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人間に向いてない の商品レビュー

3.7

148件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    59

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2026/04/07

設定は面白くて、結末どうなるのかな?とドキドキしながら読み進めたくなるんだけど、個人的にはもう少し不条理ホラー系展開を期待してたかな。後半ウェットになってきて、だいたいオチの予測もついてしまったし、やっぱりなという感じ。 ハルマチさんの息子のくだりとかめっちゃゾッとして良かった(...

設定は面白くて、結末どうなるのかな?とドキドキしながら読み進めたくなるんだけど、個人的にはもう少し不条理ホラー系展開を期待してたかな。後半ウェットになってきて、だいたいオチの予測もついてしまったし、やっぱりなという感じ。 ハルマチさんの息子のくだりとかめっちゃゾッとして良かった(良くはないのだが...)。 最後の引きこもりたちの独白は、若いな〜〜〜ッとムズムズしてしまったな。大人になって振り返ると甘えたこと言ってんなと思ってしまうが、若い頃ってああいうジメジメした他責に苛まれることあったなぁ。 あの頃とっても生き辛かったんだな、大人になって、自立できて良かった。と、思ってしまった私の心が一番ホラーかもしれないな...。

Posted byブクログ

2026/04/01
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キャッチーなタイトルに惹かれて。 うーーーーん、気持ち的には3.5なんだけど四捨五入で星は4。 設定は面白いし、それぞれの登場人物に共感もしたし、なるほどという気持ちも。でも具体的な異形のイメージがつかなくてわかりにくい。のと、ちょっと色々中途半端な印象も。 ユウくん帰ってこれてよかったけど、美晴を恨みきれない気持ちもわかる反面もうちょい反撃してほしかったなぁ…。 でもそれが人間なのかな。 わたしのほうが人間に向いてない気がするな。

Posted byブクログ

2026/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おぞましいのに、読み続けずにいられない。強烈に引き込まれる物語。 美晴は会社員の夫とひきこもりの息子と暮らす主婦。ある日、彼女は息子の部屋で虫に似た姿のおぞましい『異形』を見つけてしまう。小型犬ほどの大きさの不快な生物は、息子・優一の変異したものに違いなかった。なぜなら、その頃、世間では『異形性変異症候群』という不可解な現象が広がっていたのだから。社会から隔絶された状態で暮らすニートや引きこもりの若年層だけがかかるその病気に、親たちはさまざまな反応を見せる。美晴は同じ病気の子供を抱えた親たちの会を見つけ、そこに参加する。 まず、子供たちが変異する異形の姿が何種類ものバリエーションがあり、読んだ時にかなり衝撃を受けた。恐怖ではなく、生理的嫌悪感に訴える姿にしたのは上手いと思う。恐怖の対象だと完全に敵になってしまうけれど、嫌悪感だとそういう「逃げ」の理屈を親側が正当化できない。 引きこもりイコール厄介者として向き合ってこなかった子供に、強制的に向き合わざるを得なくなる。それがこの病気だと思う。たとえ、ついには殺してしまうという向き合い方だったとしても。 次に、美晴の優一に対する態度にちょっと感心した。決して慈愛に満ちたものではないのだが、最初にぎょっとした以外はぞんざいに扱ったりせずに、あくまで扱いに困っている『息子』として接していた。 もしかすると彼女は、優一が高校を中退し、引きこもりになった時もこんな風に困惑しながら世話を続けてきたのかもしれない。そういうマイペースなところが繊細な優一にとっては傷つく言動になっていたのだろうけれど、優一のためにだんだん変わっていく美晴はたくましかった。 終盤の、異形になった子供たちのモノローグが続く部分は圧倒された。何も発信しない、ひたすら内側に抱え込むしかなかったたくさんの悲鳴、泣き言、呪詛。そして、その言葉通りの姿になっていった彼ら。 最後は少しだけ変化する社会があって、明るさが感じられた。 たぶん、何度か読み返すと思う。

Posted byブクログ

2026/03/26

あまり読書体験がなくこういった世界観が好きな方がいたら、カフカ『変身』→この作品→ 村田沙耶香『世界99』と順を追って読んでもらってぜひとも脳内ブッ飛び体験をしてもらいたい、と思うような作品だった(世界一伝わりにくい書評)。

Posted byブクログ

2026/03/21

人間を異形の形へ変化させる奇病「異形性変異症候群」が蔓延する世界線のお話(?)。 社会不適合者が罹る病気とされ、異形になってしまった子を思う母親。異形になると死んだものとみなされる中、共に生きる道を模索し、己を省みる。異形な作品だった。 親子関係や親戚関係、人間関係など異形(...

人間を異形の形へ変化させる奇病「異形性変異症候群」が蔓延する世界線のお話(?)。 社会不適合者が罹る病気とされ、異形になってしまった子を思う母親。異形になると死んだものとみなされる中、共に生きる道を模索し、己を省みる。異形な作品だった。 親子関係や親戚関係、人間関係など異形(社会不適合者?)に対する風刺的な側面もあり。 終わり方どうなるんだろうと思ったら、ちゃんときれいに落ち着いていたのでよかった。 自分も現在、異形になってしまいそうな環境で生活しているので身につまされる思いも?。

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2026/03/20

独特な設定が見事に活きる作品。 異形になる病の子供を持った親のお話。 自分だったらとてもまともに育てることはできない、と思いながら親の愛情に心打たれました。 でも読んでいくうちに、その親が追い詰めたんだな、と気づいていきます。病の原因も察知する頃には、片方が悪いわけではないという...

独特な設定が見事に活きる作品。 異形になる病の子供を持った親のお話。 自分だったらとてもまともに育てることはできない、と思いながら親の愛情に心打たれました。 でも読んでいくうちに、その親が追い詰めたんだな、と気づいていきます。病の原因も察知する頃には、片方が悪いわけではないという思いになりました。 不快だったのは、助けあいましょうと言いながら、現実逃避に走る変異者の親たち。必死に問題と向き合おうとする人の前で、のらりくらりしながら、こんな子供でも私たちは大事にしてます、とアピールされているようで、好きになれませんでした。 でも、そういう色々な家族の姿を、独特の設定を活かして描いた、心に響く小説でした。

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2026/03/06

鬱々とした展開で、途中母親の夢オチ?って思ったり、これは誰の視点なんだろうとわけが分からなくなりながら読んだ。 母の愛なのか…ちょっと言いきれない。 結局のところ、この病気が発症するのはあまり理由がないということなのか、回復しない人もいるのかと気になった。 自分が優一だったら、殺...

鬱々とした展開で、途中母親の夢オチ?って思ったり、これは誰の視点なんだろうとわけが分からなくなりながら読んだ。 母の愛なのか…ちょっと言いきれない。 結局のところ、この病気が発症するのはあまり理由がないということなのか、回復しない人もいるのかと気になった。 自分が優一だったら、殺して欲しいと思った。

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2026/02/16
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美晴の愛はすごいと思った。 変異しても愛しづつけることができない人、殺してしまう人がいる中で美晴はものすごく頑張ったと思う。だから優一も結難病として認定された。『異形性変異症候群』、別名ミュータント・シンドロームから回復できたんじゃないかな。でもたぶんわたし的に夫は回復できないと思う。 ・これに罹ったが最後、患者は死に至るのだ。それは物理的な死ではなく、人間としての死である。 ・優一を切り捨てる、という選択肢は美晴の中に存在していなかった。どう考えても、たとえ人の形を成していないとしても、息子はやはり息子だったのだ。 ・「……おかあ、さん」 ・美晴はか細く「ごめんね」と呟いた。 「……どうして怒らないの」  優一が言うと、美晴が首を横に振ってみせる。「恨まれても仕方ないもの。言ったでしょ、何でも受け止めるって」「僕の気が済むなら、殺されてもいいって言うわけ?」「いいわけないじゃない」  即答する声音はどこか恨みがましい。「死んだら化けて出てやる。毎晩枕元に立ってやるの」「それ、すごいヤだな……」「でしょ?  ああ、殺されなくて良かった」 ・覗きこんでくる母親の顔。名を呼ぶ声。紺色に染まった空。星の輝き。  それらを目にしてようやく、優一は漠然と「まだ死にたくない」と感じた。

Posted byブクログ

2026/02/16
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こんな不気味な表紙やらあらすじやら書いててハッピーエンドなんかーい!! 面白かった点 ◾︎心理描写がリアル ↪︎この年代夫婦にありそうな溝、旦那の嫌な感じ みずたまの会の人達のやり取り等 ◾︎みずたまの会の如何にも有りそうな団体感 ↪︎派閥、寄付、代表がお金持ち出して失踪等 気になった事 ◾︎ご都合主義が過ぎる ↪︎病が治ったうえで、旦那が病に罹っている その前にも、昔飼ってた犬に導かれて優一が見つかったり… 総合 ◾︎ハッピーエンド好きな人にマッチしそうな結末

Posted byブクログ

2026/02/14

もしも息子が虫になったとしたら、愛情を注ぎ続けられるのだろうか。 この小説では虫に限らず、犬や植物、魚などにも変身する。 しかし単なる変身ではなく、どれもグロテスクな外見になってしまう。 その姿を受け入れられず殺してしまう親もいれば、主人公のようにこれまでの関係性を見つめ直し、親...

もしも息子が虫になったとしたら、愛情を注ぎ続けられるのだろうか。 この小説では虫に限らず、犬や植物、魚などにも変身する。 しかし単なる変身ではなく、どれもグロテスクな外見になってしまう。 その姿を受け入れられず殺してしまう親もいれば、主人公のようにこれまでの関係性を見つめ直し、親子関係を立て直そうとする人もいる。 コミュニケーションが取れずに外見も受け入れられないとなれば、拒絶してしまう家族の気持ちも正直わかってしまう。 子どもは親の所有物のように扱われ、それが優一にとっては苦痛だった。 過干渉はよくないが、子どもの幸せを思うからこそ、親はつい口を出してしまうもの。 親と子の在り方を見つめ直すことができる内容だった。

Posted byブクログ