生きるはたらくつくる の商品レビュー
皆川明さんの服作りとお客さまへの愛に突き動かされている姿がとても美しかった あの穏やかなイメージのメナペルホネンからは信じられないほどの熱量でブランドを広めていく行動力やスタッフに対してのリスペクトある目線が経営者としても素晴らしい 読むたびにポジティブになれた作品です
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だんだんミナペルホネンの良さが分かるようになってきた、、 生地を無駄にしない、セールをしない、取引先の工場を大事にする。 すべて今の時代見直されてることばかり、正直ものはばかを見ない、そんな時代が近づいてると思った。 私もそんな優しい空気感をまとって生きていきたい
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皆川明さんの人生がぎゅっと凝縮された一冊。「せめて百年つづく」という言葉がとても印象的だった。何をするにしてもこの方針に沿った選択をされている様に感じ、どうなりたいかを言語化する重要性を感じた。 タイトルの「生きる はたらく つくる」それぞれを分断する事なく、皆川さんにとっては、...
皆川明さんの人生がぎゅっと凝縮された一冊。「せめて百年つづく」という言葉がとても印象的だった。何をするにしてもこの方針に沿った選択をされている様に感じ、どうなりたいかを言語化する重要性を感じた。 タイトルの「生きる はたらく つくる」それぞれを分断する事なく、皆川さんにとっては、生きる事がはたらく事でありつくる事なんであろう、自分もそんな生き方をしていきたい。
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「衣」に注目して、集った本たち(5) 『生きる はたらく つくる』(皆川明著)『ミナ ペルホネンと皆川明』(ムック本)(Recommended by Yoshiko Ariyoshi) 「ミナ ペルホネンの/皆川明 つづく」巡回展は、昨年、福岡市美術館でも開催されました。「せ...
「衣」に注目して、集った本たち(5) 『生きる はたらく つくる』(皆川明著)『ミナ ペルホネンと皆川明』(ムック本)(Recommended by Yoshiko Ariyoshi) 「ミナ ペルホネンの/皆川明 つづく」巡回展は、昨年、福岡市美術館でも開催されました。「せめて100年つづけたい」という願いにとどまらず、展覧会は、つながる・重ねる・循環するなど、ものごとが連鎖していく躍動感に溢れていたようです。 会場に足を運び、皆川明を初めて知り魅了されたという有吉さん。その生い立ち、ものづくりの現場、人との関係、ファッション以外の活動、ミナバックを持つ人と出会ったエピソードなど、溌溂とした報告に場は大いに賑わったのでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
P44 “縫ったりするのは、けっしてうまくない。うまくできないことは、なかなか覚えない。上達するのに時間がかかる。 だから逆に、こういう仕事は自分にとって、長くやっていられそうな仕事だな、と思ったのだ。 うまくできないことだからこそ、ずっとつづけられるんじゃ ないかと。妙な考え方だと思われるかもしれない。” P92 “ところが長江には苦手意識のようなものがまるでないように見えた。「ちょっとこれは私には無理だ」と思わないらしい。ぼくが縫製を苦手だと思い、だからこそず っとやっていける、やめないでいられると考えるのとは、ちょっと感覚がちがう。ちがうの だけれど、結果的には似ているのかもしれない。自分のいる場所が行き止まりだと感じない。 これ以上やってもしかたないと諦めない。この感覚がなければ、ミナの長く厳しい時期をし のぐことはできなかったと思う。” P188 “「働かされる」と感じたとたん、停止してしまうものがある。それは想像力だ。 あらゆる仕事には、自分の想像力をひろげる余地がある。部屋に掃除機をかけること、窓ガラスを拭いてきれいにすること、食後の皿洗いでも、自宅のトイレ掃除でも、想像力をひろげる余地はある。 想像力は、単純な労働作業に思えたもののなかに、変化を呼びこむなに かを発見することができる。 靴磨きのベテランは、どんなブラシをどの段階で使うか、汚れ の効果的な落とし方、クリームの適量、磨く布の種類の使い分け、磨く方向、力の加減など、 知識と経験のストックから手順を導き出し、身体的記憶にしたがって靴磨きの作業を進めて いるはずだ。自分を目指してやってきてくれる常連のお客さまとの会話、やりとりも、働く よろこびのひとつにちがいない。” P213 “つまり服は、人間が最初に収まる、いちばん小さな空間でもある。そのなかに収まりながら、外側の空間と触れることのできる最小単位の空間、それが服である、と考え るようになった。服の空間をまといながら、外の空間に触れるよろこび。服の空間に包まれているからこそ、からだがのびのびとする。 服には着心地という言い方がある。しかし空間 の居心地として考えたとするなら、服に対するあらたな考えかた、クリエーションの発想が 生まれてくるのではないか。ぼくはいま、服の着心地とは別に、服の居心地とはなんだろう、 と考えるようになっている。” おもしろかった。つくりたくなる。
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ミナペルホネンができるまでとできてから。 「うまくできないことだからこそ、ずっとつづけられるんじゃないか」という考えに感銘を受ける。 仕事に対して真摯に向かう姿がいいなと思いつつも、仕事に対する考えには賛意しかねる部分もある。そこがまた面白い。
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2年ほど前に、『ミナを着て旅に出よう』(文春文庫、2014)を読んで、その無理のない自然な姿勢に感銘を受けて以来、皆川明という人物は関心のある、あこがれの人だ。この『生きる はたらく つくる』は『ミナを着て~』よりも深く皆川さんのことがわかる。 そしてやっぱり思ったのは同じこと。...
2年ほど前に、『ミナを着て旅に出よう』(文春文庫、2014)を読んで、その無理のない自然な姿勢に感銘を受けて以来、皆川明という人物は関心のある、あこがれの人だ。この『生きる はたらく つくる』は『ミナを着て~』よりも深く皆川さんのことがわかる。 そしてやっぱり思ったのは同じこと。ちょっと長い引用だけど、象徴的なのは「縫ったりするのは、けっしてうまくない。うまくできないことは、なかなか覚えない。上達するのに時間がかかる。だから逆に、こういう仕事は自分にとって、長くやっていられそうな仕事だな、と思ったのだ。うまくできないことだからこそ、ずっとつづけられるんじゃないかと。妙な考え方だと思われるかもしれない。スキルとかキャリアアップの発想からすれば、得意でないものを四苦八苦してやっているのは効率も悪いし、ストレスだし、得るものが少ない――そう考えるのが普通だろう。でも、そうは考えなかった。この仕事は自分の得意なことではないから、長く続けられそうだ、と当たり前のように思う自分がいた。」(p.44)というあたりかな。自信とは違うものだと思うけど自分の感覚を頼りに、信頼してぶれずに生きる姿勢が表れていると思う。 皆川さんは自然と「よく生きる」ということを知っている人なんだなと思うし、だからこそ長江青さんや田中景子さんといった稀有な仲間が寄ってくるんだな。
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一冊で様々な要素を持つ良書。 哲学書、伝記、ビジネス書、エッセイ、小説、どれにも当てはまり、こんなに気づきを得れた本はない ブランドを深くは知らず、皆川氏という一人の人間を知って魅了され、これだけの思いと手が込んだ商品を見てみたいと思った。 そういった、意図としないにも関わ...
一冊で様々な要素を持つ良書。 哲学書、伝記、ビジネス書、エッセイ、小説、どれにも当てはまり、こんなに気づきを得れた本はない ブランドを深くは知らず、皆川氏という一人の人間を知って魅了され、これだけの思いと手が込んだ商品を見てみたいと思った。 そういった、意図としないにも関わらず、この方の滲み出る人間性がビジネスにも活かされここまでの成功を築いたのかなとも思う。 いずれにしても、限りなく実直、誠実、素直な人柄には惹きつけられる人が多いだろう。 押し付ける感じのない強い正義と理念を持つ会社と感じた。
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皆川明さんが魚市場でアルバイトをしながら、たったひとりで始めたブランド「ミナ ペルホネン」。創業25周年を迎えて初めて明かす、これまでの人生と、はたらくことの哲学。何者でもなかった時代の皆川さんの生き方、苦労が印象的です。その哲学が、長い年月をかけて作られてきたものなのだな、と感...
皆川明さんが魚市場でアルバイトをしながら、たったひとりで始めたブランド「ミナ ペルホネン」。創業25周年を迎えて初めて明かす、これまでの人生と、はたらくことの哲学。何者でもなかった時代の皆川さんの生き方、苦労が印象的です。その哲学が、長い年月をかけて作られてきたものなのだな、と感じる美しい自伝です。
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憧れのブランド、ミナペルホネンの皆川明さんの本。 いちばん印象に残ったのは、 「ぼくたちがさまざまに、お客さまに提供しようとしているものとはなにか。 それは、『よい記憶』となることではないか。」 という一文です。2年前に「つづく展」で見た、あの時のぞわぞわとした気持ちを鮮明に思い...
憧れのブランド、ミナペルホネンの皆川明さんの本。 いちばん印象に残ったのは、 「ぼくたちがさまざまに、お客さまに提供しようとしているものとはなにか。 それは、『よい記憶』となることではないか。」 という一文です。2年前に「つづく展」で見た、あの時のぞわぞわとした気持ちを鮮明に思い出しました。
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