ナイルに死す 新訳版 の商品レビュー
今回はナイル川を遡る豪華客船での殺人事件です。 美貌の資産家リネットを殺したのは誰なのか。 ジョアナ嬢の「あなたってあちこちに敵を作ってるんでしょうね」の言葉から、おっ今回はどろどろの人間模様が展開されるのかな⁉︎と期待してしまいました(笑) 登場人物が多すぎてこの人誰だっけ...
今回はナイル川を遡る豪華客船での殺人事件です。 美貌の資産家リネットを殺したのは誰なのか。 ジョアナ嬢の「あなたってあちこちに敵を作ってるんでしょうね」の言葉から、おっ今回はどろどろの人間模様が展開されるのかな⁉︎と期待してしまいました(笑) 登場人物が多すぎてこの人誰だっけ?と登場人物紹介を見直すこともしばしば。 でもみんなキャラが立ってたので退屈はしませんでした。 リネット、親友の恋人は取っちゃだめでしょ人として…… 夢中で読み進めましたしラストも綺麗でしたがこんなに問題のある人ばっかり乗り合わせないよな……とか考えてしまいました。 そんなん言ってたらミステリは楽しめないのでしょうが。
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この作品は何回か読んで、映画も何回か観たけど毎回新鮮に楽しい。ポアロシリーズの中で一番鮮やかで景色が美しくてドラマチックで大好き。
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アガサクリスティーは恋愛メインのミステリが本当に面白い!今回は他作品より分厚くて登場人物も多かったけど、夢中になって読めた。謎も入り組んでいて誰が犯人か分からないし、みんな怪しく見えた…真相にびっくり!そして、若者たちに寄り添い導こうとするポアロが優しかった。
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『ナイルに死す(Death on the Nile)』ってそういうことかな、と思った。犯人は意外な人物だったな。 まだアガサ・クリスティの作品を読み慣れていないので、物語の進みがすごくゆっくりに感じられた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
クリスティー作品3冊目。 途中まで事件は起こらず、船で観光を楽しんだり会話の描写があり穏やかな旅行を感じさせる。リネット周りだけは不穏な空気が漂っていた。一度事件が起こると怒涛の展開でページを捲る手が止まらなかった。 そして、全然思ってもいない犯人だったから驚いた。 ↓めちゃネタバレ ジャッキーは悲劇のヒロインかと思っていたら頭の切れる狡猾な殺人犯だったとは…。 手荷物を調べた時ロザリーのハンドバッグから見つかったピストルがモヤモヤしてたけれど、最後に回収してくれて全てスッキリした。 ただ、リネットの死を本気で悲しむ人がいないことがすごく寂しく感じた。 『大事なのは過去ではなく未来なのである。』殺された人たちを思うとすごく残酷だ。
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中盤まで事件らしい事件が起こらないが、それでもただ登場人物たちの人間関係を追っているだけでも面白く読み進められてしまうのが不思議。事件が起こってからは怒涛の展開。殺人で霞んだからか盗難事件に対してはちょっと甘い采配?なのが気になるけれど少しは救いがないとしんどいから仕方ないか。
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【ポアロ】 現時点での好きなクリスティー作品No.1。(18作品中) 自分の好きなクリスティーの魅力が全部入ってる。 この作品はブクログを始める前に読んでいたので今回は再読。2回目でもやっぱりNo.1だった。 まだまだクリスティー初心者なので、未読の作品はたくさんある。この先...
【ポアロ】 現時点での好きなクリスティー作品No.1。(18作品中) 自分の好きなクリスティーの魅力が全部入ってる。 この作品はブクログを始める前に読んでいたので今回は再読。2回目でもやっぱりNo.1だった。 まだまだクリスティー初心者なので、未読の作品はたくさんある。この先『ナイルに死す』より好きな作品に出会えるかな。No.1を塗り変える出会いに期待している。 ◆人間ドラマ はじまってすぐ物語に引き込まれる。 クリスティーの描くミステリーはトリックやどんでん返しに重きを置くのではなく、人間ドラマが1番の魅力だと感じている。 この作品は人間ドラマの部分がとても面白い。主要メンバーだけでなく、脇役までそれぞれに物語がある。 人間描写が丁寧なので、読み終わった後もずっと登場人物達が心に残り、この先もずっと忘れないと思う。この人間ドラマの面白さがNo.1の1番大きな理由。 ◆魅力的なキャラクター お金持ちで幸せそうで素敵な人達だけど、みんな秘密を持っている。 一人ずつその秘密が明かされていく。 人は見かけだけでは何もわからないものだ。 船の中という特殊な環境だからこそ、いつもは隠せる秘密がバレていく所がたまらなく面白い!! ◆最高のクローズドサークル! ナイル河の船上で起こる事件。 やっぱりクローズドサークルが大好き。 船の中で毎日顔を合わせるので、知らない人同士の繋がりが出てくるのも面白い。 ◆ポアロの安心感 他の作品ではたまに迷走するポアロだけど、この作品では常に余裕がある。 感情的にならずに諭すように優しいポアロ。 ◆あらすじ 大富豪の娘リネットは何事も自分の思い通りにしたがる性格。親友のジャクリーヌが婚約者のサイモンを連れてきた。リネットは親友の婚約者に一目惚れしてしまい… Audibleにて。 ★10 ◆メモ 「考古学の遺跡発掘と犯人の推理は同じ。余計なものを丁寧に取り除いていくと、そこには真実が隠れている。」というようなことをポアロが作中で語っていた。 クリスティーは実際に「遺跡発掘」と「ミステリー作家」を両方やっている珍しい人物。 おそらくクリスティーにしかできないこの例え方に、なるほど深いなと思った。 大ベストセラー作家なのに、並行して遺跡発掘を晩年まで続けていたクリスティー。その理由がこのポアロの言葉で少しわかった気がした。 1度目に読んだ時は、まだクリスティーのことを知らなかったので気が付かなかった。再読も新たな発見があって楽しい。
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「そして誰も」のように真祖にして無敵というわけでもなく、 「オリエント」「アクロイド」のようにアイディア一発というわけでもなく、 きっとこれが「最もクリスティらしい」作品なんだろうなと想像します。 古い作品であまり技巧を凝らされていないこともあり、 ごく自然に犯人がわかりました...
「そして誰も」のように真祖にして無敵というわけでもなく、 「オリエント」「アクロイド」のようにアイディア一発というわけでもなく、 きっとこれが「最もクリスティらしい」作品なんだろうなと想像します。 古い作品であまり技巧を凝らされていないこともあり、 ごく自然に犯人がわかりました。 当たったのではなくwhy how who全て論理的にわかりました。 旅情を誘う作品は大好きです。この船のりたーい
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登場人物が多く、事件の発生が遅め(中盤)であるものの、相変わらずのクリスティー節で読みやすいです(翻訳物苦手な人にはちょっと厳しいかも)。 作中、登場はしないものの、ヘイスティングズのことにちょっと触れたり、オリエント急行の小話を入れたりと、ファンサービス満点。 中近東もの屈指の...
登場人物が多く、事件の発生が遅め(中盤)であるものの、相変わらずのクリスティー節で読みやすいです(翻訳物苦手な人にはちょっと厳しいかも)。 作中、登場はしないものの、ヘイスティングズのことにちょっと触れたり、オリエント急行の小話を入れたりと、ファンサービス満点。 中近東もの屈指の傑作の名に違わず、後半、ポアロが複雑に見えた事件を、怒涛の勢いで解決していく様は見事。 素直に面白かった〜。
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※このレビューにはネタバレを含みます
アガサ・クリスティ自身がベストの出来と自賛する今作。 エジプトは一度も訪れたことはないけれど、遊覧船に乗って優雅にナイル川を下る旅…雄大な景色を眺めながら歴史ロマンに浸りつつミステリに挑めたら最高だろう。 クリスティを読み始めて何作目かな。真犯人をようやく当てられて嬉しかった。物語の結末には驚いたけれど。ちょっと呆気ないというか。。 登場人物とページ数の多さに苦労したけれど、旅好きのクリスティらしい躍動感ある展開におおいに楽しませてもらった。 「わたしには敵なんてこの世にひとりもいないわよ」 笑いながら言い放った美貌の資産家リネット。残念ながら見事に敵だらけだった。自分の置かれている立場をもっと俯瞰的に見ることができていれば、自分の隙を狙う"敵"に気づけたのかもしれない。
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