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歪んだ正義 の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

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2026/02/16

ルポと学術書の中間くらいの不思議な語り口の本だった。字が大きいので意外と読みやすい。 いささか単純化しすぎ?と思うこともあったけど、ふわっとしていた過激化要素が言語化された。 「家庭と行政だけにヒトを育てる責任を全て負わせるのは間違い」というのはその通りだなと。外的要因はいろいろ...

ルポと学術書の中間くらいの不思議な語り口の本だった。字が大きいので意外と読みやすい。 いささか単純化しすぎ?と思うこともあったけど、ふわっとしていた過激化要素が言語化された。 「家庭と行政だけにヒトを育てる責任を全て負わせるのは間違い」というのはその通りだなと。外的要因はいろいろあるのにね。オーバーデューだ。

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2025/06/18

膨大な文献と資料の後が窺えてその道を志す人にとってはかなり貴重な本なのかなと感じた。 ただ自分のような興味レベルの読者にはちょっと難しかったかな。

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2025/05/21

著者自身が言うように、同じように差別·貧困·死別·蹂躙に苦しんだある者はテロに走り、またある者は平和な生活に留まる。それを分かつ要素が何なのかを丁寧に突き詰めていった本である。ひとつひとつの要素が確かにローンウルフによるテロの引き金になりうるしテロ支援(エネイブラー)になり得ると...

著者自身が言うように、同じように差別·貧困·死別·蹂躙に苦しんだある者はテロに走り、またある者は平和な生活に留まる。それを分かつ要素が何なのかを丁寧に突き詰めていった本である。ひとつひとつの要素が確かにローンウルフによるテロの引き金になりうるしテロ支援(エネイブラー)になり得ると、納得の説明だった。イスラエルによるパレスチナのジェノサイドが始まる前に書かれているので、パレスチナ人の自爆攻撃に怯えるイスラエル人寄りの立場で書かれているのが気になるが、確かに他では読んだことのない内容で面白かった。もう少し無駄な言葉を削ぎ落として整理してあればよかった。

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2024/05/26

自信の喪失、孤独・疎外感、精神病的性質。それらは適切なナラティブによって、惨めな惨状ではなく英雄の素質となる。 コミニケーションと自己実現としてのテロリズム。承認欲求がテロの要因だというのは新鮮で同時に凄くリアリティがあった。 思えば映画タクシードライバーもジョーカーも、自尊心の...

自信の喪失、孤独・疎外感、精神病的性質。それらは適切なナラティブによって、惨めな惨状ではなく英雄の素質となる。 コミニケーションと自己実現としてのテロリズム。承認欲求がテロの要因だというのは新鮮で同時に凄くリアリティがあった。 思えば映画タクシードライバーもジョーカーも、自尊心の回復を求めて、絶望した孤独な男が社会とのコミニケーションとして事件(テロ)を起こす映画だった。テロを防ぐ一番の方法は不幸な人間を作らないことなのかもしれない。 チー牛や弱者男性をバカにしているとテロを起こされるかもしれないというようにも読める。 必読本だと思う。

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2022/01/30

「普通の人」がなぜ過激化してしまうことがあるのかを、イスラム国、パレスチナ問題、それに日本で起きた障害者施設での殺傷事件、秋葉原での通り魔事件などを取り上げ、ローンウルフ型と言われるテロ行為を防ぐ方法を模索している。 読んでいて非常に気が重たくなる本であるが、重大事件の裏にも「...

「普通の人」がなぜ過激化してしまうことがあるのかを、イスラム国、パレスチナ問題、それに日本で起きた障害者施設での殺傷事件、秋葉原での通り魔事件などを取り上げ、ローンウルフ型と言われるテロ行為を防ぐ方法を模索している。 読んでいて非常に気が重たくなる本であるが、重大事件の裏にも「防げたかも知れないタイミング」があったようで、個人レベルであれば周囲の人が手を差しのべることによる解決策が提示されているのが救いだ。 しかし国家同士となると難しい。読んでいて昔のアニメ「伝説巨神イデオン」を思い出した。異なる民族が誤解を重ねて戦いが泥沼化し、相互に愛し合う個人が存在し目的も望みもお互い似通っているにもかかわらず戦いがやめられずに、最後は「神」の力によって双方が全滅するという話だった。人類が到達する先終点がこうならないように祈りたいものだ。

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2021/12/22

★彼女がいれば★見たい情報だけを集める認知バイアスネットの発達で広がっているのは、テロに限らずよく言われるところ。ローンウルフテロの入り口には、トラウマがもたらす被害者意識があることが多く、個人の悩みを社会に広げて合致する物語をつくり(借りてきて)、外部手段を非人間化してテロに至...

★彼女がいれば★見たい情報だけを集める認知バイアスネットの発達で広がっているのは、テロに限らずよく言われるところ。ローンウルフテロの入り口には、トラウマがもたらす被害者意識があることが多く、個人の悩みを社会に広げて合致する物語をつくり(借りてきて)、外部手段を非人間化してテロに至る。その際に思いとどまらせる家族や社会というプラスの資産を欠いていると、テロにつながりかねない。虐げられている人々はそうした資産を欠きがち、との分析。 テロに最後に踏み切る段階、人間は切羽詰まると限られた選択肢で物事を判断してしまうというのは日常生活でも実感することだ。 レベルは違うが確か「ネットと愛国」にあった、ネトウヨの活動をやめた理由に「彼女ができたから」があったのと同じ流れに思えた。 事故や天災など、どんな人でも入り口に辿り着く可能性はあり、決して特殊な地域の出来事ではないというのは、なるほどだ。 著名な新聞記者がイスラエルの留学先で学んだことを踏まえ、アカデミズムとジャーナリズムの中間をめざしたという。ただ、社会心理学の学問としての性質をこちらがうまくつかめていないので、テロが生まれる考え方や見方を単に提示したように感じてしまった。 スタンフォードの監獄実験が最初に出てくるが、この実験の信憑性を問う記事をちょうど読んだこともあってかもしれない。

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2021/12/11

タイトル的に過激化する者に対して否定的見解が述べられるのだろうと思っていたが、徹頭徹尾中立的な視点で分析されていて内容がスーっと入ってきた。研究者としての姿勢に感銘もうけた。 心理学、人類学などの観点を織り混ぜて述べられているので学びも多い。 テロに限らず、身近にあるうつになるメ...

タイトル的に過激化する者に対して否定的見解が述べられるのだろうと思っていたが、徹頭徹尾中立的な視点で分析されていて内容がスーっと入ってきた。研究者としての姿勢に感銘もうけた。 心理学、人類学などの観点を織り混ぜて述べられているので学びも多い。 テロに限らず、身近にあるうつになるメカニズムが理解できた。 今の疲弊ムードの日本には広めるべき本かと思った。

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2021/11/22

人がどのように過激化し、テロリズムへと走っていくのか、またテロリズムに走る人間とそうでない人間を分けるものはなんなのか、について考えさせられた。

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2021/08/30

テロリズム寄りの取材経験から、「普通の人」が過激化する過程を考えている本。私はYouTuberなどの過激な言動を考えながら読んだが、この本はトルコやISなどの外国の内容を批判的に盛り込み、良くまとまっている。

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2021/08/01

https://mainichibooks.com/books/social/post-45.html

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