正義を振りかざす「極端な人」の正体 の商品レビュー
ネット上に度が過ぎた誹謗中傷を書き込む人の正体については他でも読んでいたので知っていたが、そんな極端な人はごく少数とわかっていても目をつけられたらと思うと積極的にネットで発信しようと思えない。ネットの匿名性=悪の図式にされがちだが、メディアが炎上を作ったり助長させたりしている事...
ネット上に度が過ぎた誹謗中傷を書き込む人の正体については他でも読んでいたので知っていたが、そんな極端な人はごく少数とわかっていても目をつけられたらと思うと積極的にネットで発信しようと思えない。ネットの匿名性=悪の図式にされがちだが、メディアが炎上を作ったり助長させたりしている事実にびっくり。確かにワイドショー観てても、偏った報道だな、と感じることはあった。#関東脱出の件は驚き呆れる。自由の裏には責任があることを忘れない。法規制ではなく、被害者に寄り添う法律の検討が大事とのこと。極端な人にならないための5箇条は覚えておきたい。
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情報に触れる機会が多い現代社会。意図せずともSNSやメディアによる文字により炎上が起き、心を痛めて命を絶ってしまう人もいる。 これまでの事象を実際のデータにより分析してメカニズムを紐解いた、教養としてすごくいい本だと思った。
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何か不安や不満を持っている人が、正義感と思い込んで、極端な人となり発信をする。 韓国で匿名性の廃止をしたが、あまり意味はなかった。それどころか色んな領域の発信が減った。違憲として匿名性は元に戻った。 炎上させるのはロングテールな感じで、複数回発信する人はどんどん減るが存在する...
何か不安や不満を持っている人が、正義感と思い込んで、極端な人となり発信をする。 韓国で匿名性の廃止をしたが、あまり意味はなかった。それどころか色んな領域の発信が減った。違憲として匿名性は元に戻った。 炎上させるのはロングテールな感じで、複数回発信する人はどんどん減るが存在する。 ネットには中庸な意見を発信する人がいないので、両極端にいる少数が言論を作っていくイメージがある。 現実社会だと、極端な意見を言い続けても会話にならないが、ネット空間だと会話にならなくてもいいので、発信し続けることができる。
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ネットで批判や誹謗中傷を書き込む人は、「ネット上では批判しあっていい」「世の中は根本的に間違っている」「ずるい奴がのさばるのが世の中」などの考えを持っている傾向がある。社会に対して否定的、不寛容、攻撃的で、まさに極端な考え方を持っている人たち。 極端な人たちが数多くの投稿をしてお...
ネットで批判や誹謗中傷を書き込む人は、「ネット上では批判しあっていい」「世の中は根本的に間違っている」「ずるい奴がのさばるのが世の中」などの考えを持っている傾向がある。社会に対して否定的、不寛容、攻撃的で、まさに極端な考え方を持っている人たち。 極端な人たちが数多くの投稿をしており、数百のアカウントを使って、別々の人物を装って誹謗中傷を繰り返している人もいる。 炎上を知る経路として最も多かったのは、テレビのバラエティー番組で59%を占め、ツイッターは23%にとどまる。さらにマスメディアは、炎上したことを取り上げて、より厳しく追及する役割も果たしている。 実社会でもクレーマーは中高年男性に多く、高学歴、高所得で社会階層が高い人が多い。自尊感情が高く、完全主義的な傾向が強く、社会的不満が高い特徴もある。ネットの炎上に参加している人も男性、年収が高い、主任・課長クラス以上といった属性である。 日本に先駆けてネット上の誹謗中傷や炎上が深刻な社会問題になっていた韓国では、インターネット実名制が導入されたが、通常の投稿は大幅に減少した一方で、誹謗中傷的な投稿の割合はほとんど変わらなかった。この制度は表現の自由の保障という観点から 2012年に違憲判決が出されて廃止された。 発信者情報開示請求の手順を簡略化したり、より多くの情報が開示されるように法律を改正する動きによって、誹謗中傷を安易に書き込む動きが鈍化する抑制効果が期待できる。実際に、プロレスラーの木村さんが亡くなった後、攻撃的な投稿の60%ほどが削除された。 Googleブックス Ngram Viewerは、Googleが電子化して保有している1500年以降の500万点以上の書籍(これまでに出版された全書籍の約4%)に出現する約5000億の語句を追跡できる。
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主にSNSについて。意見を書きこむ極端な人はどういう人でどうすればいいのか。データを駆使して説明されているのでわかりやすかった。
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私自身にとっては、新鮮な情報というよりは、手持ちの情報の裏づけとなる情報が掲載されていた。 中高生くらいが読めばちょうどいい感じかも。 大学生の頃、革マルとか中核派とかの残党が学食の入り口でアジやってたけど、あれが徒党を組めなくなって、かつ、俗なネタにも反応するようになったのが「...
私自身にとっては、新鮮な情報というよりは、手持ちの情報の裏づけとなる情報が掲載されていた。 中高生くらいが読めばちょうどいい感じかも。 大学生の頃、革マルとか中核派とかの残党が学食の入り口でアジやってたけど、あれが徒党を組めなくなって、かつ、俗なネタにも反応するようになったのが「極端な人」のような気がする。だとすると、誰でもそうなる可能性はあると思う。私の友達だって、絶対そうならなさそうな人だったのに、寮に入って感化されてしまった。「寮」という閉鎖空間が、外部との関わりを薄くした結果だったんだな、と今なら思う。まして、スマホはもっと極端な「閉鎖空間」だ。家の中でもスマホをいじっているメンバーは家族から切り離されている。 自分が今、どういうバイアスでものを見て、考えているのか。常にチェックし、相対化することが第一の解毒剤なんだと改めて思った。
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ネットでの誹謗中傷は非匿名にすれば解決するかと思っていたのだが、そういう人達は自分が正しくて相手が間違っていると言う正義感の元にコメントしている事もあり、そもそも自分の発言が誹謗中傷にあたると思っていないので、あまり効果はないらしい。なるほど。 自分は極端な人にならないように一歩引いて物事を見る癖をつけたいと思う。
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バイアスに関する話とSNSでの人のふるまいに興味があったのでキンドルで買って風呂で読了。読み始めてから、数か月とんだが、読み終わった。 クレームを言いやすいのが高学歴の社会的地位を持った定年後の人というのがあり、意外には思ったが腑に落ちた。 また、SNSでは匿名性が批判を助長していると思っていたが、匿名じゃなくても批判、炎上が起きると知り、意外だった。つまり、Facebookでも起こりうると分かった。 SNSは発言の障壁が現実世界より少ないのでぱっと思いついた非難を言えてしまう。だから、SNSで発信するときにAIで非難が否かを検知して「本当に送りますか?」と表示するのは面白いと思った。実際効果が出ていて驚いた。 ※批判は「良いことも悪いことも言う、評価の意味」なので、批判よりも非難があっていると感じいた。
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ネットなどでの炎上をメディアなどで目にした事がある方は多いと思う。 いわゆる、そうした炎上はなぜ起こるのかを解説した本書。 何となくわかっていたつもりの事をこうして解説頂けると更に理解が深まって、読みがいがあった。 炎上とまではいかないけれど、普段会話をしていても、自分の中...
ネットなどでの炎上をメディアなどで目にした事がある方は多いと思う。 いわゆる、そうした炎上はなぜ起こるのかを解説した本書。 何となくわかっていたつもりの事をこうして解説頂けると更に理解が深まって、読みがいがあった。 炎上とまではいかないけれど、普段会話をしていても、自分の中の正義感の様なものから、批判的な事を思う事はある。 炎上コメントをする様な人達も、正しい事をしている感覚があるからこそ、行う人が絶えない。 そうなる仕組みを、理解するのとしていないのとでは大きな違いがあるから、本書を通じて多くの方に知って頂きたいと感じた。
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なぜそれは儲かるのか?を読んで著者のことを知って読んだ本。 ネットにおける炎上はなぜ起こるのか?またどのような人が炎上を喚起しているのかがのデータに基づく客観的なデータとして考察されており面白かった。
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