梨の子ペリーナ の商品レビュー

関口英子(訳者),酒井駒子(絵),イタロ・カルヴィーノ

2021/08/25

『マルコヴァルドさんの四季』のカルヴイーノ。
昔話を収拾し、再話も手がけていたのだと、そこにまず感動する。
酒井駒子さんの絵も素敵。
黒塗りの絵も良でなくても、この方の絵は「静謐」さを漂わす・・・

イタ語で、読んでみたいなと、久々に、イタ語愛・ｗ

2021/07/27

いいなぁ！
王道のおとぎばなしだ。

梨のカゴに入れて捨てられた少女が
ある試練を受け、賢者の後ろ盾を得て
それを上手に解決することで
幸せになりました…で終わる。

酒井駒子さんの絵もやさしくて。
手足の生えた「宝箱」も妙にかわいい！

2021/06/27

【感想】
・絵がとても美麗な絵本。木の上で眠るペリーナは特に劇的。
・カルヴィーノは好きな作家。『イタリア民話集』は岩波文庫か何かで持ってて読んだけど例によって内容は全く覚えてないので問題はなし。
・現代風の作品なら、主人公は忠告を全く聞かず好き勝手に行動し波瀾万丈な冒険になるのだろうけど、ペリーナは感情を見せず淡々とクエストをクリアしていくところがむしろ恐ろしい。

【内容】
・梨とともに年貢にされてしまった少女ペリーナが王の命により魔女の宝物を取りにいく途中の難関をどうクリアするか？

2021/04/21

イタロ・カルヴィーノのイタリア民話集から。
（岩波の『イタリア民話集』にはこの話は入っていなかった）

秘数3の主題。めでたしめでたしの物語だが、冒険して帰ってくるのは王子ではなく姫である。

渡されたアイテムを惜しげもなく使う心根。

全体のカラーグレーディングが美しく、映像的。
黒バックではない酒井駒子もよいな。
スケッチ的なものを織り込むのは新表現か。

血の川の見開きがすごい。

2021/04/13

13分、ゆっくり読むと15分。
良い子がやっかまれて試練に立ち向かう。味方が現れて、助言をくれる。困難を乗り越えてハッピーエンド。
何より、酒井駒子の絵が素晴らしい。
読み聞かせにも使えるし、膝上で読む宝物にもなる作品。

2021/02/22

酒井駒子さんの絵が素敵すぎる。色合いも。助けたペリーナのことをみんなが守ってくれる。ペリーナの勇気の勝ちだね。しなやかにしたたかに。

2021/02/11

一人読み向き。
親子の読み聞かせなら◎

ふと目に入るのは油絵のようで、あまり今風ではありませんが、中を開くと細やかでよくできています。

大人でも読んでみて、最後は微笑む内容です。

2021/02/10

綺麗な絵だったなあ。
線自体は細かくないんだけど、植物の茂りとか人の丸み、表情、髪の動きがすごくリアルというか生きてる感じを出せるの本当にすごいよなあ。
ダークなシーンもしっかり雰囲気出てて好き。

話の流れはシンプル。
最後はあらって感じでいいお話でした笑

2021/01/09

王さまに納める梨が足りなかったので、男は娘をかごに入れ、葉っぱをかぶせて献上しました。お城でみつかった娘は、働かせてもらえることになりました。かしこくて心の優しい娘は、いつしか王子様と仲良くなりましたが、ほかの召使からねたまれて…。
イタリアの昔話に酒井駒子が幻想的な絵を付けた絵本。文章もわかりやすく、絵もいい雰囲気を醸し出しています。

2020/12/26

絵だけで３点付けちゃう酒井駒子さんの世界観。
シンプルなストーリーに
おとぎ話なダークファンタジーを入れた
独特な色合いが面白かった。
とはいえシンプルなストーリーだったので３点かなぁ。