変わるか? ~私たちは正しく考えるだろう 緊急インタビュー、パンデミックが変える世界 P30この大流行からより緊密な国際協力が生じれば~ P85監視システム~緊急事態が去ったあとも消えない P86皮膚の内側で起こっていること~情報を収集する システムの導入 このあとを想像することはできるが、予言することは できない。しかし、正しく想像することは大切だと思う
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パンデミックの原因がグローバル化による弊害と考えられることで、各国家がロックダウンなどの内向的な姿勢を示す中、本書ではパンデミックの解決におけるグローバル的な姿勢の必要性を説いていた。また筆者はトランプ政権に批判的であると感じた。
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いまから振り返れば2020年3月ならびに4月時点で「未知のウィルス」に対するInsightとしてハラリ氏のインタビューは特筆すべきものがある。Post COVID-19の世界を冷静かつ的確に見詰める頭脳レベルの高さが窺える。他方で理想論を唱えるあまり実現性と具体性に欠ける面も否め...
いまから振り返れば2020年3月ならびに4月時点で「未知のウィルス」に対するInsightとしてハラリ氏のインタビューは特筆すべきものがある。Post COVID-19の世界を冷静かつ的確に見詰める頭脳レベルの高さが窺える。他方で理想論を唱えるあまり実現性と具体性に欠ける面も否めない。理想なくして実現なしではあるが。暗に(明に?)トランプ大統領を批判しているが、米国が「世界の警察」を名乗るのが良いのかは多分に疑問(COVID-19対応では恐ろしく悪手続きだったがトランプ大統領の在任中に戦争が起こらなかったのは事実だ)。 それはそれとして、有事は緊急の名のもとパラダイムシフトが起こりやすくニューノーマルが定着する一方で、プディング令のような有名無実むしろ悪制も残りやすいのは事実。ハラリ氏の言うように、ニューテクノロジーを脅威として排除するのではなく、国際間で連携し民衆が自らの意思でチェックすることが大切だろう。
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「タイム」誌、「フィナンシャル・タイムズ」誌、「ザ・ガーディアン」誌への寄稿と、NHKのETV特集のインタビュー。 コロナ禍について多面的、多角的に考えられている。 サピエンス全史で人類の歴史を綴られてきて、今まさに歴史の1ページにいるんだなぁと思う。 コロナなど感染症の事実は同...
「タイム」誌、「フィナンシャル・タイムズ」誌、「ザ・ガーディアン」誌への寄稿と、NHKのETV特集のインタビュー。 コロナ禍について多面的、多角的に考えられている。 サピエンス全史で人類の歴史を綴られてきて、今まさに歴史の1ページにいるんだなぁと思う。 コロナなど感染症の事実は同じでも、対応次第でこれからの状況が変わっていくんだな。コロナに対抗すべく各国信頼しあい、立ち向かっていけるだろうか。
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新型コロナウイルス感染症がもたらした危機を語る書籍。この危機に対して人類社会は全体主義的な監視か、国民の権利拡大かという岐路に立っている。 感染拡大防止のためには監視と処罰を強化するよりも、信頼できる科学的な事実を国民にしっかり伝える方が有効である。警察が監視しているから、人々は...
新型コロナウイルス感染症がもたらした危機を語る書籍。この危機に対して人類社会は全体主義的な監視か、国民の権利拡大かという岐路に立っている。 感染拡大防止のためには監視と処罰を強化するよりも、信頼できる科学的な事実を国民にしっかり伝える方が有効である。警察が監視しているから、人々は石鹸で手を洗う訳ではない。手からウイルスや細菌を取り除けると理解しているから、人々は手を洗う。21世紀に感染症で亡くなる人の数は、石器時代以降のどの時期と比べても少ない。病原体に対して人間が持っている最善の防衛手段が、隔離ではなく情報であるためである。 本書は「緊急事態ではプライバシーよりも健康を優先すべき」との議論には賛成しない。そもそもプライバシーか健康かという問題設定が間違っている。私達は両方とも享受できるし、また享受してしかるべきと主張する。これは安易に全体主義に流れやすい日本社会にとって特に重要である。日本では右翼は「滅私奉公」、左翼は「一人は皆のために」とどちらも全体主義的傾向があるためである。 本書は新型コロナウイルスの拡大によっても死生観の現代的傾向が変わらないと指摘する。前近代社会は死を受け入れるものとして、宗教家などが死に特別な意味を与えてきた。しかし、科学技術の発達によって死は神の定めではなく、技術的な問題になった。近代以降に生まれた自由主義や社会主義、フェミニズムのようなイデオロギーは、死後の世界への関心を持っていない。死の意味を強調する思想は、国に命を捧げることを称賛するナショナリズムくらいとする。 不思議なことに日本社会では終活やリビングウィルなど死を速やかに受け入れる方向への誘因が強い。欧米先進国の動きに逆行し、前近代に先祖帰りしているのか。現代で死の意味を強調する思想はナショナリズムくらいとの著者の分析に従うならば、日本でナショナリズムを強化したい動きが出ているのか。
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一見すると二者択一に受け取ってしまうことも、しっかり考えれば両立するということ、独裁者はそういうことを言いがちで、そして言いなりになってはいけないこと、とにかく協力して情報を共有することを学んだ。 そのためには、安易に敵を作るのではなく、新型コロナウイルスが共通の敵であることを...
一見すると二者択一に受け取ってしまうことも、しっかり考えれば両立するということ、独裁者はそういうことを言いがちで、そして言いなりになってはいけないこと、とにかく協力して情報を共有することを学んだ。 そのためには、安易に敵を作るのではなく、新型コロナウイルスが共通の敵であることを切り返し認識することが必要だと思う。 ふだんの生活でもそうで、簡単にいがみあうのではなく、なるべく共通の目的を見つけて協力すること、二者択一も疑ってかかることが必要。
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人類はコロナウイルスを必ず克服することができる。その前提に立って、人類のこれまでの歴史を考慮した上で著者はグローバルな協力が唯一の解決策であると主張する。科学、歴史、哲学の異なる視点から現在の状況を俯瞰し、皮膚の下にまで到達した監視体制、ウイルスに唯一優っているサピエンスの集団で...
人類はコロナウイルスを必ず克服することができる。その前提に立って、人類のこれまでの歴史を考慮した上で著者はグローバルな協力が唯一の解決策であると主張する。科学、歴史、哲学の異なる視点から現在の状況を俯瞰し、皮膚の下にまで到達した監視体制、ウイルスに唯一優っているサピエンスの集団で情報を共有する能力。科学を羅針盤として不安に流されないようになる精神について述べている。これらの指摘は理想論のように聞こえるが、これを理想論で終わらせない現実社会を実現することが重要だと感じた。
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本当は何が起きているのか、コロナ後をいかに生きるべきか。新型コロナウイルス感染症のパンデミックという世界的危機の中で、知の巨人が発したメッセージ。英米の有力紙への寄稿とNHKで放送されたインタビューをまとめる。 分かりやすかった。
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歴史学者の視点から、今回のコロナウィルスのパンデミックが過去の感染症のパンデミックと比較して決して深刻なものではなく、むしろコロナ禍をきっかけに変容するテクノロジーの運用方法やポストコロナの社会に起こり得る変化に重心を置いて提言を行なっており、未来志向の内容と感じました。文章量も...
歴史学者の視点から、今回のコロナウィルスのパンデミックが過去の感染症のパンデミックと比較して決して深刻なものではなく、むしろコロナ禍をきっかけに変容するテクノロジーの運用方法やポストコロナの社会に起こり得る変化に重心を置いて提言を行なっており、未来志向の内容と感じました。文章量も決して多くなく、すらすらと読めました。
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