婚活中毒 の商品レビュー

秋吉理香子(著者)

2022/09/05

秋吉理香子さんは『暗黒女子』からのニ作品目。
さらっと読める婚活をテーマにした短篇集。

「理想の男」3人も死んでることがわかったら私ならすぐに縁切るな…。香織不運。

「婚活マニュアル」ラスト笑ってしまった。強かな女嫌いじゃない！いちばん好き。

「リケジョの婚活」リケジョこわ！

「代理婚活」ラストはほっこり。いちばんリアルなお話。

2022/08/29

意外と好みだった
短編集で様々な角度から描かれていたが最後の夫婦のほっこりした感じが個人的にはあまり、、
階段から突き落とされた女性の話は好みだった
リケジョは怖い、、

2022/08/13

「終活中毒」が面白かったため、本作も手に取ってみました。

地方で婚活を行う主人公を描いた「理想の男」、婚活初心者がマニュアル片手に参加した街コンで美女と出会う「婚活マニュアル」、一目惚れした男性のために奮闘する「リケジョの婚活」、息子のために代理で婚活を行う「代理婚活」の4編からなる本作ですが、どのお話も、良い塩梅の毒加減でスラスラ読めてしまいました。

アイロニーにとんだ、「婚活マニュアル」が個人的には1番好きでした。

2022/07/24

短編集なのでサクサク読めたし、どれも面白かった。
どんでん返しで、「強かで怖い女たち」となるのが秋吉さんらしい。

「理想の男」
杉下と過去に交際していた相手が3人とも死んでいたのは、杉下を愛してしまった井上が裏で殺していたから。
でも沙織を車で引きそうになったり、ネックレスをつけてあげようとしたら首を絞めそうになったり、杉下もなかなかなことをしている。

「婚活マニュアル」
愛奈は絶対に地雷だと最初からわかったけれど、靖子はいい子かと思ったらまんまと騙された。
2人はグルだったとは。
靖子の作戦と強かさは凄い。

「リケジョの婚活」
データで攻めたり、プランBを考えているところが面白いし、確固たる信念があってかっこいい。
盗撮をしているので犯罪だけれど、なんだか恵美の恋を応援したくなってしまった。

「代理婚活」
益男が久恵の毒牙にかかる前に引き返せてよかった。
最初から本質を見抜いていた息子に感謝。
益男と郁子はお互いの感謝の気持ちも思い出していたし、穏やかで幸せな老後を過ごしていけそう。
2人の共同作業の作品をこれから作っていくのは素敵だと思った。

2022/07/15

婚活にまつわる怖い話、女性の頭の良さを感じる話やハラハラさせられる話が四篇。
読みやすく、ストーリーも分かりやすいので一気読み！

2022/05/31

読む前の勝手な印象と違って思いの外爽やかな読後感でした。特に2話のチーム婚活と3話のリケジョ良かったです。1話目以外はイヤな気持ちにならない。イヤな気持ちというかブラックに読み終わる。
今回は婚活だけれど、自分の得意な所を使うのは賢い。ギャルも強いです。半年で7人中3人がなびくのかなりすごい…マニュアル出そうにもこんな関係性なかなか作れないので他の人には使えなそう。
リケジョも強かったです。ここからが勝負。でも、目的がどうであれちゃんと相手のご両親にお礼伝えるのはきちんとしていると思います。城を攻めるにはまず外濠から。
代理婚活が1番思いもよらないところに着地しました。結婚はゴールじゃなくて始まりなので、それからの日々を積み重ねていけるかどうか、か。

2022/03/24

気軽に読める短編もの、と思って手に取りましたが、気が付けば夢中になって読み進めていました。
イヤミスではあるものの、どのお話もテンポが良くて先へ先へと手が進む。
よく出来たミステリなのにしっかりと短編に落とし込んでいて、とても好印象でした。

2022/02/26

4編の短編からなる婚活の物語
どれも最後にどんでん返しで面白かった。後味悪いのもあればほっこりする終わり方もあった
・理想の男
もうすぐ40歳になる沙織が親から無理やり勧められた結婚相談所でまさに理想と言える男性に出逢うが、会っているうちに不振な点がある事に気付く

・婚活マニュアル
婚活マニュアルを頭に叩き込んで婚活パーティに参加した圭介、運良く美女とデートをする事になったが段々と美女の要求がエスカレートし…

・リケジョの婚活
リケジョの恵美がテレビ番組のお見合いパーティに参加。リケジョならではの本命男を絶対落とそうと奔走する

・代理婚活
結婚のけの字もない息子のために妻に押し切られ親同士が会う代理婚活を始めた益男。しかし相手の母親に恋心を抱いてしまうが…

どれも想像していなかったどんでん返しで面白かったです。

2022/02/21

短編4つでさっくり読める本でした。

婚活をテーマの作品で、最後にどんでん返しがある。という感じでした。
最後の展開にどうなるのかなという、期待を抱いてしまっていたので、いい意味で裏切られた感じはしましたが、今までの伏線からいうと、あれ？という味気なさを感じてしまいました。もう一捻り有れば、おお！となる感じがあったのかな…と思いました。

良くも悪くも不気味さがある作品でした。

2022/02/21

ちょっと前に読んだから記憶は薄れてるけど…
他の秋吉さんのを読んだ今思い返すと、他の著作よりはパンチが聞いてない、でもそのため軽い気持ちですいすい読んでいける感じはする。
他の作品は女の強さ・生きづらさだったり自分の嫌な部分も考えさせるけど、この作品に関しては「あー、そういうやばいやつもいるかもね」みたいな感じでするっと読み流せる。秋吉理香子入門としてとっつきやすい一冊だと個人的には思う。