海神の島 の商品レビュー
三姉妹はどうも私の好みではありませんでした。もっとストレートな海神の謎を解く話の方がよかったです。それにしても著者の幅広い知識には驚嘆させられました。
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歴史と領土の重いテーマを3人姉妹のギャグを交えたコミカルなテンポで書いていて500ページでも苦もなく読めた。 今まであまり気にしたことなかった沖縄の問題も興味深く面白かったが、3姉妹のお互いの呼び方が下品過ぎてそこはちょっと受け付けなかった。。。
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海底遺跡のロマンと東シナ海に渦巻く現代の社会問題がガッツリ絡み合う物語の骨組の上を、おもしろおかしく疾走する戯画的なキャラクター。遺産をめぐる三姉妹のバトルって構図もキャッチーで良い。 相変わらずのド派手ナラティブ、ストロングゼロのような読み心地。一度読むと「しばらく池上永一作...
海底遺跡のロマンと東シナ海に渦巻く現代の社会問題がガッツリ絡み合う物語の骨組の上を、おもしろおかしく疾走する戯画的なキャラクター。遺産をめぐる三姉妹のバトルって構図もキャッチーで良い。 相変わらずのド派手ナラティブ、ストロングゼロのような読み心地。一度読むと「しばらく池上永一作品はいいや…」ってなるけど一定周期でまた彼のアトラクションに乗りたくなる。今回も楽しませてもらいました!
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※2022年6月くらいに読んだ作品です。最近本棚を始めたので、以前書いた感想をのせます。 ・・・・・ 500ページ近い作品ですが、一気に読み通しました。読み始めたら止まらない。まさに池上永一ワールド。 花城三姉妹が「海神の秘宝」を巡り繰り広げる数々の冒険。その背景...
※2022年6月くらいに読んだ作品です。最近本棚を始めたので、以前書いた感想をのせます。 ・・・・・ 500ページ近い作品ですが、一気に読み通しました。読み始めたら止まらない。まさに池上永一ワールド。 花城三姉妹が「海神の秘宝」を巡り繰り広げる数々の冒険。その背景にある35000年の時間軸と水深1400メートルの海底が、歴史ロマンをそそります。ストーリー展開の要所には、史実や現代の諸問題が詳しく描かれていて、考えさせられる作品でもあります。 池上永一氏の作品を読むのは「テンペスト」に続き二作目ですが、登場人物の掛け合いが魅力的。表情が浮かんでくる会話です。次はどの作品を読もうか、考えているところです。 ※本書の中に「海神の秘宝」の候補として登場するゴホウラ貝について知りたくなりました。福岡の博物館館でゴホウラ貝の腕輪を見てきました。 ・・・・・ ゴホウラ貝の腕輪。二千年の昔、沖縄諸島から奄美・トカラを伝い、九州や近畿地方に運ばれたゴホウラ貝輪。はるか大昔から続く海の道は、貝の道でもあったんですね。 池上永一の小説「海神の島」で、三姉妹が競う「海神の秘宝」探しの候補として、勾玉・青銅鏡と並んでストーリー展開の道具立てになっているゴホウラ貝。30センチを超える大物も存在するらしい。昔、30メートルの深い海に潜って採取するのは、さぞかし大変だったことでしょう。 特別な人だけが身につけることができた貴重なゴホウラ貝輪の数々。当時は今よりもっと光り輝いていたでしょうね。加工の技術もスゴイと思う。写真は福岡の博物館で展示されているもの。千葉の博物館でも見た。北海道でも発掘されているらしい。 3千キロを越える先史時代の貝の道、興味が尽きません。
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池上さんらしい登場人物のキャラが立ったお話。 考古学や軍隊関係の知識も詳しめに書かれているように思えました。 沖縄の人達の歴史や政治的な立場などについて考えさせられる感じもする。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白い。 曽祖父が残した宝物を探しに行くというのは良さそうなストーリーだけど、その描き方が超ポップw。こういう描き方は、あまり聞いたことないですw 最後は主人公が・・・と思ったんですが、そうならないのも良いですね。
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今回のヒロインはコミカルな姉妹でギャグ連発と思いきや やはりテーマは黒いところにありました ホントさすがって思います 沖縄の作られたイメージの裏を見せてくれます あの島の歴史も少し理解 ー本当かは分かりませんが(^_^;) テンポの良い流れで楽しく読めました 真実は重みがあっ...
今回のヒロインはコミカルな姉妹でギャグ連発と思いきや やはりテーマは黒いところにありました ホントさすがって思います 沖縄の作られたイメージの裏を見せてくれます あの島の歴史も少し理解 ー本当かは分かりませんが(^_^;) テンポの良い流れで楽しく読めました 真実は重みがあって辛いけどこの3人にかかると前に進める 沖縄の美しさを描いた「テンペスト」も好きだな また読みたい
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宝探し自体は楽しかったのですが、人物描写が雑なように思えてしまいました。三姉妹(特に長女)が下品すぎて、受け入れがたかったです…。展開もご都合主義すぎるというか、ついそんなに上手くいかないでしょう、と思ってしまいました。テレビドラマ的なノリで楽しめればいいのかなと思います。
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突拍子もないシナリオ展開と破天荒すぎる女性キャラクターが沖縄を舞台に暴れまわる。 この一文だけで、池上永一かと分かるほどに筆者のスタイルは確立している。 今回は、曽祖父が残した「海神の秘宝」を巡って、個性際立つ三姉妹が争奪線を繰り広げる。 三姉妹が幼いころ、蓮オバアに...
突拍子もないシナリオ展開と破天荒すぎる女性キャラクターが沖縄を舞台に暴れまわる。 この一文だけで、池上永一かと分かるほどに筆者のスタイルは確立している。 今回は、曽祖父が残した「海神の秘宝」を巡って、個性際立つ三姉妹が争奪線を繰り広げる。 三姉妹が幼いころ、蓮オバアに連れていかれたところは、米軍基地の中だった。 ここに、オバアの父、三姉妹の曽祖父が言うには海神様の墓がある。 三姉妹の誰かがいつかこの土地を継いで、一年に一回の海神様の墓参りするように、という頼みを三人は全力で拒否した。 時は経ち二十年後、長女汀は銀座高級クラブのママ、次女泉は海洋学者、三女澪は地下アイドルになっており、それぞれの理由で金を必要としていた。 そこに、蓮オバアが入院したという知らせが届く。 病院で揃った三姉妹に、オバアは二十年前と同じ頼みをする。 但し、加えられた情報は、引き継ぐ軍用土地の資産価値は五億円だということ。 転がり込む額の大きさに色めき立つ三姉妹だが、相続するには条件があった。 曽祖父が見つけた海神の秘宝を持ってきた者が、この土地を引き継げると。 散会した三人は、さっそくそれぞれの力を駆使して海神の秘宝を探し始めるのだった。 沖縄は辺境であるが、かつては王国の中心地だった。 この狭い土地で、基地問題、国境問題を抱えている。 基地問題でも沖縄人が抱く気持ちは様々、 国境問題に関してもナショナリズムを客観視している。 基地問題、国境問題に対し、あえて逆撫でする発言を登場人物にさせているが、そこに沖縄人と日本人の考えの断絶に気が付かされる。 根拠なく尖閣諸島の領有権を主張するのに、県内の基地については返還要求を進めないのか。 明らかな矛盾に気が付いている日本人がどれだけいるのか。 ハチャメチャなストーリーに加えて、沖縄のアイデンティティを小説の形での主張が見え隠れする。
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2021.4 まぁハチャメチャな小説でした。これだけめちゃくちゃなストーリーなのにバラけないのは作家さんの力でしょうか。 ただ三姉妹の呼び名がエロ、処女、ロリというのは連呼されるとうんざり感一杯でした。
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