ほの暗い永久から出でて の商品レビュー
往復書簡という形で、お二人それぞれの想いや考えを綴っていくことで、お話がどんどん広がっていく。進化の先に目的はなく、最終的には滅びに向かっているといった内容の部分は、最近個人的に考えていたことに関連して興味深かった。種の存続を一生懸命繋いでいっても、どうせ滅んでしまう。それなら、...
往復書簡という形で、お二人それぞれの想いや考えを綴っていくことで、お話がどんどん広がっていく。進化の先に目的はなく、最終的には滅びに向かっているといった内容の部分は、最近個人的に考えていたことに関連して興味深かった。種の存続を一生懸命繋いでいっても、どうせ滅んでしまう。それなら、個体としての生をどう生きたらいいのかと考えさせられた。読みやすくてすいすい読めてしまうけれど、じっくり読まないとちゃんと理解することができていない気がする。含蓄のある言葉が多いので、ひとつひとつを素通りせずにきちんと消化したい。図書館で借りて読んだけれど、買い直してときどき読み返したい。
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【医学部図書館リクエスト購入図書】 ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC02236571
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図図書館で予約した時も受け取った時も気付かず、、読み始めてしばらくして、前に読んだことがあると気付いた。しかし!再読しても面白いですね。前回読んだのは数年前だと思うが、身近な人の死を経験してから読んだからでしょうか。
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上橋さんと医師の津田さんの往復書簡。 生物のメカニズム、生と死の考えが綴られていて、なかなか面白かった。 "想定できる範囲を超えたものは他の生物には見えていても、当事者には見えない"とか、"人間には寿命があり、AIには無いが故に、それぞれに出来る事の...
上橋さんと医師の津田さんの往復書簡。 生物のメカニズム、生と死の考えが綴られていて、なかなか面白かった。 "想定できる範囲を超えたものは他の生物には見えていても、当事者には見えない"とか、"人間には寿命があり、AIには無いが故に、それぞれに出来る事の違い"とか。 宇宙とか永遠とか、スケールが大きい話が続いてたからこそ、たとえそれが種の生存にはさして意味がないとしても、一瞬一瞬の感情を大事に生きていきたいなと思った。 それを表しているのが上橋さんの作品なんだな。
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作家)上橋菜穂子×漢方医)津田篤太郎による往復書簡。 人はなぜ生きるのか、進化のためならそのゴールはどこ?という根本的な問いに個の体験やアボリジニ社会の習慣まで交えてアプローチしたりと非常に面白かった。 特にミノガの一生の話がインパクト大! 種の保存のためにここまで個を殺せるの...
作家)上橋菜穂子×漢方医)津田篤太郎による往復書簡。 人はなぜ生きるのか、進化のためならそのゴールはどこ?という根本的な問いに個の体験やアボリジニ社会の習慣まで交えてアプローチしたりと非常に面白かった。 特にミノガの一生の話がインパクト大! 種の保存のためにここまで個を殺せるのかと遺伝子の設計が恐ろしくなった。 本題とは関係ないが、時候の挨拶って形骸化されていてで無駄なものだと思っていたけど、お二方の文章は瑞々しくそれ自体に詩のような趣があって日本語の美しさを堪能しました。
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上橋菜穂子さんが好きで手に取ったもの。医師の津田篤太郎さんとの往復書簡本。 作家と医師という正反対の立場から、生と死、性などのテーマを、小難しい説明ではなく経験や知識などから解釈して語り合っているのが面白かった。 結局、遺伝子の乗り物に過ぎない私たちが、そうシステムされているはず...
上橋菜穂子さんが好きで手に取ったもの。医師の津田篤太郎さんとの往復書簡本。 作家と医師という正反対の立場から、生と死、性などのテーマを、小難しい説明ではなく経験や知識などから解釈して語り合っているのが面白かった。 結局、遺伝子の乗り物に過ぎない私たちが、そうシステムされているはずが、なぜ生きるのか。 人間は生も性も、生殖以外の価値を見出すようになってしまったのだろう。そして、何のために生きるのか常に考え続けるのかもしれない。 話の中では、ミノガの話、AIの話、予測誤差の話が印象的だった。 図書館で借りたのだけど、買いたいと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
164ページの「私は身体が喚起してくる感情をコントロールできないのだ」と言う言葉が深く印象に残りました。自然に、生物学的なレベルで生じる反応は本当に生々しくて扱いづらいけれど、それを含めて自分だと、コントロールしようとしすぎずに受け入れていくことは大切だなあ、と感じ入りました。
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副題に「生と死をめぐる対話」とあるが、対談ではなく往復書簡という形式になっている。テーマは重いが、エッセイとして読むこともできる。 上橋氏が他界されたお母様を心から愛しておられることが文章、行間から伝わってきた。 無論悲しい話なのだが「これほど親を愛せるのか」という点では羨ましい...
副題に「生と死をめぐる対話」とあるが、対談ではなく往復書簡という形式になっている。テーマは重いが、エッセイとして読むこともできる。 上橋氏が他界されたお母様を心から愛しておられることが文章、行間から伝わってきた。 無論悲しい話なのだが「これほど親を愛せるのか」という点では羨ましいとさえ思った。
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文庫本化にあたってパンデミックにまつわる往復書簡が加えられたと知って即購入。 でも、これまで手につきませんでした。 新刊書の場合、作家たちの描くことは、時代先取りのことが多く、読み手として追いつかない、理解するのが難儀なことが多いから。もちろん、購入してすぐ読み始めたのですが、ち...
文庫本化にあたってパンデミックにまつわる往復書簡が加えられたと知って即購入。 でも、これまで手につきませんでした。 新刊書の場合、作家たちの描くことは、時代先取りのことが多く、読み手として追いつかない、理解するのが難儀なことが多いから。もちろん、購入してすぐ読み始めたのですが、ちょっと熟成させました。この作品の最後の稿が認められてから一年半以上が経ち、改めて手にとって一気読み。それぞれのご専門のことを例に挙げながら、また、視野や守備範囲、人との交流の広さから知り得たことも、縦横に伝えて下さっています。一読者としては、やはり途中で迷子になり、また、時を置いて読み直すと気づくこと、感ずることも増えてくるのではないかと思っています。 生と性と死を巡る対話、でしょうか。
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お二人の言葉の選び方が美しく、とても気持ち良く読み進められました。時節の挨拶ひとつにしても、なんて鮮やかな表現なんだろうと感動の連続。 生と死という、一番身近でありながらどこか考えることを避けてしまうことについて、様々なお話を交えながら対話されています。興味深い話がたくさん出てき...
お二人の言葉の選び方が美しく、とても気持ち良く読み進められました。時節の挨拶ひとつにしても、なんて鮮やかな表現なんだろうと感動の連続。 生と死という、一番身近でありながらどこか考えることを避けてしまうことについて、様々なお話を交えながら対話されています。興味深い話がたくさん出てきて、一気に読み進めてしまいました。
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