あの子の殺人計画 の商品レビュー
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天祢涼作品4作目。 真壁·沖田コンビ?の2作目。 見事にまんまと騙されました! 自分が思ってた時間軸と実際の時系列の違いに気づかされた時には目からウロコ…何がなにやら…とっさに理解が出来ませんでした。 文章自体読みやすくて スラスラ読み進めて 自分的に大どんでん返しな結末に満足出来た作品です。
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虐待を受けてる小学生きさらと、真壁刑事の2人の視点が交互にあり話がすすむ、、、。 きさらを気にかけてくれる人がたくさんいて、悪い方向にすすまないで、、!と願いつつも話は違う方向に、、。 読みやすくて一気読み。
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シンプルにミステリーとして面白かったです。天祢涼さん初読ですが、文章が読みやすい!好きな文章でした。話の構成が後半で一気につながり、あーそう言うことか!と思いました。 虐待の連鎖ってよく言いますが、刑事たちの捜査の中でその言葉で片付けずにどうやったら虐待する側もされる側も救える...
シンプルにミステリーとして面白かったです。天祢涼さん初読ですが、文章が読みやすい!好きな文章でした。話の構成が後半で一気につながり、あーそう言うことか!と思いました。 虐待の連鎖ってよく言いますが、刑事たちの捜査の中でその言葉で片付けずにどうやったら虐待する側もされる側も救えるのかということをすごく考えさせられました。 可哀想で悲しい話ではありますが、作者の優しさが救いでした。
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あたりまえだと思っていた小さな幸せさえ感じることがかなわずに過ごしている子がいるという事実を突き付けられた気分になる。 私があたりまえだと思っている事はあたりまえではない、そう思う。 虐待を受けた人は虐待をするとよく耳にするが、そうではないと信じたい。 そう思いながら読んだ。 ...
あたりまえだと思っていた小さな幸せさえ感じることがかなわずに過ごしている子がいるという事実を突き付けられた気分になる。 私があたりまえだと思っている事はあたりまえではない、そう思う。 虐待を受けた人は虐待をするとよく耳にするが、そうではないと信じたい。 そう思いながら読んだ。 読みながら感じていた違和感はきちんと消化されるけれど、やりきれなさを感じた。 貧困と虐待と… 負のループに巻き込まれてしまう人がいるんだろうなと思ったり、手を差し伸べられる環境作りは無理なのかと思ったり… いろいろ感じながら読んだ小説。 フィクションだけれど、フィクションじゃなくなるかもしれない… そんなことを思った。
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児童虐待を扱った社会派ミステリ。どんなに虐待されても子供にとって親って絶対なんだよな。素直に純粋に親を欲して愛してほしいと願う子供たち。虐待の描写では胸が抉られるように辛かった。優しくしてくれた大人の善悪も見抜けず、さらに堕ちていく。苦しくてしんどい。
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後半までスラスラ読んでしまい、面白かった。 ただ、最後がちょっと時間軸がごちゃ混ぜになった感があり、混乱。 私じゃなく、理解力ある方やったら大丈夫で面白いんじゃないかな。 どちらにしても、悲しい話。
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いいね〜!好きなやつ!真梨幸子さんが1番なんだけど、似たようなだめな作品が多い中、良かった!安心した。こういうのをもっと読みたいいいいい〜(気持ち悪い風に)
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前作を読んで、ずっと次作であるこの本を読んでみたいと思い、念願叶いました 今回のテーマは児童虐待 前作と同様に、重く、読んでいて辛いものがありますが社会派ミステリーはやはり嫌いではありません そんなことがあったんだ、と胸が痛みますが それでもやっぱり、人を殺してはいけないんです...
前作を読んで、ずっと次作であるこの本を読んでみたいと思い、念願叶いました 今回のテーマは児童虐待 前作と同様に、重く、読んでいて辛いものがありますが社会派ミステリーはやはり嫌いではありません そんなことがあったんだ、と胸が痛みますが それでもやっぱり、人を殺してはいけないんです 大人は考えなくてはならない 見つめなくてはならない 改善しようと努力しなければならない 考えさせられる作品です
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児童虐待がテーマ シリーズ物らしいが知らずに読みました。 色々と考えさせる内容で面白かったし、アリバイトリックは最後までよめなかった。 読み終えたあともう一度読み返したくなる作品。
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児童虐待をテーマにしたサスペンスミステリー。神奈川県警本部の真壁警部補と多摩署の仲田巡査部長が捜査に当たり、社会の闇を解き明かしていくというシリーズ第2弾。5章からなり、各章の間に断章が挿まれる。 なお、各章は真壁と小学生のきさらの視点で交互に描かれ、最終章のみ宝生巡査部長...
児童虐待をテーマにしたサスペンスミステリー。神奈川県警本部の真壁警部補と多摩署の仲田巡査部長が捜査に当たり、社会の闇を解き明かしていくというシリーズ第2弾。5章からなり、各章の間に断章が挿まれる。 なお、各章は真壁と小学生のきさらの視点で交互に描かれ、最終章のみ宝生巡査部長視点の描写が1箇所入る。断章はきさらの母親視点で事件について語られる。 ◇ JR川崎駅近くの路上で刺殺事件が発生した。被害者の女性は風俗店のオーナーである遠山菫49歳で、凶器の包丁から指紋は検出されていない。 県警本部の真壁が川崎署の宝生と組んで関係者への聞き込みに当たった結果、容疑者として浮上したのが、遠山が経営する風俗店にかつて勤めていた椎名綺羅という28歳の女性だった。 しかし綺羅は聴取に対して犯行時刻は家にいたと言う。娘のきさらに確認したところ母親と同様の答えだったが、暗唱したようなきさらの話しぶりに疑念を抱いた真壁は……。 * * * * * 虐待は連鎖してしまうものなのか。 綺羅は、自身が母親から受けた仕打ちよりは娘に手心を加えていることを自分への言い訳にしていましたが、虐待は虐待です。わかっているはずなのに止めることができなかったのでしょう。 愛情の表し方や伝え方がわからないのか、もしかして愛情を感じること自体できないのか。愛されずに育つことの恐ろしさ。 綺羅の最後のことばが印象的でした。 「なんであの子ばっかり」 「あたしの人生なんとかならなかったの?」 娘が救われようとしていることに嫉妬し、自身の不運を嘆く。これが親の言動とはとても思えませんでした。 自分は愛されなかったという記憶が生む心の闇の深さを思うと愕然とするばかりです。 対照的に描かれていたのが宝生ときさらの担任の小芝です。どちらも綺羅の小学生時代の同級生で、家庭環境は悪かった。 宝生は児童養護施設育ちだが、里親夫婦の豊かな愛情に育まれ、誠実で思いやりのある警官になりました。 小芝は貧乏のどん底家庭で育ったようですが特に親の愛情不足でもなかったらしく、生徒に気を配れる教師になりました。 綺羅との違いは保護者や周囲の大人からの愛情を受けて育ったかどうか。 エピローグ部分に、生活苦や孤独に追い詰められれば誰でも虐待に走ってしまうものだと書かれていましたが、それではあまりにも人生が哀しすぎる。真壁の「俺も? そんなはずあるか」という思いを支持したい。そんなことを思いました。 * * * * * 心の師であるかなさんオススメの天祢涼ミステリー2作目。実は真壁 − 仲田シリーズだと知らずに読み始めたので、序盤で真壁警部補が登場し、仲田巡査部長の名前が出てきたときは、とてもうれしかった。(そもそもシリーズになっていることも知らなかったので歓びはひとしおでした。) 物語出だしがいじめと児童虐待を匂わす描写で、つらい展開になりそうだなあと気後れしつつページを繰っていたのだけれど、真壁 − 仲田シリーズであるのがわかってからはイッキ読みです。 エピローグ部分にまで念入りに仕込みを入れた作りはさすが天祢ミステリーだと感心しきりでした。叙述トリックにも気持ちよく引っかかりました。おおいに満足です。 重ねてかなさんに感謝です。ありがとうございました。残る1作、大事に読みますね。
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