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マルジナリアでつかまえて の商品レビュー

4.1

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2024/10/14

線を引け!余白に書き込め! 考えだけでなく読んでいる時の感情すらも。 索引を自作する、というのが良かった だいぶ前の読書会で知り気になっていた本 ブックオフで見つけ購入

Posted byブクログ

2023/09/18

マルジナリアとは初めて目にしたワードであった。 元は余白のマージンが語源らしい。 転じて本の余白に様々な書き込みをし唯一無二の本へ昇華させること。 自分は図書館からの借本派なのでなかなか取り組むことは難しい。 ただマルジナリアンは本の内容は忘れないだろうなと思う。それだけ頭と手...

マルジナリアとは初めて目にしたワードであった。 元は余白のマージンが語源らしい。 転じて本の余白に様々な書き込みをし唯一無二の本へ昇華させること。 自分は図書館からの借本派なのでなかなか取り組むことは難しい。 ただマルジナリアンは本の内容は忘れないだろうなと思う。それだけ頭と手を動かせば印象に残るだろうから。 自分はその代わりに読書ノートを書き、ブクログを使うことでアウトプットし少しでも記憶に残る読書に取り組んでいるつもり。 ここにマルジナリアの要素をどう織り込めるか考えてみるのもありかな。 巻末近くにある索引の自作は面白いと思った。 「リバースエンジニアリング」と「索引は本の成分表示」とする表現はなるほどと納得。 また新しい本の読み方を知った。

Posted byブクログ

2023/02/14

余白への書き込み、マルジナリアの深淵で広範な世界。 読書術とは一線を画すマルジナリアへの熱量が面白い。 著者の山本さんは元プログラマーということで、関連書籍もありそっち方面でも気になる。

Posted byブクログ

2023/01/28

書籍への書き込み=マルジナリアの解説や歴史やマルジナリアの方法などたいへん興味深く読みました。本に書き込みする派もしない派にもおすすめしたい(わたしは書き込みできない派ですが……!)。

Posted byブクログ

2022/07/24

この人、本を読むのが好きなんだろうな、と感じられて、楽しい本だった。本好きのための本だね。マルジナリアという言葉に、なじみはなかった。本の余白、マージンに書き込みをすることなんだってね。本を読んでいて、ここいいな、と気になるところはあるし、読みながら頭に浮かんだことを書き留めてお...

この人、本を読むのが好きなんだろうな、と感じられて、楽しい本だった。本好きのための本だね。マルジナリアという言葉に、なじみはなかった。本の余白、マージンに書き込みをすることなんだってね。本を読んでいて、ここいいな、と気になるところはあるし、読みながら頭に浮かんだことを書き留めておきたいと思うことはたしかにある。ここ最近は、せいぜいラインを引くくらいで、書き込みまではなかなかしなくなったけどね。何の気なしに本を開いて、過去の自分の文章を見かけたりすると、ちょっと恥ずかしいから。ただ、長く積読のままで、この本読んでないんだよなぁと手に取り、開いたら自分の字で書きこみを見つけてびっくりすることも、たしかにあるんだよね。本の愉しみというのは、読むばかりではなく、読んだことを頭の中であれこれ動かし、それをときに書き込んだりすることも含めてのものなのだろう。  

Posted byブクログ

2022/07/19

 マルジナリアつまり本の余白への書き込みについての本。  この著者はきちんと原典にあたって書くところに好感がもてる。ディシプリンがきいていて、かつユーモアもある書きぶりも魅力といえよう。  それにしても本への書き込みをどうとらえるかについては、自分もそれなりに自負があったが、...

 マルジナリアつまり本の余白への書き込みについての本。  この著者はきちんと原典にあたって書くところに好感がもてる。ディシプリンがきいていて、かつユーモアもある書きぶりも魅力といえよう。  それにしても本への書き込みをどうとらえるかについては、自分もそれなりに自負があったが、マーキングを超えた本への書き込みオタクがいることを知って、自分もまだまだと思った。

Posted byブクログ

2022/06/08

書いてた感想が消えて非常に萎えぽよです… マルジナリアとは、本の余白への書き込まれたもののことです。 以前読書術の本で、本に書き込みをすることで能動的な読書ができると書かれているのを読みました。 ですが私は本を汚したくないタイプです。 それに文章の要約をしたり重要そうな部分に傍...

書いてた感想が消えて非常に萎えぽよです… マルジナリアとは、本の余白への書き込まれたもののことです。 以前読書術の本で、本に書き込みをすることで能動的な読書ができると書かれているのを読みました。 ですが私は本を汚したくないタイプです。 それに文章の要約をしたり重要そうな部分に傍線を引いたりするのはハードルが高いです。 しかし、この本で紹介されているマルジナリアには、疑問を感じた部分にはただ「?」と書き込まれていたり、驚いた部分にはただ「!」と書き込まれているものもあるのです。 しかもそんなマルジナリアを残しているのは、翻訳家の石井桃子さんや思想家のハンナ・アーレントといった、いわゆる本のプロです。 読書していると一文ごとに次から次へと感情が揺さぶられます。読了後はそんな読書体験をしたことに満足して、その一文ごとに感じた気持ちは曖昧な大きな一つの塊になってしまうことがほとんどです。 しかし、本の余白に書き込むことで、その一文ごとの感情を写真のように残しておくことができるのです。 本の余白への書き込み=ちゃんと文章を読まなきゃ、という視点から、本の余白への書き込み=自由な読書を肯定するものなんだと読んでいて感じられるようになりました。 実はこの前読んだ100分de名著の野生の思考でマルジナリアに挑戦してました。100分de名著シリーズは比較的安価で、書き込んでも書いた字が浮かないように感じる紙の質なので、今後難しい本が読みたくなったらまずは100分de名著シリーズに書き込みながら読んでいこうと思います。

Posted byブクログ

2022/05/29

ぼくもペンを持たなければ本を読めないタイプです。むしろ、書きたいから読んでいる節もあります。もしぼくが本を出すなら、余白はたっぷり用意しておきたいですね(そんな予定ないですが笑)

Posted byブクログ

2021/10/09

印刷された本の余白に読者が書き込む「マルジナリア」。ツッコミ、落書き、自作の索引など、余白を活用しまくる著者によるマルジナリアのすすめ。 私は学習目的のテキスト以外で本には書き込みしない主義だ。古本や図書館の本のなかに他人の書き込みを見つけるのも、予期せず生々しい感情をぶつけ...

印刷された本の余白に読者が書き込む「マルジナリア」。ツッコミ、落書き、自作の索引など、余白を活用しまくる著者によるマルジナリアのすすめ。 私は学習目的のテキスト以外で本には書き込みしない主義だ。古本や図書館の本のなかに他人の書き込みを見つけるのも、予期せず生々しい感情をぶつけられたようで苦手。けれど、躊躇なく書き込みできる人への憧れはずっとある。 山本さんは自身が文筆業であるために、書き込みも要点をまとめたりキーワードを索引化したりと実践的なものだ。紹介されている過去の作家たちの書き込みも、版を重ねるたびに改訳し続けた石井桃子や改稿し続けたモンテーニュといった人たち。 ユーモラスな例もたくさん紹介されている。『ジェーン・エア』に登場する最低な男教師にマルジナリアで罵倒を浴びせかける漱石、好き(笑)。フランセス・イェイツを読むような人たちでも、図書館の本に書き込みしてそこで喧嘩するんだな…というのも面白かった。課題で読んだ学生たちなんだろうか。

Posted byブクログ

2021/02/27

 本の余白への書き込みをマルジナリアと呼ぶらしい。たまに古本を買うと前の持ち主の書き込みに遭遇することがあるけれど、本著はそのマルジナリアに真摯に向き合った1冊。電子書籍の普及、メルカリの台頭などで紙の本に直接何かを書き込むことはほとんどない中で、そのオモシロさがかなり伝わってき...

 本の余白への書き込みをマルジナリアと呼ぶらしい。たまに古本を買うと前の持ち主の書き込みに遭遇することがあるけれど、本著はそのマルジナリアに真摯に向き合った1冊。電子書籍の普及、メルカリの台頭などで紙の本に直接何かを書き込むことはほとんどない中で、そのオモシロさがかなり伝わってきた。  著名な人の余白への書き込みがアーカイブ化されたり貴重なものとして取り扱われるカルチャーは愉快だし、本の読み方をある程度トレースできる点が興味深い。さまざまな実例が紹介されているが、翻訳家の石井桃子のマルジナリアがかなり気合い入ってて好きだった。何十版となっても毎回自ら読み直して余白に書き込みを入れて常に翻訳をアップデートし続けていたらしい。出版したら終わりではないプロフェッショナルの仕事。あと石井桃子の書斎の写真が巻頭に使われていて、それがまたいい感じで本好きはめちゃくちゃ上がると思う。(ググったら写真出てくるけど、この本の写真がベスト)  個人的な話をすると紙の本を読むときは細い付箋を気になった部分に貼るという作業をしている。(電子書籍の場合はマーカーを引いている)ただ著者は「気になった」をさらに細分化して、どういう感情なのかを記載しているらしい。そうやって自分だけの本にカスタマイズしていく作業を大きな意味のマルジナリアと捉えて、細かく記録すればするほど読書メモを書くとき楽になりそう。可能な範囲で真似できればと思う。  牽引と検索の違いの話がとても興味深かった。検索はあらかじめ何を調べるか自分で思いつかなければ使いようがない。それに対して牽引は本の内容を網羅的に把握できるツールで、リバースエンジニアリングだというのは目から鱗だった。技術書とか専門書だと牽引役立つなーと思ってたけど、著者が試したように小説で牽引を作ってみると作家のテーマや書き方が定量的に浮かび上がってくると思うので楽しそう。自分の脳みそのキャパには限界があるんでガンガン読書したことを色んな方法でアウトプットしていきたい。

Posted byブクログ