SDGs(持続可能な開発目標) の商品レビュー
最近流行りのSDGsですが、それが具体的にどういうことで、それをすることでどのような良いことがあるのか、過去に言われていた持続可能な開発やSCR、ESGなどと何が違うのか知りたくて、本書を読みました。 本書ではSDGsの成り立ちや、そもそもどういったことを目標としている考え方なの...
最近流行りのSDGsですが、それが具体的にどういうことで、それをすることでどのような良いことがあるのか、過去に言われていた持続可能な開発やSCR、ESGなどと何が違うのか知りたくて、本書を読みました。 本書ではSDGsの成り立ちや、そもそもどういったことを目標としている考え方なのかなどが書かれており、SDGsを取り巻く社会の動きなどが網羅的に分かりました。 「SDGsウォッシュ」という、実態を伴わずにSDGsの取り組みをやったふりだけをすることを防止するための考え方や、「ムーンショット」や「バックキャスティング」といった目標設定の考え方、「CSV」という価値創造の考え方などが分かり勉強になりました。 ちょうどコロナ禍の中で書かれたということで、ポスト・コロナの道しるべとしてのSDGsの役割についても少しですが言及されています。 ただ、本書はSDGsを推進する立場の人が書いているので、良い面ばかりに偏っている面は否めないです。 実際に企業や自治体でSDGsの取り組みを行っていく際には、教科書通りには行かないことが多いと思います。そのような現場の動きが分かるともう少し良かったです。 SDGsの入門書的には良いと思います。
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ポスト・コロナ時代の経済・社会・環境は?企業や自治体はどう行動すべきか?2030年を見据えた国連行動指針を、第一人者が解説
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
業務上の必要性から読んだのだが、『サピエンス全史』の読後だけに、ホモ・サピエンスとして自分ごととしてSDGsに取り組まなきゃという想いを強くした。次の2か所は是非共有したい。 「未来に実現することをSDGsから抽出し、足元に何があるかを見ながら進んでいく。こうしたアイディアを生かしていくことが、地域に活力を与えていく。そのスケールを上げるために、SDGsの活用が役に立つ(p202)」 「カネ、ヒト、地球のいずれにおいても、コロナ後の世界こそ、SDGsを道しるべとした、再生戦略を立てるべきであろう。再生戦略は、政府や行政だけの仕事ではない。個々人の再生戦略でもある。その先の未来に進むために、SDGsは重要な役割を担う(p254)」
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