SDGs(持続可能な開発目標) の商品レビュー
2024秋_参考図書指定科目:「ゼミナール 小野 邦彦」 <OPAC> https://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/5vHwGpElGHdht04CdoW9rCpJ7Sf/description.html
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・参考図書指定科目:「ゼミナール 小野 邦彦」<OPAC>https://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/5vHwGpElGHdht04CdoW9rCpJ7Sf/description.html
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全体を俯瞰するにはちょうどよい難易度と量だった。 基礎編にしておこう。最近は小学校でもSDGsを学ぶので、これくらいの知識がないと大人としても歯が立たない恐れもあり。苦笑
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SDGsを語る文脈でよく「誰1人取り残さない」と言われがちだが、原文は「誰1人取り残されない」と受身形になっている。これは、自分自身が取り残される可能性がある存在として認識しているからこその受身形であると記述されており衝撃を受けた。 日本においてそこまで不自由の無い生活をしている...
SDGsを語る文脈でよく「誰1人取り残さない」と言われがちだが、原文は「誰1人取り残されない」と受身形になっている。これは、自分自身が取り残される可能性がある存在として認識しているからこその受身形であると記述されており衝撃を受けた。 日本においてそこまで不自由の無い生活をしているからこそ、自分は取り残されることがないと無意識に思っていたし疑問を抱かなかったのだなあと反省した。
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SDGsの策定過程にも携わった著者による、SDGsの精神や意義に関する著作。 SDGsは、拘束力のあるルールベースのものを国家の利害を背負ったリーダー達が折衝により決める方式ではなく、オープンな作業部会が専門家の意見をよく聞いたうえで、目標を定めてプロセスはそれぞれの主体に任せる...
SDGsの策定過程にも携わった著者による、SDGsの精神や意義に関する著作。 SDGsは、拘束力のあるルールベースのものを国家の利害を背負ったリーダー達が折衝により決める方式ではなく、オープンな作業部会が専門家の意見をよく聞いたうえで、目標を定めてプロセスはそれぞれの主体に任せる(ただし様々な指標で「測る」ことは重視する)という形にしたがゆえに、世界中が合意することができ、目標からにバックキャストでイノベーションを引き起こすことのできる枠組みになっている。 企業は本業の中で少しでも持続可能な方向へと取組を進めるほか、持続可能でないものを持続可能なものに作り変えるところにビジネスチャンスが生まれるという発想で取り組み、自治体は民間がカバーしづらい「誰ひとり取り残されない」を重視しつつ、表彰や連携プラットフォームを構築することでSDGs達成に貢献していくべきとする。 SDGsは、個人や組織の元来の目標にとって代わるものではなく、本来の目標達成に向けたそれぞれの取組が持続不可能なものにならないためのチェックリストとして全世界が合意したものであるという理解が限界。
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あるところで勧められて読んでみました。 タイトル通りSDGsに関する本ですが、SDGsが成立していく過程について詳しく書かれている点が、これまで読んだSDGsの本とは違うところでしたし、その過程を知ることができるのが、この本のよいところだと思います。 著者が、SDGsの成立に関...
あるところで勧められて読んでみました。 タイトル通りSDGsに関する本ですが、SDGsが成立していく過程について詳しく書かれている点が、これまで読んだSDGsの本とは違うところでしたし、その過程を知ることができるのが、この本のよいところだと思います。 著者が、SDGsの成立に関わっていたこともあり、目標やターゲットに関して、その意図や背景などにも丁寧に触れられています。 その一方で、SDGsの表面をなぞっただけのような部分も目立つ印象も受けました。 とくに、技術や科学、実体経済など、具体的な事例に関する部分については、ことごとくそういう印象を受けました。 また、全体的に、あくまでも人間中心の考え方をしており、「環境」の考え方が薄っぺらな印象を受けました。 ロジックが「?」な部分がちょいちょいあった点も気になりましたし、記述に気合が入っている部分と手を抜いている部分の落差が激しい印象を受けたこともあり、「もしかして、著者が複数いるのかも」と思いながら読み進めました。 もし、この本を読むのであれば、SDGsが成立していく過程の理解に重きを置き、その他は流してよいと思います。
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●一分野マスター読書「SDGs」4冊目。 ●SDGsは「四方よし」というのは腑に落ちる考えだと思った。
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SDGs関連の書籍は山ほど売られている中で、中公新書であれば骨太であろうと期待し本書を購入しました(ちなみに他のSDGs解説本はお金の無駄と判断し一冊も購入していません)。結論から言うと、SDGsの第一人者の方が書かれているという意味で、内容や枠組みがどう決まったかなどの内実が良...
SDGs関連の書籍は山ほど売られている中で、中公新書であれば骨太であろうと期待し本書を購入しました(ちなみに他のSDGs解説本はお金の無駄と判断し一冊も購入していません)。結論から言うと、SDGsの第一人者の方が書かれているという意味で、内容や枠組みがどう決まったかなどの内実が良くわかりそこは勉強になりました。他方、インサイダーの人が書いているので仕方がないとは思うのですが、SDGs全般にわたって好意的に書いている印象を受け、正直SDGsの弱点や課題などにももっと踏み込んでほしかったです。これは研究者としてのあるべき基本姿勢だと思いますし、本当にSDGsを進めたければ自己批判の姿勢は強すぎても悪いことはないと思います。 本書を読んで思い出したのがE.H.カーの書いた「危機の二十年」という本です。カーは、第一次世界大戦と第二次世界大戦の束の間におこった国際協調主義的なユートピアニズムを批判し、ユートピアニズムだけでは物事はうまくいかない(実際破綻しました)、ユートピアニズムはリアリズムとバランスよく結合しなければ破綻すると述べたわけです。翻って現在のSDGsを端的に言えば、大半がユートピアニズムの議論をしている中で、唯一投資家が手綱をにぎっているというところに経済のリアリズムがあるわけです。そうすると投資家が今後どうふるまうかにSDGsの行方がかかっている、ともいえるし、中国のように国家が資金の供給をする場合はそこまでSDGsに固執しないのでは、などと勘ぐってしまうわけです(ある意味リアリズムな思考をしていると私自身は思っているわけです)。 つまり何が言いたいかというと、今のSDGsにはカーが指摘したようなリアリズム的、批判的思考が足りないのではないか、という危うさを感じてしまうことです。ただこういうと、世界の平均気温が上昇し、異常気象も増えている、これこそがリアリズムとしての脅威だ、という反論が来るのかもしれませんが、グローバルな事象を脅威として掲げるのはリアリズムとしては弱い気がします。また世界全体でこれを実現しよう、というよりも、我が国・地域(例:欧州)がこれを率先して実現して世界の見本となろう、というような局地的なユートピアニズムの方が、実現可能性が高い気がしています。
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持続可能な未来について、さまざまな議論を行っている中、武力衝突が現代では起こっている。平和な世の中であるからこそ、SDGsといった議論ができるというのもまた事実である。持続可能な未来と平和は同義でもある。
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SDGsを細かいところまで明確に、かつわかりやすい言葉で発信をしてくれるからちきんと学びたい人にとっては必須の読み物。気軽にSDGsに取り組みたい人には重い。
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