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ゴシック文学入門 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2021/12/19

「ゴシック文学」について書かれたエッセイなど数篇を集めてまとめたもの。ただ物語を読みたいだけでなく、深く知りたいという人にはお勧め。ゴシック要素のある小説の名前をたくさん知ることができるので、このジャンルが好きなら次の本を選ぶきっかけになるかも。

Posted byブクログ

2021/05/18

同時期に刊行された『ゴシック文学神髄』を隣に用意して読みたい、ゴシックの魅力を語るエッセイ・論考集。 中でも、小泉八雲の恐怖怪奇派の名作を余すことなく体系的に語られていて(後書きでわかったが、講義用の原稿だからさもあらん)、今読んでもその内容の的確さに脱帽。素晴らしい。 もう一...

同時期に刊行された『ゴシック文学神髄』を隣に用意して読みたい、ゴシックの魅力を語るエッセイ・論考集。 中でも、小泉八雲の恐怖怪奇派の名作を余すことなく体系的に語られていて(後書きでわかったが、講義用の原稿だからさもあらん)、今読んでもその内容の的確さに脱帽。素晴らしい。 もう一つ、前田愛の「監獄のユートピア」が、それまで収録されていた論考の傾向から一変して明治文学や都市計画、監獄の話になって、最初「何事か?! いったいこの論文はどこに着地するの…?」と戸惑いましたが、内容はとても面白く、最終的に日本のゴシック文学への流れに繋がっていったのでなるほどな、と。 以上の2つがとても印象深かったです。

Posted byブクログ

2021/01/23

ゴシック文学の魅力について語られたエッセイ・評論集。入門というにはやや硬い部分もありそうと思いましたが。それでも少しずつ読めば、センサーに引っかかる本が次々と現れてきます。とりあげられているのは有名作品が多くてタイトルはだいたい知っているものの、読んだと言えるのはポーの作品と「オ...

ゴシック文学の魅力について語られたエッセイ・評論集。入門というにはやや硬い部分もありそうと思いましたが。それでも少しずつ読めば、センサーに引っかかる本が次々と現れてきます。とりあげられているのは有名作品が多くてタイトルはだいたい知っているものの、読んだと言えるのはポーの作品と「オトラント城綺譚」ぐらいかなあ。そしてこれで「気になる!」となったら、次は「ゴシック文学神髄」を読めば良いのですね。うわー、なんと完璧な布陣なんだ!

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2020/10/18

語感はなんとなくわかるのだけど、やっぱり何を持ってゴシックとするのかについてはよくわからない。(^^; あまり、そう分類される本を読んでいないのが原因だとは思うんだけれどね。 覚えている本でこれは間違いなくゴシックなんだろうってのはゴーメンガーストくらいかな?しかも最初の 2...

語感はなんとなくわかるのだけど、やっぱり何を持ってゴシックとするのかについてはよくわからない。(^^; あまり、そう分類される本を読んでいないのが原因だとは思うんだけれどね。 覚えている本でこれは間違いなくゴシックなんだろうってのはゴーメンガーストくらいかな?しかも最初の 2 冊ぐらい? ここで出てくる小説がアンソロジーに入って出るらしいので、そっちも読むことにしよう。

Posted byブクログ

2020/10/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前同じちくま文庫で出た世界幻想文学大全「幻想文学入門」「幻想小説神髄」「怪奇小説精華」と似た作り。 これに続く「ゴシック小説神髄」も楽しみ。 ↓導入 ■まえがき(東雅夫)……乱歩「残虐への郷愁」。 ■「幽霊塔」の思い出(江戸川乱歩)……黒岩涙香。 ↓ゴシック文学の誕生 ■「モンク・ルイス」と恐怖怪奇派(小泉八雲/平井呈一・訳)……マシュー・グレゴリー・ルイス「モンク」。シェリー夫人「フランケンシュタイン」など。 ■恐怖美考(種村季弘)……接触恐怖は、自らの虚無への直面。聖と穢れ。崇拝と恐怖のアイロニカルにデカダンス文学。ホレス・ウォルポール「オトラント城奇譚」。マリオ・プラーツ。 ■ゴシックの炎(紀田順一郎)……ホレス・ウォルポール「オトラント城奇譚」。ウィリアム・ベックフォード「ヴァテック」。夜が支配的な時代に、もう一つの夜を創り出した。ジェーン・オースティン。ハワード・フィリップス・ラヴクラフト。 ■バベルの塔の隠遁者(澁澤龍彦)……ウィリアム・ベックフォード「ヴァテック」。その建築。 ■狂気の揺籃―「ヴァテック」頌(塚本邦雄)……ウィリアム・ベックフォード「ヴァテック」。 ↓アメリカン・ゴシック ■信天翁と大鴉と鳩(日夏耿之介)……サミュエル・テイラー・コーリッジ「老水夫の詩」、エドガー・アラン・ポー「大鴉」、ダンテ・ガブリエル・ロセッティの詩。 ■眼のゴシック(八木敏雄)……エドガー・アラン・ポー「アッシャー家の崩壊」。 ■黒猫の恐怖(富士川義之)……エドガー・アラン・ポー「アッシャー家の崩壊」「黒猫」の書き出し。 ↓吸血鬼 ■嗜屍と永生(平井呈一)……ゴシック小説は貴族のもの→吸血鬼小説で恐怖小説が庶民のものに。ジョン・ポリドリ「吸血鬼」。レ・ファニュ「カーミラ」、ブラム・ストーカー「ドラキュラ」。 ■『死妖姫』解説(野町二)……レ・ファニュ。 ↓論考 ■獄舎のユートピア(前田愛)……1.閉ざされ組織化された空間。牢獄もユートピアも都市を母体とする亜種。ミシェル・フーコー「大監禁の時代」、この視点から、ルソー「孤独な散歩者の夢想」、パスカル「パンセ」を見てみる。さらにピラネージの「牢獄幻想」→権力意志。ロマンVSバロック。ベンサム「一望監視施設」(パノプティコン)。2.大監禁の次代は、日本では幕末から明治初期の半世紀。吉田松陰の獄中学習における自由と幽閉のダイナミクス。明治5年「監獄則」小原重哉が夢想した、獄舎のユートピア。懲罰と保護。一目洞視。監獄だけでなく日本の近代の制度そのものだ。3. ■『高野聖』の比較文学的考察(日夏耿之介)……泉鏡花。 ■人外(高原英理)……中井英夫、江戸川乱歩。メアリ・シェリー。ジョン・ポリドリ。 ■編者解説(東雅夫) ■著訳者紹介、作家名索引

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2020/10/06

錚々たる面々によるゴシック小説に纏わるエッセイや評論を集めたアンソロジー。中でも日夏耿之介の「『高野聖』の比較文学的考察」はボリューム的にも内容的にももっとも読み応えがある。いかにも日夏耿之介という文体がたまらん。最後に収録された高原英理は日夏耿之介の直後ということもあって悲しい...

錚々たる面々によるゴシック小説に纏わるエッセイや評論を集めたアンソロジー。中でも日夏耿之介の「『高野聖』の比較文学的考察」はボリューム的にも内容的にももっとも読み応えがある。いかにも日夏耿之介という文体がたまらん。最後に収録された高原英理は日夏耿之介の直後ということもあって悲しいぐらいに見劣りする。収録順に悪意があるんじゃないかと邪推したくなる。(というか何故入れた?)

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2020/09/13

 ゴシック文学入門と題して、代表的な評論、エッセイを一冊にまとめたもので、お得感あり。  渋澤、種村は言わずもがな、乱歩や八雲、平井呈一など、斯界の達人が揃い踏みである。  中でも、前田愛「獄舎のユートピア」、日夏耿之介『高野聖』の比較文学的考察』の二編は、長さといい、その難度...

 ゴシック文学入門と題して、代表的な評論、エッセイを一冊にまとめたもので、お得感あり。  渋澤、種村は言わずもがな、乱歩や八雲、平井呈一など、斯界の達人が揃い踏みである。  中でも、前田愛「獄舎のユートピア」、日夏耿之介『高野聖』の比較文学的考察』の二編は、長さといい、その難度といい、歯応え十分である。  来月刊行の、「オトラント」、「ヴァテック」等が収録される『ゴシック文学神髄』が楽しみ。

Posted byブクログ