KGBの男 の商品レビュー
なんなんだ、このドキドキ感は。あのクライマックス、まるで映画のような爽快感。 そして、その後に訪れる何とも言えないやるせなさ... 途中、中だるみしかけたが、ゴルバチョフ、サッチャー、レーガンが登場してからは、その時代を知っている者にとって一気に面白く頁ををめくった。 国家間...
なんなんだ、このドキドキ感は。あのクライマックス、まるで映画のような爽快感。 そして、その後に訪れる何とも言えないやるせなさ... 途中、中だるみしかけたが、ゴルバチョフ、サッチャー、レーガンが登場してからは、その時代を知っている者にとって一気に面白く頁ををめくった。 国家間の情報戦の裏で暗躍するスパイの存在。 それは漠然とはしっていたが、彼らの能力、技術のすごさには驚かされた。 一方で、(意識・無意識関係なく)「人への信頼」の上に成り立っている人間社会の裏をかくスパイの生き方は、自らの人間性を崩壊へと向かわせる難しさを感じた。 主人公が最後までつらぬけたのは、金や名誉でなく、「民主主義と自由の素晴らしさ」への憧れとそれを守りたい強い思いからか。 とは言え、国家とイデオロギーの大義の裏で犠牲になる一人の男とその家族の姿は何ともつらい。
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事実は小説よりも奇なり、とはよく言うが、まさにこれ。 小説よりもハラハラドキドキ。こんなスパイが存在したとは。。。 すぱいふぁみりーなんて目じゃないぜ。
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一行も読み落とすことができない、手に汗握るノンフィクション。神経を集中させながら読み進めるほどに緊張感が増していく。二重スパイを勤めたゴルジエフスキーさんの信念や行動には賛同するが、奥さんが彼に裏切られたという言い分も分かる。彼女はソ連というケージの中で培養され、完全に洗脳されて...
一行も読み落とすことができない、手に汗握るノンフィクション。神経を集中させながら読み進めるほどに緊張感が増していく。二重スパイを勤めたゴルジエフスキーさんの信念や行動には賛同するが、奥さんが彼に裏切られたという言い分も分かる。彼女はソ連というケージの中で培養され、完全に洗脳されている状態に満足しているのだから…。ロシア、中国、北朝鮮は皆似たような方法で国民を洗脳し操っていることに改めて恐怖を覚える。 以下本書より抜粋。 「すべてのスパイは、自分が愛されているのを感じる必要がある。スパイは、自分は必要とされていて、秘密のコミュニティーの一員であり、報いられ、信頼され、大切にされていると感じたいと思っている。担当官との絆は彼らにとって、嘘と欺瞞があふれる中で唯一の、永遠に続く本物のつながりだった。」
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ケンブリッジ大学在学中に共産主義に転向し、イギリス情報局に スカウトされるよう仕向け、ソ連の為に働いたのが「ケンブリッジ・ ファイブ」と呼ばれた二重スパイ集団のなかでも有名なキム・フィルビー。 そのキム・フィルビーがソ連へ亡命後、新たな二重パイが誕生した。 オレーク・ゴルジエ...
ケンブリッジ大学在学中に共産主義に転向し、イギリス情報局に スカウトされるよう仕向け、ソ連の為に働いたのが「ケンブリッジ・ ファイブ」と呼ばれた二重スパイ集団のなかでも有名なキム・フィルビー。 そのキム・フィルビーがソ連へ亡命後、新たな二重パイが誕生した。 オレーク・ゴルジエフスキー。KGB一家に生まれ、自身もKGBに入局。 家族の中で唯一、体制に批判的であった母の影響も根底にはあったの であろうが、入局後の2度のデンマーク勤務で西側世界の生活に触れ、 「プラハの春」弾圧で自国のイデオロギーに強い怒りを覚えた。 本書はゴルジエフスキー本人はもとより、彼に関わったイギリスの MI6の職員たちに取材して著わされた大作である。 彼がMI6、ひいては西側の為に働くようになった直後から、「もしも」 の時の為の脱出計画「ピムリコ」作戦が立てられた。モスクワ中心部 から、ゴルジエフスキーを無事に脱出させようというこの計画は、 関わった誰もが実際に行われないよう祈っていたのではなか。 実際、長年の間、彼はソ連の情報をイギリスへ送り続けながら、その 正体がKGBに露見することはなかった。 それどころか、KBGでは出世路線から外れると言われていた離婚を 経験しながらも、再婚後は順調にKGB内での階級を上げて行った。 だが、思わぬところから「KGB内に西側のスパイがいる」ことが 発覚する。この露見の過程は胸糞悪いけれど、興味深い。 状況証拠はあるが、ゴルジエフスキーが西側のスパイだという 決定的な証拠はない。それでも、KGBはイギリス支局に赴任して いたゴルジエフスキーをモスクワへ呼び戻す。適当な理由をつけて。 そして、遂に「ピムリコ」が発動する。 スパイ小説よりもスパイ小説なのだ、この脱出劇が。 ソ連側から「疑惑の人物」とされ、常に監視が付いているゴルジエフ スキーをモスクワ中心部から連れ去ろうとするのだから。 ドキドキしながら読んだし、手に汗握るとはこのことか…と思ったわ。 時のイギリス首相マーガレット・サッチャーさえ巻き込んだ二重スパイ は、今も存命である。ただ、再婚後に幸せな家庭を築いていた彼は、 愛した家族を一緒に連れて行くことは出来なかった。後々、再会を 果たすことにはなるのだが。 二重スパイとしては悔いはないのかもしれぬが、夫として、父として の彼は幸せだったんだろうか、と考えてしまった。 老齢になった二重スパイは、イギリスの片隅いある警備が厳重な家で、 少数の知り合いだけに囲まれて暮らしているそうだ。 古い作品だが『KGBの内幕』は、イギリス亡命後のコルジエフスキー が執筆し、日本でも発行されたんだよね。 いや~、面白かったわ。この著者、『キム・フィルビー かくも 親密な裏切り』も書いたんだよね。この作品も面白かったから、 ほかの著作も読んでみよう。
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『手袋をはめたオーバーオール姿の男ふたりが室内を手際よく捜索していくかたわらで、技術員二名が電線を目の付かない場所に手早くひきながら、壁紙の奥や巾木の裏に盗聴器を埋め込み、電話の受話器に盗聴用のマイクを仕込み、リビングと寝室とキッチンの照明器具にビデオカメラを設置していく』 『元...
『手袋をはめたオーバーオール姿の男ふたりが室内を手際よく捜索していくかたわらで、技術員二名が電線を目の付かない場所に手早くひきながら、壁紙の奥や巾木の裏に盗聴器を埋め込み、電話の受話器に盗聴用のマイクを仕込み、リビングと寝室とキッチンの照明器具にビデオカメラを設置していく』 『元KGBの人間などというのは存在しない…KGBは、選ばれた者のみが入会でき、退会することのできないクラブだとプーチンは語っている』 『ひとりのスパイを逃さずに済むなら、無実の者が十人処刑になってもかまわない』 『スパイは、最も近くて親しい者さえだまさなくてはならない』 冷戦時代、MI6の二重スパイであるゴルジエフスキーの諜報半生を綴ったノンフィクション。 KGBの高官であった彼がなぜソ連を裏切ったのか? たった1人のスパイが、核戦争を阻止したのか…
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【文章】 読みやすい 【ハマり】 ★★★★・ 【気付き】 ★★★・・ ソビエトの諜報機関であるKGBに所属しながら、イギリスの諜報機関であるMI6に、KGBの情報を流すという、いわゆる2重スパイを行っていた男の話。 第1部、第2部は、話しが淡々としていたため読み進めるのが...
【文章】 読みやすい 【ハマり】 ★★★★・ 【気付き】 ★★★・・ ソビエトの諜報機関であるKGBに所属しながら、イギリスの諜報機関であるMI6に、KGBの情報を流すという、いわゆる2重スパイを行っていた男の話。 第1部、第2部は、話しが淡々としていたため読み進めるのが少し辛かったが、第3部の尾行や盗聴などの監視下での脱出劇は、ドラマチックで読み応えがあった。
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映画のような本当にあったらしい、冷戦下でのKGB職員がMI6のスパイとして動いていたお話。 初めは世界観の説明で退屈に感じるところもあると思いますが、途中からはまさにスペクタクル。
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Amazonのレビューが大変良かったので読む。 全492頁、小説ではなくノンフィクションゆえの構成により少々冗長に思える箇所あり、半分あたりで断念。
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- オレーク・アントーノヴィッチ・ゴルジエフスキーというKGB職員でありながら、MI6の二重スパイになった男の物語。本人および多くの関係者へのインタビューを基にした本作はすべてがとにかく詳細で、リアルで、それでいてものすごくスリリングで小説のように面白く描かれている。 - KGB...
- オレーク・アントーノヴィッチ・ゴルジエフスキーというKGB職員でありながら、MI6の二重スパイになった男の物語。本人および多くの関係者へのインタビューを基にした本作はすべてがとにかく詳細で、リアルで、それでいてものすごくスリリングで小説のように面白く描かれている。 - KGB情報員だったオレークだが、ベルリンの壁建設やソ連によるチェコスロバキア侵攻を目の当たりにして共産主義および祖国への不信感は高まり、また西側の文化への憧れがあったことも重なり、MI6のスカウトに応じる。MI6から得た情報を巧みにKGBに渡してKGB内で出世しつつ、より機密度の高い情報を集めてMI6に提供する。さらには第三次世界大戦を阻止したり(エイブル・アーチャーという西側の軍事演習に対して、ソ連は本気で核攻撃されると恐れ、先制攻撃を検討していた)、サッチャーとゴルバチョフの会談を演出したりと活躍していく。KGBという組織の恐ろしさが描かれる一方で、官僚的で典型的なダメ組織っぷりも描かれてる。 - 二重スパイとしての日々も面白いが、やっぱり最後のモスクワからの脱出「ピムリコ作戦」が抜群に面白くて止まらない。ロンドン市局長へ抜擢された直後にKGB議長に呼び出されて、ロンドンからモスクワに行くが、そこで二重スパイを疑われていることを知る。そこでオレークは、入念に計画されてはいたが、成功率は低いと見られていたピムリコ作戦を発動する合図を送る。そこから作戦成功までは読む手が止まらない。 - 現代の情報戦はもっとサイバー空間で行われているだろうから、表向きの派手さとしてはやはり冷戦下のスパイものが一番面白い。尾行を巻くことを「ドライクリーニング」と呼ぶことや、与えてもダメージがない程度の真実の情報「チキンフィード」の利用することなど、今回学んだスパイのテクニックはいつか何かのために習得しておくことにする。
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本書は、伝説のロシア人エージェント、オレーク・ゴルジエフスキーについて、 本人インタビューやMI6関係者証言から、 その至難の諜報人生を克明に辿った英国発の世界的ベストセラーである。1938年生まれのソ連KGBエリート将校が、共産主義の現実に幻滅し、 1974年にイギリスMI6の...
本書は、伝説のロシア人エージェント、オレーク・ゴルジエフスキーについて、 本人インタビューやMI6関係者証言から、 その至難の諜報人生を克明に辿った英国発の世界的ベストセラーである。1938年生まれのソ連KGBエリート将校が、共産主義の現実に幻滅し、 1974年にイギリスMI6の二重スパイとなる。 以後、その暗躍が20世紀後半の冷戦構造を決定的に変えることになる。現在ゴルジエフスキーは、イギリスで24時間体制の警護を受けながら、名前も身分も偽った二重生活を送っており、 「彼は、私が今まで会った中で最も勇敢でありながら、 最も孤独な人間のひとりである」と本書の著者は記す。 新聞の書評で知り手に取りました。すごい・・・と絶句するしかない、その辺のスパイ小説を二度と読む気にならないくらい面白くて胸が熱くなる、だけど哀愁も残る、素晴らしいノンフィクション。KGBってすごく怖いイメージしかないけれど、その中で、イデオロギーのために闘っていたゴルジエフスキーという一人の人間の人生を知ることができて、彼の目で見たソ連という国の在り方や意義について深く考えた。私はのほほんと日本で暮らしたことしかないけれど、彼のように国を変え世界を変えた人がいたことや彼を命がけで守り今も守り続けている人がいることに感銘を受ける。今、アメリカとロシアは新冷戦時代と呼ばれる時代に入っているが、表と裏で活躍するスパイたちの暗躍により成り立つ部分は多いはずで、何十年か後にゴルジエフスキーのように世界の崩壊を救い何かを変えた人の伝記が読めることを願っている。
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