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マルジナリアでつかまえて の商品レビュー

4.1

20件のお客様レビュー

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2021/02/26

それにしても、僕は本に書き込みはしないだろう。 子供の頃は、姓名のハンコを巻末に捺していたけど。学校を卒業した折に、それまで学校で使っていた姓名のハンコ。

Posted byブクログ

2021/01/07

2021 Jan.7 夏目漱石のツッコミ、フェルマーの思わせぶりなメモ、アーレントのシンプルな記号、余白がすべて埋まるほどのモンテーニュの自著への書き込み。様々な例が示されつつ、本に書き込みを行うことのメリット、デメリットについて述べられてゆく。テキストへの賛否の表明、疑問など多...

2021 Jan.7 夏目漱石のツッコミ、フェルマーの思わせぶりなメモ、アーレントのシンプルな記号、余白がすべて埋まるほどのモンテーニュの自著への書き込み。様々な例が示されつつ、本に書き込みを行うことのメリット、デメリットについて述べられてゆく。テキストへの賛否の表明、疑問など多々ある書き込み中で自分がやりたいと思ったのは言い回しについての書き込み。正解がなく、個人の好みが強く現れる部分だと思う。この作業を通して自分のテキストのボイスが見つけられそうな気がした。 具体的にどのようにすればよいかの提案までされており、どのようなボールペンを選ぶのが望ましいかなど、提案は詳細。 アナログの本のみならず、NASAでのプログラムに関するツッコミも例としてあげられていた。しかし、デジタルで実行する手法についてはやはり過渡期であるよう。自分で探求する余地がありそうだ。 ピアノの楽譜には自分もたくさん書き込みをした経験があるが、本への書き込みには無意識に消極的だった。本を読むのはやはり内容を頭に入れたいからであってこれをしたほうが頭に入るに違いない。啓蒙的な本だった。

Posted byブクログ

2020/12/01

自分じゃ本の書き込みはしないけど、その気になったら意外とはまるかも。プログラミングの書き込みが面白かった。

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2020/11/19

元々本には書き込む習慣があったけど、夏目漱石のように気軽に、多様に、時には鋭く読みながら感じたことを素直に書いていこうと思った。 あとは、余白が足りないくらい自分で調べたことを書き込みながら丹念に一冊を読み込むのもいいかもなーと。

Posted byブクログ

2020/11/01

マルジナリアは本のマージンにかきこまれたもののこと。書き込みしながら読むことを勧めてる本かと思いきや、マルジナリアの著者が自他のマルジナリアについて面白く語り続ける本だった! 心が動いたことをつっこみみたいに気軽に残すのはありだと思った。

Posted byブクログ

2021/02/17

マルジナリア。 それは思索の痕跡、それは罪。 それは真摯な仕事を表すもの、あるいは悪戯に生み出されるもの。 それは価値あるものを汚し、あるいは価値を生み出す。 それは整理するもの、改訂するもの、感情を迸らせるもの。 それは線であり、文字であり、イラストである。 マルジナリア。そう...

マルジナリア。 それは思索の痕跡、それは罪。 それは真摯な仕事を表すもの、あるいは悪戯に生み出されるもの。 それは価値あるものを汚し、あるいは価値を生み出す。 それは整理するもの、改訂するもの、感情を迸らせるもの。 それは線であり、文字であり、イラストである。 マルジナリア。そう、それは余白への書き込みである。 というわけで、本に書き込みをしながらでなければ(落ち着いて)読書できないという著者が、マルジナリアについて縷々語る1冊である。 線を引く、というのはよく聞くものの、感想や自分なりの改訂、索引の作成まで行うとは! 本に飽き足らず楽譜、プログラムのマルジナリアまで語る姿勢には敬服である。 個人的には本への書き込みには抵抗を覚えるたちであり、実際本へ書き込みをする、という人とあまり会ったこともない。 かつてこそ「読めれば表紙がなくてもボロボロでもいい」と考えていたものの、今やすっかり「本はキレイに越したことはない」と考えるようになっていた…が、これを読んでふと思う。 本への書き込みって……案外いいものかもしれないな、と。 というか、「書きながら読む」を一度やってみたい!なんでもいいから!うずうず!ああでも図書館の本だからできない!それをやりやがった夏目漱石ってとんでもないなあ! ……うん、読書の新たな魅力を知る1冊だった。

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2020/09/28

マルジナリアとは本の天地左右の余白に書き込みをすること、あるいはその書き込みである。世の中には、そんなこと絶対嫌だという人と、徹底的に書き込む人、その中間の人がいる。著者の山本貴光さんはもともと絶対いや派だったのが、あるときから逆転して、こんな本まで書いてしまった。本書の書き込み...

マルジナリアとは本の天地左右の余白に書き込みをすること、あるいはその書き込みである。世の中には、そんなこと絶対嫌だという人と、徹底的に書き込む人、その中間の人がいる。著者の山本貴光さんはもともと絶対いや派だったのが、あるときから逆転して、こんな本まで書いてしまった。本書の書き込みは山本さんのものもあるが、石井桃子、夏目漱石、高野長英から東西の思想家、それに、紙の表面に墨を使わず文字を書く「角筆」にまで広がる。山本さんって博識なんだなあと思う。それもそのはず、山本さんは西周の『百学連環』の厚い注釈書まで書いているのである。だから、ぼくは最初この二冊の著者が同一人物だと結びつけるのに時間がかかったほどだ。ぼくは本によって線を引いたり、印をつけたりするが、基本的にはよごさない。それは山本さんも言うように、古書店に売るときに嫌がられる(おそらく廃棄されるだろう)からだ。ぼくは昔本の隅をよく折っていたが、これも自分が買うことを考えるとイヤである。だから、本に書き込みをするということは、別の本をつくるということである。そして、そうした本はよほど有名人でないかぎり、亡くなったとき、ただでひきとってもらうしかない。  山本さんは自分で本に索引をつくる。だいたい、学術書で索引がないのは価値が半減する(あるいは意味がない)。しかし、その作り方には精粗があって、ものによってはかなり徹底したものがある。本書で紹介する岩波書店の『プラトン全集』の索引などは、気が遠くなりそうな作業である。ぼくも索引のない本には自分で索引をつくるし、今読んでる緒方洪庵の『扶氏経験遺訓』や福井の大野藩で出した『海上砲術全書』は少しずつ読みながら索引をつくっている。これは楽しい作業である。ところで、このタイトル、どこかで聞いたことがあるなと思ったら、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』をもじったものだろう。

Posted byブクログ

2020/09/20

本はなるべく綺麗に読みたい派でした。 書き込みは汚れと感じていましたが意識が変わりました。 本を自分専用にカスタマイズしてみようと思います。 他人のマルジナリアをもっと見てみたい。 マルジナリア写真集があったら是非見てみたいと思いました。

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2020/09/12

山本貴光氏の本を読むのははじめて。 図書館の新刊に置いてあったので借りて読んだ。 安田登と論語や奥の細道、平家物語などの話をしていたのを視聴したのが最初のコンタクトなので、この本はセカンド・コンタクトということになる。

Posted byブクログ

2020/08/22

自分では本に書き込むのに、書き込みのある古本はそれほど好きではなかった。それを楽しむための一つの視点を与えてもらったような気がする。

Posted byブクログ