ナイルに死す 新訳版 の商品レビュー
以前ドラマで観たことがあったが、本で読む方が圧倒的に面白い。また、読み返した時に伏線がしっかり仕込んであることもわかり、2度楽しめた。
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2024年最初の読書。 とてもとても面白い。食わず嫌いしていてもったいなかった〜!の思い。 あっという間に読み終わり、ここから、「白昼の悪魔」など、ドラマ場面が充実した一連の作品群にハマっていった。
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クリスティー文庫の巻頭にあったように、日本にいながらにして、壮大なナイル紀行と秀逸な推理を味わうことができ、現実逃避出来ました。 先に映画を見ていて、犯人はわかっていましたが、人物関係が複雑で映画を見ておいてかえって良かったかも?
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物語の半分ぐらい人間ドラマが続いて、かと思えば連続で三人一気に死ぬ。ジャグリーンが哀れな人だと思っていたけれど、終わってみれば本当に哀れな人はリネットだったのだなぁと考えた。「男を愛している女と女に愛させている男、そして男が愛している女」が読む前と読み終わった後では変わってしまうのもまた面白いなと感じた。 一匹の雌の仔羊の他に何も持っていない貧しい男と多くの牛や馬を持つダビデ王。そのダビデ王がなんでも持っていながら、ある男を剣にかけその妻を奪ったという旧約聖書の話から始まるリネットとポアロのやりとりが印象に残っている。 「あなたには、こんな相手の出方が我慢できないのです。それは一体なぜでしょう。理由はたった1つしかありません。つまりあなたは良心の呵責に苦しめられているからなのです。」 「あなたは、自分自身に対して、事実をうまく言い避けようとなさった。しかし実際は、お友達から故意に恋人を奪ったのです。あなたが強く、彼に心を惹かれたことは確かでしょう。しかしあなたはこの恋にためらう瞬間だってあったはずです。つまり自分の方で身を引くべきかそのまま押し進むべきかと考えた時に、その選択権はあなたにあってムッシュー・ドイルの方にはなかったはずです。あなたはあらゆるものを持っておられた。」 「ところが、あなたの友達は、人生の希望を全てを1人の男の人にかけておられたのです。あなたはそれを知っておられたし、いっときは躊躇いもされたが、しかし、手を引っ込めようとはなさらなかった。そして、聖書の中の金持ちの男のように、手を差し伸ばして貧しい男のたった1匹の羊を奪ったのです。」 人生って100%ほしいものが手に入るなんてことは絶対にないし、そう思ってはいけないはずだとわかっているのに、どうしても求めてしまう時がある。求めてしまうところから悲劇が生まれるのだなと理解させられる、そんな話でもあった。
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ポアロ探偵シリーズ、4冊目。有名なナイルに死す。途中まで殺人事件が起きず、どうなるんだろうと思っていたら続けて3人殺される。 アガサクリスティは密室系が好きなんだなぁ。 さぁ映画を観てみよう!
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登場人物が非常に多く人間模様が豊か。 色々と秘密を暴いていき、この件は殺人とは関係なくて…みたいに一つ一つ暴いては除外する消去法的ミステリー。
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#読書記録 2024.1 #ナイルに死す #アガサ・クリスティ 複雑に絡まった犯罪の糸を解いて、最後に残った糸がたどる先は、あまりに哀しくて切ない。 謎解きのトリックで見せるミステリではない。 登場する人物やその心情がリアルだから、読み手の心に訴えかけてくる。ラストでの犯人...
#読書記録 2024.1 #ナイルに死す #アガサ・クリスティ 複雑に絡まった犯罪の糸を解いて、最後に残った糸がたどる先は、あまりに哀しくて切ない。 謎解きのトリックで見せるミステリではない。 登場する人物やその心情がリアルだから、読み手の心に訴えかけてくる。ラストでの犯人の心情に共感して胸が詰まり、本作が長く愛される訳を理解できた気がした。 どんでん返しにばかり力を入れて、人物描写が薄っぺらな最近のミステリでは、到底及ばない魅力。犯罪を描かず人を描いているからこそ、謎解きに納得感があるんだ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了 #ミステリ
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うーん。たまたま読む順番が 終わりなき夜に生まれつく、の後だったから、似たような設定だなあと感じてしまった。 登場人物の職業といい、作品の舞台といい、同乗する人達の背景といい全部詰め込まれてた。
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船旅、古代遺跡、そしてミステリー。 私の好きなものばかりで彩られたこの作品は、私にとって初めてのアガサ作品。 優雅な船旅と遺跡巡りは理想の隠居生活だ。もちろん殺人事件には巻き込まれたくないが。 これは作品の感想というより個人的かつ部分的な感想になってしまうが、この物語ではいくつかのカップルが登場する。特にユニークに感じたのはファーガスンとコーネリアだ。この二人はカップルではないが、貴族の子息で共産主義者のファーガスンが平凡なコーネリアに告白し玉砕したことには驚かされた。大佐も好感を持ったように、ファーガスンは口は悪いがある意味間違ったことは言っていないし誰に対しても態度を変えず己の信念を持ち方向性はともかく人に対して真っ直ぐな青年だ。物語の本筋に深く関わることはなかったが、ファーガスンは今作のお気に入りの人物である。
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映画先に見ちゃったんだけど最初の殺人以外覚えてなかったから後半はほぼ初見の気持ちで楽しめた 映画で見た時もこのストーリーとトリックの良さを小説で味わいたかった…と思うくらいすごいトリックだった
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