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身分帳 の商品レビュー

3.7

88件のお客様レビュー

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    12

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  3. 3つ

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2026/03/30

 殺人罪で懲役10年の実刑を受け、満期出所した実在の人物のドキュメンタリ-的な小説。  役所広司主演の映画「すばらしき世界」で、直情型の主人公が社会になじむために懸命に努力する姿が感動的で、これは原作を読まなくてはと思った。  服役態度が悪く、看守や他の囚人に暴力をふるって「懲...

 殺人罪で懲役10年の実刑を受け、満期出所した実在の人物のドキュメンタリ-的な小説。  役所広司主演の映画「すばらしき世界」で、直情型の主人公が社会になじむために懸命に努力する姿が感動的で、これは原作を読まなくてはと思った。  服役態度が悪く、看守や他の囚人に暴力をふるって「懲罰太郎」と呼ばれて、仮釈放ではなく満期出所となった主人公の山川一(やまかわはじめ)。  安アパートに一人で暮らすことななるが、高血圧の持病があり、思うように働けず、生活保護を受けることになる。  普通に暮らそうという意思はあるが、アパートで騒ぐ住人に「静かにせんかい」と文句を言いに行き、反抗的な相手にヤクザ的な脅しをかましたり、街角でおじさんを恐喝している反社をボコボコにしたりと危なっかしいが憎めないキャラクターだ。  周囲の助けもあって、警察沙汰にはならずなんとか運転免許を取得したり、少しづつ社会になじもうとしていく。  ”「行路病死人」小説「身分帳補遺」”では、急病で孤独死してしまう山川を作者やかかわってきた人たちが主人公を偲ぶ話が付いている。        

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2026/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画「すばらしき世界」が良かったので、原作も読みたいと思いました。 本書は30年前ほどの話なので、昔の言葉や漢字であったり、戦争の話が出てくるので、昭和を感じられました。 内容 天涯孤独の主人公の人生を元に作られた作品です。

Posted byブクログ

2026/01/31

佐木隆三さんの大著。第79回 直木賞受賞作品。 これは、映画を先に見た。 『すばらしき世界』(2021年)。監督西川美和。 役所広司さんの狂気が感じられて、圧倒された。 原著は、ストーリーはだいたい映画どおりなのだけれど、 なによりストーリーの背骨となっている「身分帳」が圧巻。...

佐木隆三さんの大著。第79回 直木賞受賞作品。 これは、映画を先に見た。 『すばらしき世界』(2021年)。監督西川美和。 役所広司さんの狂気が感じられて、圧倒された。 原著は、ストーリーはだいたい映画どおりなのだけれど、 なによりストーリーの背骨となっている「身分帳」が圧巻。 一人の人生に、あそこまで詳細に記録されるものなんですね。 主人公の生活描写だけだと見過ごしてしまうようなちょっとした所作や心の動きが、 身分帳を見ると、わかる。 すごいものです。。 ※講談社文庫 461ページ

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2026/01/05

映画(『すばらしき世界』)→原作 過去に矯正心理職(まさに身分帳を作成する仕事)に就いていたことがあるので、原作にも自然と手が伸びた。 とはいえ重い話だし分厚いしで、なかなかサクサクとは読み進められず。笑 映画を先に観ておいて、個人的にはよかった。 それにしても、映画のタイト...

映画(『すばらしき世界』)→原作 過去に矯正心理職(まさに身分帳を作成する仕事)に就いていたことがあるので、原作にも自然と手が伸びた。 とはいえ重い話だし分厚いしで、なかなかサクサクとは読み進められず。笑 映画を先に観ておいて、個人的にはよかった。 それにしても、映画のタイトル… まるでWhat A Wonderful Worldばりの切ないアイロニーを感じる。 主人公にとって、一寸でもそう感じられた時間があったなら…と祈らずにはいられない。

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2026/01/04

自分が生まれた年に出所した人、 戦争は経験していないけど、戦後はこういう戸籍のない子供が溢れていて、生きるには犯罪をするしかない人がいっぱいいたんだろう。 そして、現代は出所した後、生活することはこの当時より難しいんじゃないかと思う。刑務所の方が生活がしやすいのは、現代のバグでは...

自分が生まれた年に出所した人、 戦争は経験していないけど、戦後はこういう戸籍のない子供が溢れていて、生きるには犯罪をするしかない人がいっぱいいたんだろう。 そして、現代は出所した後、生活することはこの当時より難しいんじゃないかと思う。刑務所の方が生活がしやすいのは、現代のバグではないか? 戦争は良くないし、教育は大切、治安も大切、

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2026/01/03

色々、人間の生き様を考えさせられる本だ。 産まれた運命を恨むことは出来ない…でも、 自分ではどうにもならない生い立ちを考える。。

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2025/12/27

映画を先に見て。 映画の人物より、ずいぶん喧嘩っ早い印象でびっくり。 補遺の「行路病死人」がより面白かった。 亡くなって、これだけの人が集まるって感慨深いなと。

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2025/12/06

終戦後の混乱期に、戸籍もない境遇に生まれ必然的にヤクザ者になり服役する、、山川は決して愚鈍ではないし、むしろ賢さゆえにうまくいかないジレンマみたいなものを感じる。周りの人も多分もうこんなやつ知らん!って突き放すのだけれど、やはり放って置けないような人間味を感じる。善人とか悪人とか...

終戦後の混乱期に、戸籍もない境遇に生まれ必然的にヤクザ者になり服役する、、山川は決して愚鈍ではないし、むしろ賢さゆえにうまくいかないジレンマみたいなものを感じる。周りの人も多分もうこんなやつ知らん!って突き放すのだけれど、やはり放って置けないような人間味を感じる。善人とか悪人とか単純な話ではなく、誰もがどっちの要素も持っている。終戦が遠いものになりつつある今、これを読んでよかったと思った。

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2025/11/24

淡々と事実に基づいた話が展開していくだけなのに、なぜかぐいぐい読めた。変に感情移入させるような描写が無いことで、逆に人物の心情を想像しながら読むことができた。これを映像化したいと思った西川美和監督の気持ちが分かった。

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2024/12/12

山川の身分帳の量を知るだけで問題多し人物なのがわかる。刑期を終え満期釈放出所した山川が癇癪を起こさないか心配でしかたがなかった。子供の頃は放浪での補導、いつから神経質で癇癪な性格になってしまったのか… スーパーの主人の優しさが救いになりました。悩んだ時に親身になってくれる人、相談...

山川の身分帳の量を知るだけで問題多し人物なのがわかる。刑期を終え満期釈放出所した山川が癇癪を起こさないか心配でしかたがなかった。子供の頃は放浪での補導、いつから神経質で癇癪な性格になってしまったのか… スーパーの主人の優しさが救いになりました。悩んだ時に親身になってくれる人、相談できる人がいると気持ちが落ち着く気がします。

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