アロハで猟師、はじめました の商品レビュー
社会からリアリティがなくなっている。その通りだと思う。「動物は可哀想だから車でひけないけど植物は踏んでも悲しくないから菜食主義が良い」とか「可哀想だから獣を殺すな」とか「電気を使いまくってるのに原発反対だ」とか何言ってんだ?と思うけど、頭でっかちになってリアルが見えていないんだろ...
社会からリアリティがなくなっている。その通りだと思う。「動物は可哀想だから車でひけないけど植物は踏んでも悲しくないから菜食主義が良い」とか「可哀想だから獣を殺すな」とか「電気を使いまくってるのに原発反対だ」とか何言ってんだ?と思うけど、頭でっかちになってリアルが見えていないんだろうなと思う。社会はもっと複雑だし、断片的にしか見えていない物事の先を想像することが大事だと思う。 まぁでもリアルがなくなるのも仕方ないとも思う。高校卒業まで過疎中の過疎のような農村で育ったがそこはリアルで溢れていた。しかし大学で東京に出てからはリアルを失った。そりゃそうだ。都市は人工の産物でノイズは極力消される。自分が消費しているものがどう生産されてきたか想像する必要がなくなる。 都市での生活が長くなってリアルが年々恋しくなる。思考や行動が効率化され想像力や社会との繋がりが希薄になってきていることが恐ろしい。この本はリアルを取り戻すためのオルタナティブを示してくれていると思う。血を見たくないから猟はしたくないけど野菜や米をつくる生活に戻りたいなと思う。獣を獲れないかわりに、「いただきます」は忘れたくない。
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「まずは狩猟をやってから」という著者のジジイな態度はどうかと思うが、非常に面白かった。ぼんやりとイメージしてた狩猟と、実際の命と対峙した著者の目からみた狩猟は明らかに違っている。 いろんな人が「資本主義の限界と、新自由主義への嘆き」を書いているけれど、そこからの足抜けを実行して具...
「まずは狩猟をやってから」という著者のジジイな態度はどうかと思うが、非常に面白かった。ぼんやりとイメージしてた狩猟と、実際の命と対峙した著者の目からみた狩猟は明らかに違っている。 いろんな人が「資本主義の限界と、新自由主義への嘆き」を書いているけれど、そこからの足抜けを実行して具体策を書いてくれる人は少ない。再現性は割とあるのではないか??と思った。
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新聞記事を読まずに、いきなり本を手に取ったので、度々出てくる「新聞での連載」の内容がどんなものかわからなかったけど、とても面白かった。 ローカルシティワークとも少し違う、独特な生き方。 それでも、生きていける。 そこに可能性を見出さずにはいられなかった! 純粋な人間らしい生活っ...
新聞記事を読まずに、いきなり本を手に取ったので、度々出てくる「新聞での連載」の内容がどんなものかわからなかったけど、とても面白かった。 ローカルシティワークとも少し違う、独特な生き方。 それでも、生きていける。 そこに可能性を見出さずにはいられなかった! 純粋な人間らしい生活ってなんなんだろうなーと考えさせられた。 とはいえ、僕は都会的な生活(ある意味、三大欲求を満たす生活)を捨てたい訳ではないし、資本主義社会に刷り込まれた貨幣の価値を、まだ、放棄することはできない。 でも、ローカルに暮らして、ローカルに働き、そしてシティでも働く。それで、自分の経済を回し、人の笑顔にもふれられる。そんなライフを形成したいなーと、改めて思った。 逃げるじゃなくて、ばっくれる、というのも、たしかによいなと。 少しばかり、思想を異にする人に対する言葉がキツすぎるような気もするので、読む人は選ぶ本かもしれない笑。
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ライター業、猟師業にプライドを持っていることはわかるのだが、自分の評価基準に合わない人を見下す高慢さを感じて、そこがなんだかな、と思った。 確かに、猟師として目の前の生き物を殺すことの重さは、経験した者でないとわからないものがあるのだろうと思う。そういうことを心から真摯に書いてい...
ライター業、猟師業にプライドを持っていることはわかるのだが、自分の評価基準に合わない人を見下す高慢さを感じて、そこがなんだかな、と思った。 確かに、猟師として目の前の生き物を殺すことの重さは、経験した者でないとわからないものがあるのだろうと思う。そういうことを心から真摯に書いているという印象はあり、確かにそうなのだろうな、と感じた。とはいえ、誰もがそういう経験ができるわけではないから、「あーだこーだ言うなら、猟師として命を扱ってみろ」という方向に話を持っていくのはちょっと乱暴な気もするけど。 資本主義と貨幣経済に、狩猟で獲った鴨のような贈与経済を混ぜることで、過剰な新自由主義に変化を加えられるのではないか、という発想は、確かに面白い視点はある。けれど、贈与経済がなぜインパクトを持ちうるかというところが、共同体の人間関係が豊かになる、というところと繋がった考え方で、それだけだと、共同体というもの自体にうまく入れない人を排除する論理が残り続けてしまうのではないかと思う。ちょうど『庭の話』でアンチ共同体論みたいなものが展開されていたので、そういう視点から批判的にみてしまうところがある。
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図書館にて借りる、第647弾。 (京都市図書館にて借りる、第112弾。) ラジオでラランドのニシダがクリープハイプの尾崎世界観に勧めているのを聴き、気になっなので、借りて読む。 で、だ。 なかなか面白い。 新聞記者が猟師や農家をするお話。実話。 ただのドキュメンタリーではな...
図書館にて借りる、第647弾。 (京都市図書館にて借りる、第112弾。) ラジオでラランドのニシダがクリープハイプの尾崎世界観に勧めているのを聴き、気になっなので、借りて読む。 で、だ。 なかなか面白い。 新聞記者が猟師や農家をするお話。実話。 ただのドキュメンタリーではなく、実体験からくる思考や発言に重みがある。 人も動物、食わなきゃ生きていけない。 その為には農家が猟師が必要なのだ。 綺麗事だけで生きていけない。 なかなか、良かった。ラランドのニシダ、なかなか良い本を勧めるなぁ。 星は4つは無い、ないが、3.7くらいはある。
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何故朝日新聞の記者だった著者が全くの未経験から猟師とコメ農家を始めたのか。 生きるということは、食うということ。他者の命をいただくということ。当たり前のことなのに、世間大多数の人は普段全く意識しないテーゼ。 スーパーやコンビニで既に用意された「モノ」ではなく、自らの手で直接「他者...
何故朝日新聞の記者だった著者が全くの未経験から猟師とコメ農家を始めたのか。 生きるということは、食うということ。他者の命をいただくということ。当たり前のことなのに、世間大多数の人は普段全く意識しないテーゼ。 スーパーやコンビニで既に用意された「モノ」ではなく、自らの手で直接「他者の命」を調達することで、そのテーゼに意識的になることに決めた。 そんな著者の思考の流れ、感情の動き、何を大事にするかなどがとても丁寧に記されている本作。 流石朝日新聞記者、筆がすごく上手い。描写が巧みで教養の高さが感じられる。好きなタイプの文章だった。 政治的なスタンスの濃さや若干の説法じみた物言いを感じなくもないが、かえってそれが適度な距離感で読めて良かったかもしれない。 これはたまに読み返したくなる、良い本だった。
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猟師の生活について知ることが出来た。 その中で命の大切さについて学んだり、資本主義社会などについても言及していてそれなりに興味深い本だった。
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ライターと兼業で農業と狩猟を行なっている著者の経験と、現代社会で狩猟を行うことの意義を述べた本 ある芸人さんがお薦めされており、狩猟に少し興味があったこともあって手に取りました。思うに著者はかなり繊細で、かつ深く考え込むタイプの方なのだと思います。狩猟に関して述べた本で生命の大...
ライターと兼業で農業と狩猟を行なっている著者の経験と、現代社会で狩猟を行うことの意義を述べた本 ある芸人さんがお薦めされており、狩猟に少し興味があったこともあって手に取りました。思うに著者はかなり繊細で、かつ深く考え込むタイプの方なのだと思います。狩猟に関して述べた本で生命の大切さと、誰しもが生きていく上でそれを奪っていることの現実を述べたものは数多くありますが、それだけでなく狩猟を通して著者が考えた現代社会のあり方や哲学的な思索などが散文的に記載されていました。 目を背けようと思えば、いくらでも背けられる現実にあえて対峙することで、著者が何を感じたのか、これは経験しないと本質的には理解できないのでしょうが、少なくとも頭で咀嚼することはできた良い本でした。
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時折出てくる説法のような内容や、引用文、少し面倒くさい、でも熱くて憎めない先輩のような感じで語ってきてくれる。猟師に興味がなくても引き込まれる内容でした。
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・本来、殺生そのものに快楽はなく、殺生の後に快楽がやってくる。報酬としての肉、とか。 ・人は感覚を麻痺させる生き物だが、その性質そのものに麻痺して忘れてはならない ・贈与によって結果的に関係性を作っていく。お金では変えられない貸し借り。 自分も肉を取った暁に、色んな人にプレゼント...
・本来、殺生そのものに快楽はなく、殺生の後に快楽がやってくる。報酬としての肉、とか。 ・人は感覚を麻痺させる生き物だが、その性質そのものに麻痺して忘れてはならない ・贈与によって結果的に関係性を作っていく。お金では変えられない貸し借り。 自分も肉を取った暁に、色んな人にプレゼントしたいなと思う。 ・人の最大の特徴に贈与し合うことがある。それだけ根源的な行為だということを忘れない。また貨幣信仰がなくなったあとに立ち返る場所になるかもしれない。
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