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西由比ヶ浜駅の神様 の商品レビュー

4.1

35件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    3

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2024/05/31

心が痛くて読み終えるのが辛すぎました。 『西由比ヶ浜駅の神様』の概要と感想になります。 概要です。 快速電車の脱線事故によって多くの乗客と運転士が亡くなった西由比ヶ浜駅で、深夜に幽霊電車の目撃情報が相次ぐ。事故で亡くなった方々と強い繋がりを持つ人は4つのルールを守る限り、深夜...

心が痛くて読み終えるのが辛すぎました。 『西由比ヶ浜駅の神様』の概要と感想になります。 概要です。 快速電車の脱線事故によって多くの乗客と運転士が亡くなった西由比ヶ浜駅で、深夜に幽霊電車の目撃情報が相次ぐ。事故で亡くなった方々と強い繋がりを持つ人は4つのルールを守る限り、深夜の幽霊電車でその人と再会できる話を信じた四人の物語。 感想です。 辻村深月さんの『ツナグ』も死者との再会を描く作品ですが、本作の4つのエピソードはどれも心を深くえぐられたような余韻が残ります。ただ大切な人を突然失ってしまうことは起こり得る現実で、もし作中に自分が立っていたら幽霊電車に乗るかもしれません。止まってしまった時間を再び動かすために…。

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2024/03/03

はじめ3つのお話は、泣ける話だけどドラマ的な印象を受けた。 でも最終章、事故車両の運転手の奥さんのお話で、この一冊の印象が変わった。 愛する旦那さんを失ったのに、運転手の妻として表立って悲しむ事もできず、事故被害者への罪悪感を感じ、心無い誹謗中傷を受け、日常生活もままならなくな...

はじめ3つのお話は、泣ける話だけどドラマ的な印象を受けた。 でも最終章、事故車両の運転手の奥さんのお話で、この一冊の印象が変わった。 愛する旦那さんを失ったのに、運転手の妻として表立って悲しむ事もできず、事故被害者への罪悪感を感じ、心無い誹謗中傷を受け、日常生活もままならなくなっていく。 その様子は現実味があり、旦那さんとの思い出や人間性を知る度に、より胸を締め付けられる。 またこの最終章でわかる事実で、他の3つのお話もまた違った印象になった。 事故により亡くなった人の未来も、その人と過ごすはずだった未来を奪われた周りの人達の様子に苦しさを感じた。 でも、過ごしてきた時間がより輝かしく、そして残した人へ亡くなった人たちが向けた愛情の深さに感動するとても素敵なお話だった。

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2024/02/01

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1752835222557835669?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

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2024/01/17

なにこれ。 全部泣ける。 ほんとに涙止まんない。 好きな小説ランキングで上位に君臨できるレベルでほんとに最高の小説。 めちゃくちゃ感動する。 「愛する人のためにするべきこと」愛する人は生きていてほしい、そう願うことが、その願いが叶うことが、1番の幸せなんだろうな。 ほんと何回も読...

なにこれ。 全部泣ける。 ほんとに涙止まんない。 好きな小説ランキングで上位に君臨できるレベルでほんとに最高の小説。 めちゃくちゃ感動する。 「愛する人のためにするべきこと」愛する人は生きていてほしい、そう願うことが、その願いが叶うことが、1番の幸せなんだろうな。 ほんと何回も読みたいかも。

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2023/12/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・亡くなった被害者に会っても、現実は何ひとつ変わらない──。  何をしても、事故で亡くなった者は生き返らない──。  そのルールを聞かされても、誰もがみんな、会いに行った。 ・人は、いつだって愛する者を失ってから気づく。  自分は、二度と戻らない美しい日々にいたんだな、と。  あなたは、亡くなった人にもう一度だけ会えるとしたら、何を伝えますか? ・プロポーズされて以来、私は幸せという名の衣に包み込まれているようだった。 【⠀4つのルール 】 ・亡くなった被害者が乗った駅からしか乗車できない。 ・亡くなった被害者に、もうすぐ死ぬことを伝えてはいけない。 ・西由比ヶ浜駅を過ぎるまでに、どこかの駅で降りなければならない。西由比ヶ浜駅を通過してしまうと、その人も事故に遭って死ぬ。 ・亡くなった被害者に会っても、現実は何ひとつ変わらない。何をしても、事故で亡くなった者は生き返らない。脱線するまでに車内の人を降ろそうとしたら、元の現実に戻る。 全てのお話で涙が溢れた。事故にあうことを相手に教えてはいけない。もう会えないとわかっていてそれでも最後にもう一度会いたいから会いに行く。切ない。 最後の話の奥様の「行ってらっしゃい」は涙が止まらなかった。 被害者が自分が列車事故に遭うことを知っていると告げられた時は驚いた。この事実を知ってからこの本を読むのもいいなと思ったからいつか再読しようと思う。

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2023/09/15

私の好みではなかっただけ 展開が予想通りで、あからさまな伏線挿入 今まで読んだ小説の中で1番合わなかった ストーカーまがいの行為の肯定、痛々しい厨二病、 苦手な理由を言語化するの難しい

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2023/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「止まらない涙」という帯に、 そんな大袈裟なぁと読み始めました。 疑ってゴメンなさい。 帯の通りでした。 突然の脱線事故で 親しい人を突然失われた人達 2話目、3話目は、 主人公に少しイライラしましたが、 それぞれのラストは改心(?)したのでよかった 1話、4話目は、本当に感情移入してしまいました。 雪穂の正体もわかったし、 運転手さんが悪くないこともわかって 少しは報われました。

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2023/05/25

各章が最終章でしっかりと繋がっていた! 何とも言葉にできないような感情で、被害者達が しっかり前を向いていく。

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2023/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下校中の電車の中で読ませていただきましたが、人目があるにも関わらず泣いてしまいました。多くの方が泣ける作品だと思います。 ここからはネタバレになってしまうのですが、 最後に電車の運転手さんの奥さんのお話で、幽霊列車の乗客は自分が事故に遭う事を知っている、という事を知り、もう一度読もうと思っています。 私は今、学生なので、父親を亡くした男性の話が、特に共感ができました。 登場人物それぞれの人生を読むことができ、とてもいい本に巡り会えたと思います。

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2022/12/16

 皆さんご存知の『ツナグ』『コーヒーが冷めないうちに』に似た、過去に戻れる、故人と会えるという設定の物語です。ありきたりかなぁと思いながらも、結構楽しめました。  こうして似たような作品が登場するのは、それだけ「人は過去に執着する」ものだからでしょうか? 記憶が少しずつ薄れていく...

 皆さんご存知の『ツナグ』『コーヒーが冷めないうちに』に似た、過去に戻れる、故人と会えるという設定の物語です。ありきたりかなぁと思いながらも、結構楽しめました。  こうして似たような作品が登場するのは、それだけ「人は過去に執着する」ものだからでしょうか? 記憶が少しずつ薄れていく(特に悲しい出来事など)というのは、生きていく上で必要なことだと思いますが、どうしても未練が邪魔して…、というのが人間なのでしょうね。(お、ついに悟ったか!)  本作は、電車の脱線事故の最寄駅に幽霊が現れ、依頼すると事故当日の電車に乗ることが可能という。「(婚約者の)彼へ」「(反面教師の)父へ」「(初恋の)あなたへ」「(運転士の)お父さんへ」の四話構成です。  展開がやや予想できる部分もありましたが、あーそうきたかぁ、と読みが外れる楽しさ(?)もありました。また、各話が独立した物語と思っていたら、前の話の人物が登場し、リンクさせる工夫もありました。  著者はプロローグで、「あなたは、亡くなった人にもう一度だけ会えるとしたら、何を伝えますか?」と問いかけていますが、正直、困ってしまいます。年齢的な要素、自分にとってどんな立場の人かという要素などが絡み、難しい気がします。  でも、私たちは物語に救われることもあるんですね。江ノ電から眺める海のイメージが浮かび、素直な気持ちで人に優しくなれるような一冊でした。

Posted byブクログ