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一億円のさようなら の商品レビュー

3.7

35件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2024/05/01

人物の造形が無理矢理な感があって、感情移入しにくかった。また引きを作るためだと思うが、読者には分からない話を登場人物が知っていて思わせぶりな描写が続く手法は、読んでいて面倒であった。エンタメ狙いであると思われる美食や車の説明、観光案内めいた部分も煩わしかった。総じて、週刊誌の連載...

人物の造形が無理矢理な感があって、感情移入しにくかった。また引きを作るためだと思うが、読者には分からない話を登場人物が知っていて思わせぶりな描写が続く手法は、読んでいて面倒であった。エンタメ狙いであると思われる美食や車の説明、観光案内めいた部分も煩わしかった。総じて、週刊誌の連載などで次号のための引きと、その号だけのエンタメにふった作品なのかと感じた

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2024/03/20

正直、面白くはなかった。 なんというか妻がなぜ主人公にここまで執着するのか分からない。加えて、これまで何十年も使用しなかった遺産を、夫を繋ぎ止める為にそんな簡単に使うんだという違和感。 妻がただただ気持ち悪かった。

Posted byブクログ

2024/01/03

鉄平は、妻の夏代が二十歳くらいの頃、伯母から遺産を相続しており、相続財産は総額四十八億円程度となっているという秘密を偶然知ってしまいます。 夏代はなぜ結婚前からの遺産の存在を隠し続け、一切手をつけなかったのか。なのに、どうして突然カナダのバイオベンチャーに二億円を出資したのか。...

鉄平は、妻の夏代が二十歳くらいの頃、伯母から遺産を相続しており、相続財産は総額四十八億円程度となっているという秘密を偶然知ってしまいます。 夏代はなぜ結婚前からの遺産の存在を隠し続け、一切手をつけなかったのか。なのに、どうして突然カナダのバイオベンチャーに二億円を出資したのか。 遺産をずっと秘密にされてきた鉄平は、妻のこと、家族のことを何も信じられなくなってしまいます。 妻を信じられなくなった鉄平の気持ちも、夫に遺産を隠し続けてきた夏代の気持ちも、どちらもわかるような気がします。家族や結婚生活について、自分だったらどう思うか、考えてしまいます。

Posted byブクログ

2023/11/01

NHKで現在ドラマが再放送中。先が気になったので、図書館から借りてきて原作を読んだ。ドラマと原作では、スポットが当てられる人物が若干違ったが、小説も一気読みした。 もし、自分にこんな莫大な遺産が転がりこんてきたら、嬉しくてたまらないけど、同じくらい不安にもなるだろうなぁ。疑心暗鬼...

NHKで現在ドラマが再放送中。先が気になったので、図書館から借りてきて原作を読んだ。ドラマと原作では、スポットが当てられる人物が若干違ったが、小説も一気読みした。 もし、自分にこんな莫大な遺産が転がりこんてきたら、嬉しくてたまらないけど、同じくらい不安にもなるだろうなぁ。疑心暗鬼にもなるだろうし、命も狙われるだろうし。 自分の身の丈にあった暮らしが一番しあわせだと実感した。

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2023/06/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白いんだけど、奥さんの大金を手にした時の決断がなんか現実離れ感半端ない。 こんな大金困ってる時に使うなり、放置せず寄付するなり世の中に金を循環させてくれよと思う。 考え方に今一つ共感できず、好きになれない。 美人という描写にますます、??でした。 ふっつーのおばちゃんが億万長者の方がリアルですね。 ですが、ストーリー的には好み。 まぁ何があるってわけじゃないけど、1人の男の人生を覗き見している気分になった。 ただ主人公の側面である野生的な大胆さがあまりピンとこない。 最後はアッサリしていたような。 半沢直樹的な仕返しを期待していたんだけどな。

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2023/06/16

人生や人間やお金についてぐるぐる回るような長編。 夏代という女が最初から最後まで訳わからなく気持ち悪くって嫌いだった。

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2023/01/18

この方の小説は、心情をダイナミックに表現する文体が好きで、ほかにも色々と読んでいます。本作は文庫で660ページ以上。心地よい厚さと持ち重りで、こういうのが電子書籍では味わえないですね。 いろいろと状況設定がかなり突飛で、登場人物とくに主人公のキャラクター設定もかなり目まぐるしく変...

この方の小説は、心情をダイナミックに表現する文体が好きで、ほかにも色々と読んでいます。本作は文庫で660ページ以上。心地よい厚さと持ち重りで、こういうのが電子書籍では味わえないですね。 いろいろと状況設定がかなり突飛で、登場人物とくに主人公のキャラクター設定もかなり目まぐるしく変わります。あれ、こんな人だったの? とか。他の登場人物への態度や心情もコロコロ変わるし。でも、考えてみれば実際の生活ってこんな感じなのかもしれない。自分の生活を考えてみても、気持ちなんか、どんどん変わっていくし。 メインの舞台である福岡と金沢のきめ細かい描写が秀逸。旅に出たくなりました。

Posted byブクログ

2022/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文句なしに面白い 最後の1ページまで驚かされた。 夏代とこのまま終わって、会社にも戻らずこのまま金沢で新たに人生を歩んでいくのかと思ったけど、夏代の方が一枚上手だったな〜

Posted byブクログ

2022/10/21

一部の人間を極端に類型分けすることで際立たせていたが、本当にそこまで明確に類型分けができるものだろうかと感じた。母親が子どもに近いところで様々な相談を受けて父は知らないという構図は、世の中に多いところとは思うが、本作での父が知らない程度はとても大きく、当人とすればこれは強いショッ...

一部の人間を極端に類型分けすることで際立たせていたが、本当にそこまで明確に類型分けができるものだろうかと感じた。母親が子どもに近いところで様々な相談を受けて父は知らないという構図は、世の中に多いところとは思うが、本作での父が知らない程度はとても大きく、当人とすればこれは強いショックを受けたに違いないと思った。そして、最後まで配偶者の為すままに、事が動いていくところは、本当にそうなるかなと思いつつ読了した。

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2022/10/12

一億円のさようなら 白石一文 僕はもう何年も前から著者の大ファンでほぼ全ての作品を読破しています。ここ2年ばかし環境が変わって忙しくて読書から遠ざかっておりましたが、この夏、また読書を再開することができ、積読の一冊で長らく放置して来た本書をやっと読了することが出来ました。 白石一...

一億円のさようなら 白石一文 僕はもう何年も前から著者の大ファンでほぼ全ての作品を読破しています。ここ2年ばかし環境が変わって忙しくて読書から遠ざかっておりましたが、この夏、また読書を再開することができ、積読の一冊で長らく放置して来た本書をやっと読了することが出来ました。 白石一文作品らしく社会的な立場を得た50前後の男女が主人公で、多くは人生の後半へ差し掛かった大人が向き合う家族や妻への愛情、恋愛、会社や社会生活での悲喜交々の中に「運命的な出会い」だったり「ある種の結末」だったり「新しい出発」だったり、白石先生が描く主人公と年恰好が近い場合が多いせいか似たような壁や障害に突き当たったり、囚われたりする彼らが求める解決策や答え、たどり着く結果…の先に「人生とは」「男女とは」「仕事とは」「生きるとは」みたいな人生の真理みたいなものを突きつけられて、やたらと共感してしまうんです。だって同じような境地を自分だってみているから…そこがすごく良いんですよ白石作品は… 最新の著書が出ているはずなんですけど、未読の白石作品は数冊なので完全読破と読み返しを始めようと思います。本作は最初から最後まで「これから彼はどうなるんだろう…」ってハラハラしながら読み進められました。白石節も随所にあってとても面白かったです。白石一文作品を未読の皆さまはぜひ一冊手に取って欲しいと思います笑笑

Posted byブクログ