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正義を振りかざす「極端な人」の正体 の商品レビュー

4.3

22件のお客様レビュー

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2022/01/10

 ここ数年の国内で"増えた?"と感じる人達の分析がされていてとても参考になりました。特にアンケートの手段で結果の出方に傾向が見られるのが、興味深かったです。  日本人は曖昧さを是とする人種だと見られているが、見えない相手と見られない環境下では極端さを露呈できる...

 ここ数年の国内で"増えた?"と感じる人達の分析がされていてとても参考になりました。特にアンケートの手段で結果の出方に傾向が見られるのが、興味深かったです。  日本人は曖昧さを是とする人種だと見られているが、見えない相手と見られない環境下では極端さを露呈できる性質があるかもしれません。その要因が分析できると誹謗中傷の根本的な要素が見えてくるでしょうか。

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2021/12/22

正義って言葉は良い言葉だけど、時に人を傷つけることもある。 正義って言葉を使えば何でも赦される訳じゃない。 やっぱり人の話をよく聞くことって大事なんだと改めて思うし、いろんな意見があるってことを知らなきゃならない

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2021/08/23

良書だと思う。ネットでは「極端な人」が多く見えますので注意しましょう。また自分も極端な人にならないようにしまほう。

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2021/07/13

ネット規制するべきだみたいな意見がよくきかれるが、安易な規制は将来よくない方向に進みそうなことがよく分かる本。

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2021/07/10

読み進めるほどにその通りという同意感とネットの恐怖感がつのってきます。 人と人とのコミュニケーションにおいて今まで起きなかったようなことがネットの世界では頻繁に起こる。 その理由はネットは人の話を聞く場所ではなく自分の意見を発信する場所になっているから。 つまりリアルな人間...

読み進めるほどにその通りという同意感とネットの恐怖感がつのってきます。 人と人とのコミュニケーションにおいて今まで起きなかったようなことがネットの世界では頻繁に起こる。 その理由はネットは人の話を聞く場所ではなく自分の意見を発信する場所になっているから。 つまりリアルな人間関係のコミュニケーションが会話のキャッチボールだとしたらネットの場合はドッチボール。 ただひたすら自分のボールを相手に投げてぶつけているだけ。 しかも有名になればなるほど1対多数のドッチボールになる。 炎上なんかしたらこれはもうサンドバッグと変わらない。 非常にわかりやすくまとめらているので自分は有名じゃないし炎上なんてしないからなんて言わずにネットをやっている人は誰もが読んでおいた方が良い必読書です。 おすすめです。

Posted byブクログ

2021/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とっても面白かった! ツイッターやSNSで誹謗中傷を書き込む人たちの「正体」が、ちゃと分析して書いてあります。ずいぶん前に「ウェブはバカと暇人のもの」という新書を読んで、これもかなり面白かったけど、本書の分析ではウェブで誹謗中傷を書き込んだりしている人は決して「バカで暇人」ではない。「今時の若者」が暇つぶしでやっているわけでもない。意外にも、社会的地位があり、経済的にも余裕があって、決して暇じゃないはずの管理職のおじさんだったりする。 また、「炎上」とは、個人や企業に対して多くの人から批判が集まって収集がつかなくなる、というイメージがあるが、ちゃんと分析してみると「炎上」のきっかけになる書き込みをしている人たちというのはほんの数名、多くてもせいぜい十数名とかで、その批判をテレビなどのマスメディアが面白おかしく取り上げることによって本当の「炎上」が起こっているのだ。 だから、誹謗中傷が飛び交い、人を傷つける(時には死に追い込む)ことがあるのをネット(ウェブ)のせいにし、ネットの匿名性を嘆いたりする意見をテレビで見るが、実はテレビが一番悪い(ネットに責任転嫁している)、みたいな。 第3章までは、インターネットが普及して誰でも情報を発信できる現代社会で、どうしても「極端な人」が力を持ってしまい、本当はそうではないのにその極端な意見があたかも「みんながそう思ってる」みたいに誤解されてしまうシステムがよく分かる。 第4章では、では「極端な人」に対して社会がどう対処すべきか、具体的かつ建設的に提言してあり希望が持てた。いろいろな具体的な方法があげられており、著者ご自身が「日本リスクコミュニケーション協会理事」というような肩書きをお持ちなので、本書に記された具体策は本当に実践される可能性も高いのではないだろうか。 私自身もメディアリテラシーの教育に携わる立場なので、とても参考になった。 あと、統計分析って面白いなーと思った!

Posted byブクログ

2021/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

◯新たなマスメディアであるネットやSNSのもつ根源的な特徴を正確に捉え、旧来のマスメディアによって、ネット情報が拡散されることにより、ネットにおける局所的な炎上が社会問題のようになる構造を示している。 ◯ネットという一方向からの議論ができるツールにおいてのみ生じてしまう。双方向でのやりとりの中では、変な人と思われたり、会話が成り立たないため周りからも相手にされない。また、そのような状況だからこそ自分も自重するということである。 ◯極端な人は、己の正義に従って他者に攻撃を加える、不寛容な人であるという。上記のツールによって、その特徴が強まり、さらには拡散されてしまうのだ。 ◯この著者はここで終わらず、さらにそのための方策を二方向から検討している点に好感が持てる。 ◯一つは被害者側に対する対応であり、もう一つは極端な人にならないための方策が示されている。 ◯このような議論の展開は、まさに最新の社会学であり、若い人たちによって開拓される分野であるなとも感じた。

Posted byブクログ

2021/01/13

「極端な人」が増えているような気がするのは、この正体のせいか。昔からいたのだろうが、ネットで下手に発信するから鬱陶しくなってきたような気がする。

Posted byブクログ

2020/12/13

数字や具体的なエビデンスを用い、説得力のある話です。また「クレーマーは特別な人ではない」という話はわかりやすかった。 ネットを扱う皆さんに読んでもらいたい一冊。

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2020/11/21

「「ネットが普及してまだ数十年しか経っていない」のであり、我々はまだ情報社会の黎明期にいる」、産業革命でも序盤は児童労働など労働環境が酷かったが、だんだん改善された、というのが、本書で私が得たもの。過度な楽観はよくないが、過度な悲観もよくない。インターネットの環境も改善されると期...

「「ネットが普及してまだ数十年しか経っていない」のであり、我々はまだ情報社会の黎明期にいる」、産業革命でも序盤は児童労働など労働環境が酷かったが、だんだん改善された、というのが、本書で私が得たもの。過度な楽観はよくないが、過度な悲観もよくない。インターネットの環境も改善されると期待し、私も少なくとも足を引っ張らないようにしたい。 「「極端な人」というのは、己の中の正義に従って他者に攻撃を加えている、不寛容な人」で、面白いとかストレス発散とかではない。 私自身がそうならないために、とくに気をつけようと思うことは、自分の見える情報には偏りがあることを意識すること、自分の言動において「正義感」を使わないこと、他者を尊重すること。

Posted byブクログ