はずれ者が進化をつくる の商品レビュー
将来できるかもしれない子供に読ませたいと思った。 中身についていうと、同じことを違う例えで何度も繰り返しているようにみえた。章ごとに言っていることがそんなに変化しないののも退屈だった。 小さい頃は何事も競争させられた。まだ世の中がわかってないときに運動でも勉強でも競争させられた...
将来できるかもしれない子供に読ませたいと思った。 中身についていうと、同じことを違う例えで何度も繰り返しているようにみえた。章ごとに言っていることがそんなに変化しないののも退屈だった。 小さい頃は何事も競争させられた。まだ世の中がわかってないときに運動でも勉強でも競争させられたら、違うことに価値があるなんて思うなんてことは無理。この教育のやり方を変えずに考えた方だけを無理やり変えようとしているのがいま。子供にとって厳しい世界になっていはしないか。
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2023年6月6日読了。雑草の研究者という著者が、生き物の「多様性」とはどういうことか?について語る本。中学受験問題でよく引用される著書だそうだがなるほど、読みごたえがあり平易でとても面白い。どの生物もある環境・ある条件下で生き残るために最適化し他の生物との差別化をはかってきてお...
2023年6月6日読了。雑草の研究者という著者が、生き物の「多様性」とはどういうことか?について語る本。中学受験問題でよく引用される著書だそうだがなるほど、読みごたえがあり平易でとても面白い。どの生物もある環境・ある条件下で生き残るために最適化し他の生物との差別化をはかってきており、どんなにちっぽけに取るに足らなく見えてもすでにナンバーワンでありオンリーワンであるということ。生物界の頂点に立つ肉食動物は餌となる草食動物の激減など変化に弱く、子孫を増やしニッチな環境への適用を目指す「弱い」生物がむしろ自然界では強者なのだということ。人間も、環境に適応するために知識を身に着け努力するべきではあるが、ダメとなったらそこに固執する必要はなく、身に着けた知識を別の環境に当てはめてそこで生き延びる方が理にかなっていること。なかなか勇気づけられる本でもあった。
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個性とは何か、強いとは何か、大切なものは何か…から、生きるとは何かというような話になっていき、雑草の話をしているのだか、生物の話をしているのだか、人生の話をしているのだか、分からなくなってくる本。
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真面目で息が詰まってる中学生向けの、力抜いて、自分を出して生きていいんだよと言う本。 なのだが、農業学者が、生物の生き残り戦略を絡めて訳のわからんことを言うから、変な本になった。 異端が種としての生き残りに役立つ、一様であれば絶滅することも、多様性によって生き延びることは、そ...
真面目で息が詰まってる中学生向けの、力抜いて、自分を出して生きていいんだよと言う本。 なのだが、農業学者が、生物の生き残り戦略を絡めて訳のわからんことを言うから、変な本になった。 異端が種としての生き残りに役立つ、一様であれば絶滅することも、多様性によって生き延びることは、それはそうのだ。 その、多様性、と言うキーワードをあらゆるところに当てはめるから変な論になっている。 種の多様性と、実験データの極値切り捨ては全然違う話しでしょ。 自然は滑らかな変化と継続であって、そこに、境界を作ることは人間の限界。 平均というのもそうでないと人が理解できないからであって、それ故、本来自然が持つ豊かな多様性を損いかねない。 強いもの、例えばライオンが寧ろ数を減らしているのは、強いから故。 えと。 それと、個々人の個性がなんか関係ありますかね。 弱い種という、ホモサピエンスがまさに、生き残りのために、平均とか境界とかいう概念を確立してきたのであって、ライオンだって、さらに強くなったヒトの影響で生存が脅かされていることはありませんか。 常識だって、社会上のやくわりだって、人間が生活するための知恵でしょ。 ヒトは無理くり個性主張しても命まで取られることはないからねって、真面目に言ってますか。 無理しなくていいんだよ、逃げていいんだよ、自分らしくあっていいんだよという優しさはいいんだが、別段、金取って読ませる本にする必要もない気がした。
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皆さんは生物学ってお好きですか? 私はなかなかに好きで、生まれ変わったら進化生物学者になりたいとすら(ちょっとだけ)思ったこともありました。自然の中に戯れる生物ですが、実はその行動は非常にロジカルで理にかなっていることが生物学者の弁で色々と明らかになるのに、非常に感銘を受けたものです。 ですから、コンラート・ローレンツとか、リチャード・ドーキンスとか、ジャレド・ダイアモンドとか、日本人の方ですと長谷川真理子さん、日高敏隆さんとかの著述を若いころは結構読んだものでした。 さて、時は移り令和の昨今。中学生の娘の教科書に出ていたのが稲垣栄洋氏の著作の一部。生物系の蘊蓄が面白く、これは読んでみたいと買い求めてみたのが本作であります。 ・・・ で本作、予想通りの生物学の蘊蓄たっぷりで面白いかというと・・・・。申し訳ないのですが、生物学という観点ではちょっと見当が違ったものでありました。 ・・・ 違ってていいんだよ、弱いからこそ生き残れた生物が沢山いるんだよ、という、なんというか癒し系生物学エッセイ、の雰囲気でありました。 個々の進化の過程や、生存戦略を読み解くのは面白いのですが、それを人間世界に置き換えているくだりがどうにも受け入れがたかったものです。 「たとえ誰かがあなたの個性に意味がないと言い放っても、あなたの生まれた確率を考えれば、あなたの個性には必ず居場所があります。そして、必ず意味を見つけだすことができるはずなのです」(P.36) 勿論、なにも確認しないで買ってしまった私自身に非があり、筆者を批判するに能わずであります。 ・・・ ということで筆者は悪くなく、読者が自ら間違えた読書でありました。ただ、この方の本はまた是非読んでみたいなあと思いました。氏の生物を読み解く文章は実に面白いのです。次回は専門書をチョイスしたく思います。
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コロナ禍や不景気、色々生きづらい世の中ということもあり、普通の生活を送ることがしんどく感じることがある。適応障害やうつなど、心の課題を抱えるのは環境やタイミングの問題なんじゃないかと感じるくらい身近な存在になったし、それくらい社暗く感じる今の社会。 「普通」に働いて、「普通」に結...
コロナ禍や不景気、色々生きづらい世の中ということもあり、普通の生活を送ることがしんどく感じることがある。適応障害やうつなど、心の課題を抱えるのは環境やタイミングの問題なんじゃないかと感じるくらい身近な存在になったし、それくらい社暗く感じる今の社会。 「普通」に働いて、「普通」に結婚する。 自分の親世代がこなしていたことが難しくなった今だからこそ、個性を尊重することが必要だとこの本を通じて改めて感じた。 SDGsがトピックになったりするけれど、そもそも現状維持・検討する・様子見というもの自体が衰退の要因。変化を求め、行動することが再生可能な社会になる
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「生き物はみんなオンリーワンであり、ナンバーワンである」 「生きたくない生き物はいない。ただ与えられた今を生きる」 生き物から教えてもらうことがたくさんあった。 生物学の本だが、まるで哲学書のような一面もあって面白かった。
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古来より、生物は自分の命をつないで、現在に至る。 その過程で、一番であるものだけが生き残って、バトンをつないできたわけではないことが、雑草から人類までの進化を見て、勇気をもらった。 自分に自信がない、そんな若い子から、わたしのような人、たくさんいると思うが、ぜひ読んで欲しい。 ...
古来より、生物は自分の命をつないで、現在に至る。 その過程で、一番であるものだけが生き残って、バトンをつないできたわけではないことが、雑草から人類までの進化を見て、勇気をもらった。 自分に自信がない、そんな若い子から、わたしのような人、たくさんいると思うが、ぜひ読んで欲しい。 あなたは必要なんだよ、あなたはあなたのままでいいんだよ、という言葉の裏付けが、本書を通して感情論でない説明ができるし、納得した。
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身近な生物を例えに、個性とは?等人の核心に迫る内容について書かれてるんですが、その生物の事例がわかりやすくて、納得感がすごくありました
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みんな違って当たり前。それをよく理解できた。 オンリー1の世界でナンバー1になる。ある環境下で生存競争に勝てなければ、他の環境を求め、その環境下でも生きていけるように適応する。結局、負けた者が開拓地を求め、それがホモ・サピエンスになったと。なるほど。生物って凄いなと、あっぱれです。
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