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幻のアフリカ納豆を追え! の商品レビュー

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32件のお客様レビュー

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2020/12/27

アフリカにも納豆がある、というのはちょっと信じがたいものがあるが、本書を読むと、いやいや、しっかりと根付いた食文化なのである。しかも、前作アジア納豆と全く違う様相を見せつつ、根底にはしっかりと納豆セオリーが流れていることが確認される、納豆探求の最終形態

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2020/11/15

人の食べることへの思いの強さを、納豆を通じて感じることができる。そもそも、「なぜそれを食べようと思ったか、なぜそう作ろうと思ったか」と思われる食材は多いが、その食べられるようになるまでの過程を見てとることが出来る。 純粋に好奇心を満たすことができ、読んでよかった。

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2020/11/09

いやあ、凄かった。壮大と言うにふさわしい。 前作も「納豆は日本の食文化」という思い込みを打ち砕くには十分であったが、この本の最後のサピエンス納豆という仮説は学者が検証するに値するのではないか。 高野さんは学者ではないけど、この行動力、頭の回転、発想力はそんじょそこらの学者がかなう...

いやあ、凄かった。壮大と言うにふさわしい。 前作も「納豆は日本の食文化」という思い込みを打ち砕くには十分であったが、この本の最後のサピエンス納豆という仮説は学者が検証するに値するのではないか。 高野さんは学者ではないけど、この行動力、頭の回転、発想力はそんじょそこらの学者がかなうものではないからなあ。しかし、学者のようにひとつのことだけをやるには才能がありすぎるのだ。ここまでくると、ただの「ノンフィクション作家」でいいのか?とすら思う。 『謎のアジア納豆』とあわせて高野秀行の代表作だろう。 本当に感動した。 でも、冷静に考えたらソマリアのときも、これは高野さんの代表作!と思ったのよね。他の人には決して書けないものだったから。 だから、私的にはソマリア2冊と納豆2冊が代表作。今のところ。 まだまだ代表作が書けそうな高野さんから目が離せない。どうかお元気で。

Posted byブクログ

2020/11/03

納豆は日本独自の食べ物と思っていたが、韓国、ミャンマーなどのアジア、セネガルやブルキナファソ、ナイジェリアなどのアフリカ諸国にも、日本とは異なる過程で作られた納豆が存在している。アフリカ諸国の納豆の食仕方のバラエティーは日本よりも豊かなようである。驚いた。そして著者の取材にかける...

納豆は日本独自の食べ物と思っていたが、韓国、ミャンマーなどのアジア、セネガルやブルキナファソ、ナイジェリアなどのアフリカ諸国にも、日本とは異なる過程で作られた納豆が存在している。アフリカ諸国の納豆の食仕方のバラエティーは日本よりも豊かなようである。驚いた。そして著者の取材にかけるエネルギーがすごいにも脱帽。

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2020/10/31

いやあ、貴重な文献ともなりそうな納豆調査紀行。 いつも通りの楽しい高野さんの珍道中でありながら、最終章は論文としても成立する文章。納豆はこんなに世界中で食べられていたとは!!

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2020/10/29

高野作品の1ファンですが、今作も本当に面白かったです。面白かった、と一言で片付けられない労力をヒシヒシと感じてはおりますが、その言葉しかありません。1日1食は必須で、たまに3食食べる大大大好き納豆の話なのでいつも以上に興味深く読ませていただきました。「ソマリランド」で講談社ノンフ...

高野作品の1ファンですが、今作も本当に面白かったです。面白かった、と一言で片付けられない労力をヒシヒシと感じてはおりますが、その言葉しかありません。1日1食は必須で、たまに3食食べる大大大好き納豆の話なのでいつも以上に興味深く読ませていただきました。「ソマリランド」で講談社ノンフィクション賞受賞されましたが、結構真面目で深刻な主題にしかノンフィクション賞をあげない風潮には大いに憤りを感じます。このような日常的なものを追いかける労作にこそ大宅賞をあげてもよいのではと感じます。

Posted byブクログ

2020/10/20

納豆を通して調査の面白さ・難しさ・思い込みが感じられる。どこの人間でもやっぱり似たよなことするんだと思った。 最後のハイビスカス・バオバブ納豆のところで無意味な作業とそれを補うべく追加された有用な作業がどのような経緯で発生したのか気になる。特に追加された作業。あと無意味な作業には...

納豆を通して調査の面白さ・難しさ・思い込みが感じられる。どこの人間でもやっぱり似たよなことするんだと思った。 最後のハイビスカス・バオバブ納豆のところで無意味な作業とそれを補うべく追加された有用な作業がどのような経緯で発生したのか気になる。特に追加された作業。あと無意味な作業にはおのずからどこかで気づくのだろうか。

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2020/10/09

納豆を食べない関西人なので納豆興味ないなと思いつつ、前作読んだし、なんかミステリ的解決をするみたいなことをどっかで読んだので買ってみた。 私が食べないのはご飯に載せる臭い豆なので調味料的に使われるアフリカや韓国の納豆なら食べてみたいって思ったな。 あと解決部分は、あ、はい。って感...

納豆を食べない関西人なので納豆興味ないなと思いつつ、前作読んだし、なんかミステリ的解決をするみたいなことをどっかで読んだので買ってみた。 私が食べないのはご飯に載せる臭い豆なので調味料的に使われるアフリカや韓国の納豆なら食べてみたいって思ったな。 あと解決部分は、あ、はい。って感じだけど、もしかしたらほんとに裏付け取れて歴史的解決するかもよねー。

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2020/09/25

わたしは納豆がまったく食べられなくて、納豆にはまーーーったく興味がないんだけれど、おもしろかった。 確かに、納豆って日本特有の食べ物って思ってて、まあ韓国とかアジアにあったっていうのは可能性はありそうと思えるけど、さすがに西アフリカにもあった(大豆じゃないけど)っていうのは驚く。...

わたしは納豆がまったく食べられなくて、納豆にはまーーーったく興味がないんだけれど、おもしろかった。 確かに、納豆って日本特有の食べ物って思ってて、まあ韓国とかアジアにあったっていうのは可能性はありそうと思えるけど、さすがに西アフリカにもあった(大豆じゃないけど)っていうのは驚く。 けっこう納豆研究として文化人類学的?学術的?な話も多かったけれど、でもやっぱり、読んでいておもしろい!と思うのは、現地でのハラハラするような経験で。西アフリカで憲兵隊に調べられる、とか、納豆できてないかもしれない、とか。あからさまには言わないけど、取材許可にお金が必要と言われて、案内してくれる人と、「いくら?」「あなたの好きな額で」「〇フラン?」「それじゃ少なすぎる」「じゃあいくら?」「好きな額で」みたいなやりとりとか。あと、納豆をつくってみせてくれる人にお金を要求されてその額の交渉とか興味深い。あまり他にこういう世界の奥地僻地での探検・冒険モノみたいなノンフィクションは読んでいないからわからないけど、こういうことよくあるのかな。 あと、いつも高野さんの本を読むと思うけど、現地で案内してくれる人たちがだれもかれも個性的で、高野さんとその人たちとのあれこれ、仲良くなったり、ときにはちょっと気まずくなったりていうのがおもしろかった。

Posted byブクログ

2020/09/17

探検部分は面白いのだが結論部分が長いわりに根拠薄弱に思えてのれなかった。もちろん納豆は食べたくなりすぐ買いにいった。

Posted byブクログ