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一億円のさようなら の商品レビュー

3.7

35件のお客様レビュー

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2020/10/02

内容(「BOOK」データベースより) 加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。30年前、夏代は伯母の巨額遺産を相続、そしてそれは今日まで手つかずのまま銀行にあるというのだ。その額、48億円。結婚して20年。なぜ妻は隠していたのか。発覚した妻の巨額隠し資産。続々と明らかになる家族のヒ...

内容(「BOOK」データベースより) 加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。30年前、夏代は伯母の巨額遺産を相続、そしてそれは今日まで手つかずのまま銀行にあるというのだ。その額、48億円。結婚して20年。なぜ妻は隠していたのか。発覚した妻の巨額隠し資産。続々と明らかになる家族のヒミツ。爆発事故に端を発する化学メーカーの社内抗争。

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2020/09/22

久しぶりの白石作品 一億円を手にして、心機一転仕事も家庭も捨てて海苔巻き屋さんを始める。 やっぱり白石さんの作品は面白いなと思った。物語自体というよりも登場人物の発する言葉や思想が魅力的だった。

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2020/09/17

長年連れ添った妻が、実は巨額の遺産を持っていた。その額は48億円。あなたが夫だったとして、そのことを知ってしまったらどうしますか?そして、1億円あげるからあなたの好きなようにしていいと言われたら、一体どうしますか? お金があるということで見えてくる世界。お金があるからこそできる...

長年連れ添った妻が、実は巨額の遺産を持っていた。その額は48億円。あなたが夫だったとして、そのことを知ってしまったらどうしますか?そして、1億円あげるからあなたの好きなようにしていいと言われたら、一体どうしますか? お金があるということで見えてくる世界。お金があるからこそできること。お金を超えて大切なもの。そんなお金を巡るあれこれを、作者はリアリティーのある設定と描写で上手に描き出していると思いました。 600ページを越える大作ですが、すんなり読めます。クライマックスでの予想外の展開は、お金は何のために使われるべきかという、物語の主題の一つに対する答えになっていて、とても興味深かったです。

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2020/09/08

登場人物達のどこにでも居そうでどこにも居ないようなそんな突飛で、でも妙に人間臭いところが印象的であった。20代の私と50代の私では受け取り方が変わるようなそんな考えさせられる話。人生の転機にまた読んでみたい。

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2020/09/06

いやはや…こんな分厚いのに一日で読み切ってしまった。全力疾走。 20年連れ立った妻に48億もの遺産があると知った主人公。家族、仕事、お金とは。人生とは。 「白石作品過去最高のエンタメ度」とあるけれど、まさしくその通りで、ちょっとした連ドラを一気に見終わった感じ。 最後はいつも...

いやはや…こんな分厚いのに一日で読み切ってしまった。全力疾走。 20年連れ立った妻に48億もの遺産があると知った主人公。家族、仕事、お金とは。人生とは。 「白石作品過去最高のエンタメ度」とあるけれど、まさしくその通りで、ちょっとした連ドラを一気に見終わった感じ。 最後はいつものように力強い(読者からすると物悲しい)終わりかと思ったけど、いい意味で裏切られた。あの終わり方も「最高娯楽小説」って感じでいい。 白石氏の作品はとにかく登場人物が多いけど、それが複雑に絡み合ってほどけて、また絡んでいく様が気持ちいい。これだけ人がでてきても読み手がこんがらがらないのはすごいと思う。そして人生は運であり、縁だなあと思う。 私は白石一文と柚木麻子が狂ったように好きなのだけど、なんでだろうと思った。 柚木麻子は「苦しいくらい共感できる」のに対し、白石一文作品の登場人物には基本的に共感できない。男性も、女性も。自分とは違う世界の、自分とは違う考え方の人だからその強い言葉や行動がすんなり心に沁みるのかもしれないなと思った。

Posted byブクログ