沖縄から貧困がなくならない本当の理由 の商品レビュー
沖縄の人々の国民性など詳しく書かれていた。例えば、どのような場面であっても一人突出すると嫌われる、や食事や生活面での所要は身内や地元の店舗利用が最優先(例え不味い店でも)等幾つも具体例が挙げられており、なるほどと思いながら読んだが本土でもちょっと田舎に行けばそういうものではないだ...
沖縄の人々の国民性など詳しく書かれていた。例えば、どのような場面であっても一人突出すると嫌われる、や食事や生活面での所要は身内や地元の店舗利用が最優先(例え不味い店でも)等幾つも具体例が挙げられており、なるほどと思いながら読んだが本土でもちょっと田舎に行けばそういうものではないだろうか。 結局のところ自尊心が低い、ということになるわけだが、ではなぜそうなっているのか歴史的背景はある筈だと思う。県民性とでもいうのかな。そのような県民性はどのようにして生まれ今に至ったのか、それが気になった。
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前半は、著者の経験をもとに、論じていてそこそこ説得力はある。ただ嫌なところばかりが強調され、読んでいて不快に感じるのも事実。 愛の力、自分を愛することができる これが貧困を解決するものだというのにはなかなか説得力を持つことは難しい。言わんとしていることは分からなくはないが
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あまり鵜呑みにしてほしくない。 私の立場は沖縄生まれのナイチャー。 産まれてすぐ内地に来ているので沖縄文化には染まっていない。 親戚付き合いがあり、頻繁に遊びにいくレベル。 その自分から見たこの本の感想は・・・・ 100%信じないでほしい。 あくまでもナイチャー(作者の)目線でみた沖縄。 そうなんだ・・・と思うことも、納得する部分もかなり多いが、自分の親戚などをみると全く違う。 ・ブランド品を好まず横並び これに関して、私の親戚①であるウチナーは大のブランド好きである。 親戚②の両親は沖縄で1台も走っていない車をわざわざ内地まで買いにきた。 親戚③スポーツで誰よりも一番になりたいので頑張って一番になっている。 はっきりいってイメージはガメついです。 貸しをつくるといつまでもグダグダ言うし 「やってやったさ~」と恩着せがましい。 ただ、ナイチャー、ウチナー関係なくどこにでもそういう人はいる。 お金に無頓着とかありえないし、人より目立たず生きる、なんて考えてもいない。 そこらへんの人と同じように穏便に周りに合わせるのは沖縄もナイチャーも変わらない。 この本を読んだ結論は、沖縄は日本の縮図である。
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前半のデータからの検証から深化を期待したのだが、情緒的ないち原因に、すべての根源を見てしまうような結論には失望を覚えた。確かに沖縄、ひいては日本人の気質の問題点をのいち面を突いてはいる。しかし、アナリストや社会学者など、深く調査するうちに多くのデータや調査結果がバイアスの強化につ...
前半のデータからの検証から深化を期待したのだが、情緒的ないち原因に、すべての根源を見てしまうような結論には失望を覚えた。確かに沖縄、ひいては日本人の気質の問題点をのいち面を突いてはいる。しかし、アナリストや社会学者など、深く調査するうちに多くのデータや調査結果がバイアスの強化につながり、結局はサルのダーツ投げよりも予測精度が低い、という研究もあるように、まさにバイアス強化の思考過程のようにも思う。 「愛がある」という方法もあまりにも解釈の余地が広すぎて抽象的だし、ある飲み屋に平日は入り浸って県民性を探るという「調査」も、定点観測すぎて沖縄全体のフィールドワークとは違うように感じる。期待が大きかっただけに残念感が強い。ただ語られることの少なかった沖縄について新たな視点で考える機会の提供は意義が大きいと思う。
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期待はずれ 最初はオリオンビール買収など、沖縄県の補助金依存、基地リンクなど構造的な要因を指摘していたが、後半からは「県民性」やメンタル的なことに収斂していて疑問が拭えない。 また著者の個人的な印象や経験がエビデンスとなっている。失礼ながら学生の実態も筆者が勤務する大学のみで限定...
期待はずれ 最初はオリオンビール買収など、沖縄県の補助金依存、基地リンクなど構造的な要因を指摘していたが、後半からは「県民性」やメンタル的なことに収斂していて疑問が拭えない。 また著者の個人的な印象や経験がエビデンスとなっている。失礼ながら学生の実態も筆者が勤務する大学のみで限定されていて、県内の他大学の学生全般とではかなり実態が異なるのではないか。 社会科学系からの分析だと思っていたが、基本的に印象論に終始していてがっかりした。 この本の内容が本土に拡散して誤った印象が広がらないことを望む。
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ミシュランのなんか賞を取った店のご自慢ディナーコースみたいな一冊。2020の個人的ベスト。有能な人が優れた手法で人生の多くを失ってまでの執念を持って結論を導き出した、あらゆる沖縄問題のバイブルになりうる一冊。社会問題系の本でありながら、暴露本に近い内容なので文春とかフライデーとか...
ミシュランのなんか賞を取った店のご自慢ディナーコースみたいな一冊。2020の個人的ベスト。有能な人が優れた手法で人生の多くを失ってまでの執念を持って結論を導き出した、あらゆる沖縄問題のバイブルになりうる一冊。社会問題系の本でありながら、暴露本に近い内容なので文春とかフライデーとかゴシップネタが大好きな女子大生が読んでも、本当にすっと内容が頭に入ってくる。 今後の具体的な策がないので結局何の解決にもならんなどと言う人いるのかもしれないけど、ここまで深く沖縄を掘り下げて問題の本質にスコップの先をカチンと当てた人が過去に1人でもいたのか?この本を世に出したことが社会の功績と言い切れる。是非ともなんか賞とって欲しいな。 ・なんくるないさ〜で社会が回るのは、なんくるなくないことを絶対に許さない閉鎖的すぎる空気がそこにあるからってのは、鳥肌が立った。 ・守られた経済ではお金の価値が低くなり、事業性よりも人間関係が、創造性よりも序列が、個性よりも協調性が経済合理的になる……うーん耳が痛い ・対症療法に反対する理由が存在しないことが最大の問題。麻酔みたいなもので根本の解決に至ることはない。むしろ体自体が痛みに無自覚になってしまう分、なおさらタチが悪い。 ・目立つことを恐れて昇進を断ったり、真面目に仕事をしながら低賃金に甘んじたり、周りからどう思われるかを恐れて言うべき意見を控えたり、張り切る上司に無意識にサボタージュをしてみたり、派手だと思われそうな消費を控えたり、どんなに質が悪い物でも一言も文句を言わずに知り合いの店から買い続けたり、業界の序列を尊重して新規事業を控えたり、ここまで述べてきたすべての事例が、いずれも人を愛せない人の行動原理として説明できるように思われる(146項) ・人に対して関心を示すことと、人の関心に関心を示すことは全く異なる。人に対して関心を示すのは結局自分の関心ごとにすぎない。 まぁ沖縄に限らず農家もこうだわな。場所の移動に制限がかかって土地に縛られたらもうそうするしかない。限りなくマイナス方向の経済合理性。厳しい現実を突きつけられました。どうすりゃいいのかはわからん。けど見えないものにスポットライト当たっただけで大きな進歩でしょう。
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「変化に対応できる集団のみが生き残る」とは、ダーウィンが言ったとか言ってないとかで広く認識されている言葉だが、変化に対応しないことが生き残る術とされている沖縄社会の内状を見られる一冊。 しかし、そのような社会的・文化的傾向のリソースは、著者の実体験や知り合い、学生などの声を拾った定性的なものが多く、著者もいちいち「もちろん全員に当てはまらるとは限りませんが」とエクスキューズを重ねるので説得力に欠ける。左脳でなく右脳的に読み進める必要がある。 またこの問題の根源的解決を「人の関心に関心を注ぐ」こと、つまり愛だとまとめる結論には拍子抜けした。沖縄タイムス+プラスに加筆修正を加えた著書ということもあり、各論の強さ、全体の論の弱さ?曖昧さ?を感じたまま読了した。
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著者は津田大介と懇意らしいが、思想掛かった印象はない。 同調圧力が極端に強く、出る杭が打たれまくる沖縄で育つうちに、「出ない」ようになってしまうというのが著者の見立てだ。 沖縄は日本の縮図だという指摘にも頷けるし、全体として歯がゆい感触が解消されないが、一方でそういう部分も含...
著者は津田大介と懇意らしいが、思想掛かった印象はない。 同調圧力が極端に強く、出る杭が打たれまくる沖縄で育つうちに、「出ない」ようになってしまうというのが著者の見立てだ。 沖縄は日本の縮図だという指摘にも頷けるし、全体として歯がゆい感触が解消されないが、一方でそういう部分も含めた文化が失われ全体が均質化していっても良いのかという思いもあり、スポーツ界、芸能界に優れた才能を輩出している沖縄と本書が描く才能を殺す沖縄とがどう結びつくのかわからなかった。
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面白かった。沖縄県の事だと思っていたが自分達にも当てはまるなぁ〜って思ったら世界から見た日本だって言うオチ。人の関心に関心を持つって言うのは今後の子育てや人間関係に活かせるなぁって思いました。
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賃金が安く、同調圧力の強い社会 会社も国の支援に甘んじて、改善しようとしない体制。 同調圧力からくる自尊心の低下の貧困の連鎖の原因
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