やわらかい砂のうえ の商品レビュー
税理士事務所で働く万智子の生真面目さ、頑なで融通のきかないところ。万智子が恋をした早田さんの軽率というか無神経な発言。 どちらにもイライラさせられました。 自分の考えを人に押し付けたり、ましてやそれで人を許す許さないとか! でも万智子には率直に感じたことを言ってくれる人がいる。そ...
税理士事務所で働く万智子の生真面目さ、頑なで融通のきかないところ。万智子が恋をした早田さんの軽率というか無神経な発言。 どちらにもイライラさせられました。 自分の考えを人に押し付けたり、ましてやそれで人を許す許さないとか! でも万智子には率直に感じたことを言ってくれる人がいる。それはすごく有難いことだと思います。 世代や価値観の異なる人との会話ってとても大切なことだと思う。 対話をするって相手の事を知ったり、自分を知ったり、世界を広げてくれるもの。 決して優劣を競ったり批判や攻撃をするものではないはず。 美香さんの飾らない言葉とサバサバした感じが良い。心に響く言葉もいっぱいでした♪ 『あんたが自分の思う『正しい生きかた』を実践するのは勝手やけどな。それを盾に他人を裁くのはどうなん。ちょっと傲慢なんとちゃう?』
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自分に自信がなくて、控えめになってしまう万智子。でも、了さんを始めとした華やかなお友だちと出会い、少しずつ考え方が変わっていく。 自信がない故の生きづらさを軽くするヒントや言葉が、この本の中に書かれている。特にこの言葉は、私を強くしてくれるおまじないみたいな言葉だ。 〜「自分...
自分に自信がなくて、控えめになってしまう万智子。でも、了さんを始めとした華やかなお友だちと出会い、少しずつ考え方が変わっていく。 自信がない故の生きづらさを軽くするヒントや言葉が、この本の中に書かれている。特にこの言葉は、私を強くしてくれるおまじないみたいな言葉だ。 〜「自分に自信をもつ」ということは「わたしは美しい」と思えるという意味ではなかったと気づく。 わたしがわたしのまま世界と対峙する力を持つ、ということなのだ。〜
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心に突き刺さる言葉がいっぱい。「友達は他人」って言葉が1番グサッときた。自分の価値観や世の中の正しい事は、時に、相手を傷つけてしまう。 自分フィルターほど、周りが見えてないから、常に疑わないといけないなと思った。
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「人はひとりでは生きていけない、なんて言うけど、誰かと手を繋いでいたら転んでしまう時だってあるんだと知った。 ためらいなく繋いだ手を離せるように、隣を歩いている人を信じる。自分の足でしっかり立つ。 そのことを、忘れないでいよう。」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
砂丘のある鳥取からあまり知り合いもいない大阪に出てきて、税理士事務所で働く万智子。 初めてできた恋人や、年配の女性の友人との出会いを経て、もっと自分の意見をぶつけていっていいこと、傷つくのを恐れなくてよいことを学びながら成長していく姿や、経験豊富な年配女性の方々のセリフは自分にも言われているようでとても響いた。 人生では、確かな道を歩いているというよりは、やわらかい砂の上を歩いているかのように、一歩一歩の不確かさに不安感を感じることもある。それでも強く生きていく気持ちを確かにしていく主人公にとても惹かれた。
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鳥取から大阪に出てきた自分に自信のない万智子の成長,気づきの物語.友情,恋愛と真剣に向き合い直し新しい1歩を踏み出すその過程が丁寧に描かれている.また父親の娘への愛が真っ当な形で現れていると思い,そこに一番感動した.
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真面目で自分に自信が無く、いつもどこか一歩引いた所にいる万智子。ひょんな事からウエディングドレスサロンのオーナーの了さんに気に入られ、週末だけアルバイトをする事になり… 絵に描いた様な好青年の早田と付き合える事になったり、了さんの知り合いの女子会に招かれ、少しずつ変わって行...
真面目で自分に自信が無く、いつもどこか一歩引いた所にいる万智子。ひょんな事からウエディングドレスサロンのオーナーの了さんに気に入られ、週末だけアルバイトをする事になり… 絵に描いた様な好青年の早田と付き合える事になったり、了さんの知り合いの女子会に招かれ、少しずつ変わって行く万智子だったけど、どこか潔癖な所がもどかしかった。そして、早田と付き合ううちに、早田の求める女性像と自分の落差が見え始めた時、ようやく周りが見えた来た気がしました。 早田もスマートに見えてまだ幼い部分があって、それがかえって人間味が出て万智子とお似合いな感じがしました。 終わるかと思った関係だったけど、又再会しそうでホッとしました。
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この本の主人公まちこは、真面目で、周囲の人のことも自分の価値観で測ろうとする女性。 でも、まちこの周りに、自分を持ってて、かつ、許容範囲が広い大人の女性が複数現れて、周囲の人たちからたくさんの気づきを得て、まちこは変わっていく。 冬子さん、美華さん、了さんと私も友達になりたい...
この本の主人公まちこは、真面目で、周囲の人のことも自分の価値観で測ろうとする女性。 でも、まちこの周りに、自分を持ってて、かつ、許容範囲が広い大人の女性が複数現れて、周囲の人たちからたくさんの気づきを得て、まちこは変わっていく。 冬子さん、美華さん、了さんと私も友達になりたいなー。 「やわらかい砂のうえ」とは、まちこが生きづらいことを象徴する言葉。 たしかに、砂浜のやわらかい部分は、足元を持っていかれて歩きにくい。 素敵なタイトルだな。
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自分の拘り、考え方に固執する面倒臭い女性。 でもその娘はそんな自分が好きだと言う。 当然周りの友人や彼氏ともぶつかる。 安定性のないやわらかい砂の上を歩いているような人生だけど、一歩一歩踏みしめていくしかない。 そう簡単には自分は変えられないね。
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主人公の万智子さん、『私なんて・・・』と控えめな風情でありながら 自分の考えは曲げないし、落ち込んでいる気分を隠そうともせず周りにまき散らすし、細かいことにクヨクヨしてばかりで思わず途中で読むのを止めようかと思うくらい イラっとしてしまいました。 でも、最後まで読んで本当に良か...
主人公の万智子さん、『私なんて・・・』と控えめな風情でありながら 自分の考えは曲げないし、落ち込んでいる気分を隠そうともせず周りにまき散らすし、細かいことにクヨクヨしてばかりで思わず途中で読むのを止めようかと思うくらい イラっとしてしまいました。 でも、最後まで読んで本当に良かった。 この本には女性の心を自由にしてくれる魔法の様な言葉がたくさんつまっています。 万智子さんから教えられたこともたくさん。 万智子さん、イラっとしちゃってごめんね。
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