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梨の子ペリーナ の商品レビュー

3.7

26件のお客様レビュー

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2020/11/15

この絵本の絵は酒井さんでしか表せないテイスト。その上で酒井さんは新しい表現に挑戦している。話しは昔話っていいなぁという筋と構成。

Posted byブクログ

2020/10/15
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※このレビューにはネタバレを含みます

梨の実のかわりに籠に入れられた女の子ペリーナ。 お城で働くようになりますが、王子と仲よくなったことを妬まれ、魔女の宝物を取ってくるようにと、追い出されてしまいます。 魔女は梨の木の精だったのかな! 途中で出会う3人の女、3匹の犬、かたい扉は、不幸で恨みがましい顔だったが、ペリーナのおかげでやさしい顔を思い出す。 赤い川は、色が怖い。 酒井さんの絵が雰囲気のある作品にしている。 王さまは、ただただ人の気持ちや状況を思いやれないだけなのかな?税率も子どもへの無理難題も、正座案件や。 でも、家族は大切にしているみたいだし。

Posted byブクログ

2020/10/12

王様へおさめる梨が足りなかったからと、梨と一緒に娘をカゴに入れた父親には驚いた。かまどの掃除の場面もびっくり!イタリアの昔話は斬新。臨機応変でくじけないペリーナ。酒井さんの絵がぴったり。

Posted byブクログ

2020/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

酒井駒子さんの描く絵が好きで、手に取る。 表紙はもちろんだが、開くと見返しも美しくて、そこから引き込まれる。 色がついてるページとついていないページのコントラストもいい。 想像の余地も与えてくれていて。 昔話の詳細に語られない部分が、上手に表現されていて、世界に入りやすかった。 ペリーナは勇敢で愛らしいし、 そして最後の2ページの描かれ方も好き。 一つ気になるのは、訳。 訳は、翻訳の文章だなと思った。 “一本の梨の木をそだてている男がいました“ よりも、 “男が一本の梨の木を育てていました“ の方が自然だし、 “梨といっしょにころがりだした女の子は“ よりも “女の子は梨といっしょにころがり、そのまま…“のつなげた方がいいように思う。 “血のように赤い水が流れている川“も “このよのものとは思えないほどうつくして、りっぱなお城“も 修飾語が名詞にいくつもかかっていて、もう少し耳で聴いてもわかりやすくならないかなと。 創作なら思わないことも、 昔話だからこそ、そう思う。 例えば、寝る前に子どもに読むとする。 ページをめくると、川や城が絵で飛び込んでくることが前提としてあるからか。 絵と文章がセットになって楽しむ、読む文学ということなのか。 絵本だからいいのかもしれない…と思いながらも、気になった。 とは言え、 お話も絵も好き! 酒井駒子さんがいろんな昔話を描いてくれたらうれしい。

Posted byブクログ

2020/09/14

(アマゾンより) 梨と一緒にかごに入れられ王様の宮殿にやってきたペリーナは、召使として働くことに。心優しいペリーナは誰からも好かれ、王子とも仲良くなりました。ところが、ありもしないうわさを流され、魔女の宝をとってこいと、宮殿を追い出され…。理不尽な目にあいながらも、率直で綺麗な心...

(アマゾンより) 梨と一緒にかごに入れられ王様の宮殿にやってきたペリーナは、召使として働くことに。心優しいペリーナは誰からも好かれ、王子とも仲良くなりました。ところが、ありもしないうわさを流され、魔女の宝をとってこいと、宮殿を追い出され…。理不尽な目にあいながらも、率直で綺麗な心であり続け、出会う不思議なものたちの苦しみを解放しながら、魔女の宝を探しにいくペリーナ。その勇敢で清らかな姿に胸をうたれます。

Posted byブクログ

2020/09/22

酒井駒子さんの表紙にひとめぼれのジャケ買いだったけれど、イタロ・カルヴィーノの再話によるゆうめいなイタリアの昔話が酒井駒子の絵で語られるというぜいたくコラボ。かしこくやさしい女の子が3枚のお札的困難を乗り越えるお話。 ちょっと既視感があるなぁと思って本棚をさぐってみたら、 剣持...

酒井駒子さんの表紙にひとめぼれのジャケ買いだったけれど、イタロ・カルヴィーノの再話によるゆうめいなイタリアの昔話が酒井駒子の絵で語られるというぜいたくコラボ。かしこくやさしい女の子が3枚のお札的困難を乗り越えるお話。 ちょっと既視感があるなぁと思って本棚をさぐってみたら、 剣持弘子(再話)、小西英子(絵)「プレッツェモリーナ<イタリアの昔話>」(こどものとも2019年3月号)が、やはり女の子が主人公の「ラプンツェルと三枚のお札とカエルの王子がミックスしたような昔話らしいお話」だった。擬人化された扉の蝶番に油を塗ってやるというのがイタリアっぽさか? イタリアの昔話に興味がでたら、 イタロ・カルヴィーノ(再話)安藤美紀夫(訳)安野光雅(画)「カナリア王子 イタリアのむかしばなし」福音館文庫 がおすすめ。ここにも「ナシといっしょに売られた子」という題で入っている。

Posted byブクログ