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これからの男の子たちへ の商品レビュー

4.4

95件のお客様レビュー

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2023/01/12

有害な男らしさは良くない、その通り。男らしくないのはカッコ悪いという風潮は良くない。 20年、30年前と比べると性差別性暴力が無くなりつつあるがまだまだ途上。

Posted byブクログ

2022/12/29

・「あっ」と思ったのが、性表現に関しての規制についての話で、そもそも性教育がまともにされず、知識をメディアを通して得るという事が多い、という事に今さらながら気づいた。「ファンタジー」を「知識」として摂取してしまう可能性が日本では余りに大きい、という事。 正直、今まで性表現の批判に...

・「あっ」と思ったのが、性表現に関しての規制についての話で、そもそも性教育がまともにされず、知識をメディアを通して得るという事が多い、という事に今さらながら気づいた。「ファンタジー」を「知識」として摂取してしまう可能性が日本では余りに大きい、という事。 正直、今まで性表現の批判に関しては厳しいと感じていたのだけど、それは間違いだった。状況の危険さを考えると当たり前だと思った。ゾーイングで防げるものか? 限界あるのでは? ・性風俗問題については、違和感あり。うん?と思った。(性差問題とは違う所の)社会システムの問題として解決しなければいけないのでは。 ・ピンと来ていない所もある。自分の考えが至らない所もあるはず。考えるきっかけになった。参考になった。読んで良かった。

Posted byブクログ

2022/12/28

無意識に「女らしく」「男らしく」と言っていないか、気にかけるようになった。 会社の上の人たちはおじさんばかりで、どうしても「若い女」としての振る舞いをしてしまう自分に気づき、嫌気がさしてしまった。 男性は感情を言語化するのが苦手、というのになるほどと思った。 たしかに恋人など...

無意識に「女らしく」「男らしく」と言っていないか、気にかけるようになった。 会社の上の人たちはおじさんばかりで、どうしても「若い女」としての振る舞いをしてしまう自分に気づき、嫌気がさしてしまった。 男性は感情を言語化するのが苦手、というのになるほどと思った。 たしかに恋人などとやり取りすると、どう思ってるのか読み取れないことが多いなあとこの本を読んで気づいた。 もし子供を持つことになったら、配偶者や両親に読んでもらいたい。

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2022/12/18

『有害な男らしさ』 印象に残ったのは、このフレーズです。 本書に くりかえし出てきます(ФωФ) 高校生の息子にも、この本を読んでもらったところ感想は、『腹立つけど、言ってることは合ってる』 息子に本書を読んでもらえただけで嬉しかった。少数派の考え方を受けとめてくれた気...

『有害な男らしさ』 印象に残ったのは、このフレーズです。 本書に くりかえし出てきます(ФωФ) 高校生の息子にも、この本を読んでもらったところ感想は、『腹立つけど、言ってることは合ってる』 息子に本書を読んでもらえただけで嬉しかった。少数派の考え方を受けとめてくれた気がした。 まずは、『知る』『多数派と少数派』『上から下へのパワハラ』を意識する。『なんか変じゃないか?』という『モヤモヤ感』を大切にする…。理解してくれそうな人に『モヤモヤ』を聞いてもらう、共感してくれる仲間を増やす、そういうところから始めてみよう。 太田啓子さん、ありがとうございますm(。-ω-。)m

Posted byブクログ

2022/12/01

私はケンカも弱く、運動音痴で、うじうじもじもじしていて「男らしくない」レッテルを自他から貼られていたような子供でした。コンプレックスを抱えてしんどいこともあったので、「男らしさ」から自由になるためのレッスン、というサブタイトルに思わず出がのびました。 〈本書で得た考えや、改めて...

私はケンカも弱く、運動音痴で、うじうじもじもじしていて「男らしくない」レッテルを自他から貼られていたような子供でした。コンプレックスを抱えてしんどいこともあったので、「男らしさ」から自由になるためのレッスン、というサブタイトルに思わず出がのびました。 〈本書で得た考えや、改めて感じたこと〉 ・モテよりマッチングが重要(人数よりも相性) ・男性は気持ちの共有が下手であり、「言わなくてもわかってるだろ」といったコミュニケーションの省略が見られる ・男性は自分自身では自尊感情を供給できないから、褒められないと(自分が優位でないと)機嫌を損ねるのではないか(マンスプレイニング等) ・男性は、達成か逸脱のどちらかで存在証明をしようとする ・自立とは、依存先を増やすこと ・お互いに評価をし合わない者同士で対話することが重要 女性を憎んだ末にテロ行為にでてしまうほど、恐ろしく歪んで凝り固まった女性感をもった「インセル」男性を紹介した章はとくに興味深く読みました。多感なころの自分のなかにもわずかながらインセルな部分が確実にあったことを思い出し、童貞マインドをこじらせた自分の恐ろしさにゾッとしつつ、「あのまま歪みきってしまわなくて本当によかった」とホッとする思いでした。 「バレンタインチョコ何個もらった」「はやく童貞すてなきゃ」「何人と経験した」など、子供の頃からあるホモソーシャル内のモテ競争のようなものが、あの頃の自分を疲れさせていたんだなとここ数年でやっと気が付きました。 本当はモテることなんて人生でとくに意味もないのに、告白された人数の多さが男の価値のように若い頃は思っていた部分があったのです。「◯人から告白された」ことより、いま自分の周りにいる大事な人(恋愛関係に限らない)ひとりひとりの方がよっぽど大事でしょう。ナチュラルに女性を数で見ている(モノあつかいしている)ことも、愚かであったと思います。SNS等で見かける「モテしぐさ」のようなものも「モテしぐさってなんやねん」と今なら思います。 この本を読んで、ハッとしたり、自省すべき点がたくさんありました。しかしこの本の中にある主張に疑問があった場合でも「それはあなたが社会から男性像を刷り込まれて育った男性だからです。女性への理解力を養われなかったからです」と一刀両断されてしまうのかなという恐れのような気持ちもすこしありました。 私はアートや映画、音楽が好きなのですが、やはりフィクションのなかには、作者が責任を負ったうえで表現の自由があって欲しいと願っています。昨今、規制により表現の幅が狭められている懸念があります。R18などのゾーニングすべきだと思います。ですから著者が、子供も見るような「ドラえもん」でしずかちゃんの入浴シーンがあることを疑問視することに異論はありません。 風俗で働く女性についても本書は触れていますが、中には経済的に止むに止まれぬ事情で仕方なく働く女性もいるでしょうし、もちろん風俗で働くことが本意でない人が0になればいいと思っています。しかし中にはここが自分の生きる道だという人もいるかもしれません。人権を掲げる外野によって廃れてしまったミゼットプロレスラーのことをふと思い出しました。 なんにせよ子供のうちからしっかり性教育に力をいれることが急務だと思います。遅れていると言われている日本の性教育ですが、わたし自身、子供のうちに学校や親からしっかり教えておいてほしかったことがいっっっっぱいあります。性教育の徹底により、「自分と他人を大事にすること」「社会から植え付けられた性差」「LGBTQ+のこと」「フィクションと現実を切り分ける意識」についても子供の頃から学べるようになるといいなと願います。

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2022/11/22

 子供の頃から「男らしさ」が求められ、男性の優越感、特権的待遇にあぐらをかいてこなかったか。逆に、「男らしさ」の呪縛に押し潰され、部活や職場で苦しい思いをしてこなかったか。本書は、世界の中でジェンダーギャップ指数が極めて低い日本の現状を踏まえ、自身が2人の男の子の子育てを通じ、こ...

 子供の頃から「男らしさ」が求められ、男性の優越感、特権的待遇にあぐらをかいてこなかったか。逆に、「男らしさ」の呪縛に押し潰され、部活や職場で苦しい思いをしてこなかったか。本書は、世界の中でジェンダーギャップ指数が極めて低い日本の現状を踏まえ、自身が2人の男の子の子育てを通じ、これから男性としてどのように生き、考えいくのが望ましいか具体例を上げて、問題提起します。また、相手・パートナーの立場にたって、恋愛や結婚、セクハラや性暴力について、深く考えていきます。特に、性の同意、避妊など、遅れた日本の性教育に警鐘をならします。章ごとに、小島慶子さんらとの対談を交えて、課題の整理と具体的解決策を考えていきます。私たち世代が次世代に残すべきこと、特に男の子を育てる者としては、「差別的男性にさせないこと」、「性差別や性暴力に怒り、共にたたかってくれる男性を増やすこと」と提起します。

Posted byブクログ

2022/11/17

わりとこういう話は興味を持っている方だとは思ってるけど、知らなかったことが結構書いてあった。対処法とか考え方とかもたくさんあって、参考になるなと思ったところもたくさんある。 最後に著者が、次世代のために、特に男の子を育ててる者としては「わが子を差別的な男性にさせないこと」「性差別...

わりとこういう話は興味を持っている方だとは思ってるけど、知らなかったことが結構書いてあった。対処法とか考え方とかもたくさんあって、参考になるなと思ったところもたくさんある。 最後に著者が、次世代のために、特に男の子を育ててる者としては「わが子を差別的な男性にさせないこと」「性差別や性暴力に怒り、一緒にたたかってくれる男性をもっと増やすこと」じゃないか、と言っていて、そうあってくれると生きやすそうだなと思った。

Posted byブクログ

2022/10/19

有害な男らしさは、幼少期から周囲の影響によって刷り込まれる。そのまま成長したら、軌道修正は不可。 軌道修正可能な小学校低学年までに、正しい性教育、ジェンダーの教育をすべきと著者は主張する。 著者は関東圏で活躍する女性弁護士。2児(男子)の母でありシングルマザー。 仕事を通じて、男...

有害な男らしさは、幼少期から周囲の影響によって刷り込まれる。そのまま成長したら、軌道修正は不可。 軌道修正可能な小学校低学年までに、正しい性教育、ジェンダーの教育をすべきと著者は主張する。 著者は関東圏で活躍する女性弁護士。2児(男子)の母でありシングルマザー。 仕事を通じて、男女差別、性被害、セクハラなど、日本におけるジェンダー差別を目の当たりにし、息子たちに加害者になって欲しくないとの思いから、本書を執筆した。 スカートめくり、カンチョウ、しずかちゃんのお風呂シーン。どれも他愛の無い、子供の悪ふざけの一つではあるが、確かにこういう他愛の無い一つずつの積み重ねが、女性軽視に繋がるのかもしれない。 過労死に男性が圧倒的に多いのは有害な男性性ホモソーシャルの顕著な例。仕事ができない者、脱落する者は男らしくない、生きる価値がないという価値観が刷り込まれている。 本書の中で出てくる、教室の生徒が黒板に向かって紙を投げる授業はとても分かりやすかった。前列にいる特権階級の人は振り返らないと後ろの席の人たちのことが見えないし、分からない。 日本は治安が良く、犯罪が少ない国なのに、毎日のように電車で痴漢があるというのは確かに異常。痴漢も卑劣な犯罪行為であるのに。 子供が性的なことを言ってきたら冷静に毅然と話す。不適切な発言だった場合は、きちんと注意することが大切。 自立とは、依存先を増やすこと。 年齢や属性に関わらず、フラットな関係性でのコミュニケーションが差別をなくす。 男社会のことをホモソーシャルという。 現在でも女性軽視は蔓延っているが昔よりマシになったのは、先人(行動する女たちの会など)が様々な攻撃に抗いながら頑張ったから。会社に裸の女性のポスターを貼るとか今となっては考えられない。 今後の日本社会の課題。 女性を人間として普通に尊重すること。 男らしさを競うのをやめること。 男らしくない人をバカにしない。

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2022/09/12

よい本だと思います。 けれど、私には男の子も女の子もいますが、女の子の方が周りの空気に敏感で、女らしさを纏うのが早いなという気もしています。 男性との対話が入っていたので、若干のバランスは取れていますが、こういう本を男性が書いてくれるともっといいなと思いました。うーん、でも、こん...

よい本だと思います。 けれど、私には男の子も女の子もいますが、女の子の方が周りの空気に敏感で、女らしさを纏うのが早いなという気もしています。 男性との対話が入っていたので、若干のバランスは取れていますが、こういう本を男性が書いてくれるともっといいなと思いました。うーん、でも、こんなこと言うこと自体がよくない!?

Posted byブクログ

2022/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

社会から性差別をなくすためには、男の子の育て方こそが重要。望むとも望まなくともマジョリティの側にいる男の子の育て方こそが、社会から性差別をなくすための鍵である。 筆者が求めていることは以下の通り 女性を人間として尊重すること。 「男らしさ」を競うことをやめ、「男らしくない」人をバカにしないこと。 自分の孤独や不安を、勝手に自分より「下」と決めつけた他人を貶めることで紛らそうとしないこと。

Posted byブクログ