好日絵巻 の商品レビュー
森下さんの茶道具、和菓子、茶花等の絵に お茶道を通して育まれた愛を感じる 四季の移ろいに、なぜこんなにも 豊かな気持ちになるのか 不思議なものです。
Posted by
お茶室の四季。 茶碗、茶器、香合、蓋置、茶釜、茶花などのイラストに季節のエッセイを添える。 素敵な絵を描く人は、スケッチした文章もうまいなあと思う。 お茶室の様子が、浮かび上がってくる。 お茶のトリセツより、こんなエッセイがお茶の稽古場を訪れるきっかけになるのかも。 お茶の道具...
お茶室の四季。 茶碗、茶器、香合、蓋置、茶釜、茶花などのイラストに季節のエッセイを添える。 素敵な絵を描く人は、スケッチした文章もうまいなあと思う。 お茶室の様子が、浮かび上がってくる。 お茶のトリセツより、こんなエッセイがお茶の稽古場を訪れるきっかけになるのかも。 お茶の道具の美しかったり、かわいかったり。 目次の章タイトルも、ずっと眺めていられる。 著者のエッセイ『日日是好日』は2018年に映画化されている。…って、希林さんの出演映画だ!
Posted by
この本はある場所でたまたま目にした 以前読んだ「日日是好日」 奥深い何かを見てしまった静かな衝撃が甦りぜひ読んでみたい! そんな気持ちが大人げないほど前面に出たおかげで、運良く読めた 改めて、あの感動を思い出した ふとした風向き、雨の音、日差しの変化、空気の香り、傍に咲く野...
この本はある場所でたまたま目にした 以前読んだ「日日是好日」 奥深い何かを見てしまった静かな衝撃が甦りぜひ読んでみたい! そんな気持ちが大人げないほど前面に出たおかげで、運良く読めた 改めて、あの感動を思い出した ふとした風向き、雨の音、日差しの変化、空気の香り、傍に咲く野花、虫の音…目や耳や肌で感じる…ほんの少しの季節の変化 森下さん曰く、季節が二周目に入ってからも驚き続けたというお茶の世界 そんな美術作品のような道具たちやお菓子や茶花たちのイラストがたくさん登場する 上品ながら遊び心があり、季節を感じさせる美しいイラストとエッセイだ 想像していた世界が視覚化された(「日日是好日」Welcom Back!) 柔らかいほっこりする絵だ 大人になると良いこと結構がある それは子供の頃に良さが分からなかったモノ達の素晴らしさを知る(感じる)ことである それはそれはたくさんあるのだが、そのうちの一つが和菓子、もっと突き詰めると干菓子だ 子供の頃、美しくそして繊細な干菓子をいただいたことが何度かある 子供心にも見た目に充分ときめくのだが、口に入れた瞬間… 和三盆が口の中でサッと消えるかの如く、ときめきも消える… あれぇ?なんでこんなに見た目と味が違うんだろ 何度もがっかりしたものだ(しょせん子供なので許してやってください) 時を経ていつの間にか和三盆の口当たりの上品できめ細やかな触感に、心から感動していただくことができる しかし要注意! 必ず表示名称を確認しなくては! 干菓子なら和三盆以外に何か混ざりものがあるか否か… 他食事も神経質にならない程度に添加物や合成化学物質を極力避ける 余分なものを取り入れない 不必要なものを削ぎ落す 徐々に神経が研ぎ澄まされ、自分に本当に必要なものがわかってくるのだ これは食事だけではなく、すべての五感やその人の人生にとても重要なことではないだろうか 引き算の人生が身につくと小さく目立たない大切なことに気づくことができる お茶の世界もそういうものなのではないだろうか 年中大好きなさくらんぼや葡萄が食べられたらいいのに! この、もうちょっと続けばなぁ… という絶妙の加減 欲を追求し過ぎない こういう儚さに美があり、私たち日本人の品があるのではないだろうか (食べ物のことばかりで自分の品性も大したことないのだが…) 日本に生まれて季節があることに改めて感謝 この感性を身につけられたのは日本に生まれたおかげではないだろうか そんなことを改めて考えさせていただける著であった …というわけで冒頭に戻るが、この本を目にしたのは実は上司のデスク! いいな!いいな!を連発してしまったら、購入したての本を「(お先に)どうぞ」と… 男性がこういう本を読むことがとても嬉しいではないですか!
Posted by
日日是好日からつづく 茶室を彩る茶道具に茶菓子に茶花たち それらを絵巻のように紹介されている お稽古というおもてなし 茶室での時間がどれ程愛おしいものなのか 絵からも伝わってくるよう 静かなる興奮を感じる
Posted by
森下典子 著「好日絵巻」、2020.7発行。「日日是好日」の続編として、季節めぐりの「絵巻物」のような本になればいいなと思って描いたそうです。文はもとより、絵もとても上手な方と知りました。この本は、絵巻とあるように、絵に力点が置かれていると思います。年のはじまりでは「椿と梅」、春...
森下典子 著「好日絵巻」、2020.7発行。「日日是好日」の続編として、季節めぐりの「絵巻物」のような本になればいいなと思って描いたそうです。文はもとより、絵もとても上手な方と知りました。この本は、絵巻とあるように、絵に力点が置かれていると思います。年のはじまりでは「椿と梅」、春は「梅一輪」、夏は「蛍袋(ほたるぶくろ)と縞葦(しまあし)」、秋は「葛(くず)の花」、冬は「白い椿と照葉(てりは)」の絵が気に入りました。
Posted by
森下さんのお気に入りの茶道具やお菓子、お花がイラストとエッセイで表現されている。 「絵の具と絵筆を使って、自分の好きなものを、体を通して味わった」という 言葉が示すように、本当に好きなんだなぁという気持ちが伝わってきました。
Posted by
シリーズ3作目。 タイトルに「絵巻」とあるように、エッセイもあるが、茶器や和菓子などイラストがメインで、画集のよう。 エッセイを読んでいて想像しにくい器やお菓子が、イラストがあることで、わかりやすくて、イラストからも季節感が漂ってくる。 とても和やかな絵で素敵でした。
Posted by