向日葵を手折る の商品レビュー
父親を亡くした小学6年生が成長していく物語。 喪失感が強いみのりが母親の実家に引っ越し、そこでの人や自然との出会いが彼女に前を向かせ、父親の死を受け入れ、成長していく姿がたくましく、温かく感じました。 母親の実家がかなりの田舎にあり、内向きな環境が故の事件が発生する。少し唐突感は...
父親を亡くした小学6年生が成長していく物語。 喪失感が強いみのりが母親の実家に引っ越し、そこでの人や自然との出会いが彼女に前を向かせ、父親の死を受け入れ、成長していく姿がたくましく、温かく感じました。 母親の実家がかなりの田舎にあり、内向きな環境が故の事件が発生する。少し唐突感はあるけど、その分は若さ故の焦燥感がマッチしてるのかなとも感じました。 みのりが怜のことを「これからもずっと怜って呼ぶ。」のところや、美術の顧問がみのりに「生き残れ。生き残って、大人になれ」のところは強く印象に残りました。 若さって良いなと思ってしまう一冊です。
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ダークで残酷で、容赦ない現実。 思春期に感じる心と身体、関係性の変化に対する違和感やもどさしさ、戸惑いは、当時の私にもあって懐かしく、共感する。 闇が深いけれど、読後感は幸せな気持ちになりました。
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ミステリーという観点からいうと、先が読めてしまう部分も多々あったので、惹かれるところは少なかった。 でも、青春ストーリーとしては良かった。 小学生~中学生という多感な時期のみのりと隼人と怜の三人の関係性や心情、山形の田舎での様子が細やかに描かれていて、自然の豊かさと相反する閉塞感...
ミステリーという観点からいうと、先が読めてしまう部分も多々あったので、惹かれるところは少なかった。 でも、青春ストーリーとしては良かった。 小学生~中学生という多感な時期のみのりと隼人と怜の三人の関係性や心情、山形の田舎での様子が細やかに描かれていて、自然の豊かさと相反する閉塞感を感じながら読んだ。
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苦手な作品でしたー 何度も途中で読むのやめようと思った( ; ; ) なんとか飛ばし読みして最後まで読みました。 もう全然面白くなかったですよー 学生なら共感できて,それなりに面白いと思うかもですが、40過ぎのおばさんにはタダの青春日記を読まされた感じでした。ガッカリですよ
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はい、「テーマ:ひまわり#2」です えがっだ〜。・゚・(ノ∀`)・゚・。 青春ミステリーだそうです 父を亡くし山形の桜沢という集落に住む祖母の元に母とともに越してきた小学6年生の高橋みのり みのりはそこで心優しき怜と乱暴者の隼人という二人の少年と出会う もう、いいじゃん!...
はい、「テーマ:ひまわり#2」です えがっだ〜。・゚・(ノ∀`)・゚・。 青春ミステリーだそうです 父を亡くし山形の桜沢という集落に住む祖母の元に母とともに越してきた小学6年生の高橋みのり みのりはそこで心優しき怜と乱暴者の隼人という二人の少年と出会う もう、いいじゃん! もうスタートからして100点じゃん! そして集落独特の排他的社会の中でも信頼できる小学校の先生に見守られながら三人は成長していくわけですが… 「よそ者」のみのりが感じていた小さな違和感が重なっていき地域が隠していたものが明らかになっていく そして小学生から中学生に成長する中で三人の関係も少しづつ変わっていくわけです 子どもからちょっと大人へね このあたりもいいのよ! 幼なじみがちょっとづつ男子女子を意識していく感じがもうね そして終わり方も良かった! 「ひまわり」選書をしてなかったら絶対読まなかったであろう作品 もう結果でた感あるわw 【ひまわり】はい、この作品はひまわりがもうど真ん中にいます まず作品冒頭に「向日葵流し」と「向日葵男」というパワーワードが2つドーンと出てきます なんじゃそれ?もうこの時点読者を捕まえてます なんじゃそれ?聞いたことないわ 「向日葵流し」はこの地域の風習で灯ろうに向日葵の花を乗せて流すという行事で、この行事の中でいろいろ事件がおこります (調べだけど実際にはない架空の風習っぽいです) そして「向日葵男」です 子どもたちの噂ばなしに登場する怪人です この怪人のことを話していると大きなナタを持って子どもの首を刈にくるっていう すごい子どもの噂ばなしでありそうw この「向日葵男」にはいろいろな効果があると思うんですよね まず「向日葵」っていう強烈な「明」の存在を子どもを殺しに来る怪人というとんでもない「暗」を被せることで、不穏さや、納まりの悪さ、ちぐはぐさを表現してると思うんです このちぐはぐさってまさに子どもそのものですよね 子どもの中にある同時に発生する反対方向の感情、それはみのりたち三人の子どもたちにもあって、それを「向日葵男」に投影されてるように感じました (「向日葵流し」も「向日葵男」ほど強くはないけど「向日葵」という「明」に「灯ろう流し」という「暗」を混ぜてますよね) また「向日葵男」が存在することで夏の代名詞的な「向日葵」を物語の中心に置いても、一年中物語を進めることができるんです 物語を引っ張る力を持つワードになっているわけですよね 「ひまわり」の持つ強烈な「明」のイメージに「暗」を無理矢理注入することで、作品全体を捉えどころない不安定な雰囲気で包み、小学生から中学生へと進む主人公たちの心の不安定さも同時に表現してるのかな 「ひまわり」の持つイメージを逆手に取ってうまく作品に活かしてます でもそれもこれもやっぱり「ひまわり」自体が強い力を持っているってことなんだろうなと思いました そしてそして!2作目にしてもう「ひまわり考察」めんどくさくなってきたw 長いレビュー向きじゃないのよ(´-﹏-`;)
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若干謎を読めてしまう部分もあったが、一筋縄ではいかないようなそれぞれの心情と関係性に説得力があり生き生きとしていてよかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私はこの作家さんは苦手なんだな。 評価が高かったので読んでみたけど、読むのが辛すぎだ。 怜のお父さんがDVなのも早々に気付くし、無駄に長い。途中から斜め読みしてしまった。
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面白かった!ミステリーの要素を入れながら青春を描いている作品。本格的なミステリーを望む人には物足りないだろうけど、ハラハラしながら読み進められて、深夜0時前から最後まで一気に読んで寝不足になりました。 父をクモ膜下出血で突然亡くし、母の実家である山形の僻地に越してきたみのり。そこ...
面白かった!ミステリーの要素を入れながら青春を描いている作品。本格的なミステリーを望む人には物足りないだろうけど、ハラハラしながら読み進められて、深夜0時前から最後まで一気に読んで寝不足になりました。 父をクモ膜下出血で突然亡くし、母の実家である山形の僻地に越してきたみのり。そこで同級生の怜と仲良くなり、田舎の生活に惹かれて行きます。しかし、父を亡くした大きな喪失感と、何故か周りでおきる不穏な事件が織り交ざる日々。そして子どもを鉈で襲うとかいう、向日葵男の噂。医者の娘で美しい同級生雛子に暴力的な態度を見せる隼人。なのに、優しい怜は隼人と親しい。 山の自然と閉鎖的な生活、厳しい冬、小学校~中学校の多感な感情が向日葵という小道具を有効的に使って描かれていました。最後一気にみのりたちが大人になって終わります。その辺が物足りない人と、余計に感じる人いるのかな、と思いました。みのり目線で書かれてるからみのりの見た目描写ないけど、もっと「綺麗」だとか、中学で告白されたりとか書かれていた方が、ゲスいけど萌えるかな。ま、文学的には今のままでいいんだけどね。 結構残酷な描写あるので、中学からがいいと思います。ハナ~(泣)。
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青春ストーリーの中にミステリーが含まれているといった感じ。田舎町の風景が綺麗に目に浮かんでくる。読み応えがあるけど重たくない、とても引き込まれるお話だった。
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山形県の風習や郷土に絡ませたミステリーでもあり、青春ものでもあり。「全てが伏線」とはこういうことか。
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